ウルトラマン第四話「大爆発五秒前」です。
木星開発用のため原爆六個を積んだロケットが事故のため、太平洋に墜落しました。 そしてそのうち一個が日本海溝付近で、爆発したのです。
残りの原爆は四個は発見されましたが、残る一個がどうしても見つかりません。
そこで科学特捜隊にその原爆捜索の任務が命じられたのでした。
そのような中日本付近の海で、白い航跡が見えるという事件が起きていました。
その白い航跡の正体は何と原爆の爆発で身長が三十メートルに強大化した海底原人ラゴンだったのです。 ラゴンは船を襲ったりするなど凶暴化していて、だんだん日本本土に近づいてきます。 そのうえラゴンの体には残った一つの原爆が引っかかっていたのです。
ハヤタはこの事件を追って千葉に車で向かいました。
その頃科特隊のフジ隊員はこれまで一日も休んだことがない、ということで有給休暇をもらい、ホシノ君と一緒に湘南へ来ていました。 そしてフジ隊員とホシノ少年はホテルで知り合った女の子と食事中にその白い航跡を目撃します。 フジ隊員は直ちに科特隊本部へ連絡しますが、ラゴンは上陸してきました。
ハヤタはフェリーに乗り、現場の三浦半島を目指します。
またアラシがヴィートルで出撃しました。 だがラゴンの体には原爆があるため、迂闊に攻撃はできません。
以前現れた際には音楽が好きだったので、フリゲート艦で音楽を流してみましたが、却って暴れだす始末です。 原爆の爆発を受けたために、生態も変わってしまったようです。
怪光線を吐くようにもなり、その光線でアラシの乗ったヴィートルが落とされてしまいます。 アラシはパラシュートで脱出しますが、ラゴンはこれを追いかけます。
ホシノ君がラゴンの気を引いてこれを助けようとしましたが、逆に崖に追い詰められてしまうのでした。
そこへハヤタが到着。 そしてウルトラマンに変身しました。
ウルトラマンを見るとラゴンはさらに怒り狂い、むちゃくちゃに掴みかかってきました。
ついに爆弾が落ちてしまいました。 ウルトラマンは必死にこれを拾います。
ウルトラマンは片手が原爆でふさがっているために思うように攻撃ができません。 そこをかさにかかって攻めてくるラゴン。 さすがのウルトラマンも爆弾から手を離してしまいました。
ラゴンは怪光線を吐いてウルトラマンに浴びせかけ、ウルトラマンを苦しめます。
だが原爆が落ちたことでスペシウム光線をラゴンに発射して、ついにこれを倒しました。 ラゴンは倒されましたが、大爆発までもう後僅かです。
ウルトラマンは原爆を掴み宇宙に飛び立ちました。 そしてそれはついに爆発したのでした。
ウルトラマンは大丈夫でしょうか?
もちろん大丈夫です。 ハヤタは「ウルトラマンは不死身さ」と語るのでした。
ラゴンは巨大化はしましたが「ウルトラQ」からの再登場です。 ただすっかり怪物になってしまっていましたね。
怪獣度はアップしたとはいえ、ちょっと寂しい気も致しました。 「ウルトラQ」の「海底原人ラゴン」で見せたわが子を取り戻しに来て、また音楽好きという優しい一面も持っていたラゴンがそこにはいなかった という事実がですね・・・。
放射能を浴びて突然変異というのはゴジラもそうなのですが、怪光線を口から吐くという設定もまた同じでした。 こちらもたぶん放射能火炎なのでしょう。
物語としてはスリル満点でいい作品でしたがね。 最後まで楽しめました。
脚本 南川 竜氏。 特殊技術 的場 徹氏。 監督 野長瀬 三摩地氏。
ゲストは大塚周夫さんです。
俳優というよりは声優として御高名な方でいらっしゃいます。
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