ウルトラマン第二十一話「噴煙突破せよ」です。

大武山を歩いていた一人の中学生が、夥しい鳥の死体を発見しました。

またハイキングに来ていた若い女性達が、山頂の噴火口近くで、巨大な怪獣のようなうなり声を聞き、その眼を見たのでした。

これらの事件は、科学特捜隊にも報告されましたが、ムラマツ隊長以下まだ軽く考えていました。
イデなどは
「これは女・子供の事件だよ」などと言う始末でした。

その言葉を聞いたアキコが調査を志願して、小型ビートルで現場へ向かいました。
またそのビートルには何とホシノ少年もこっそりと乗ってしまっていたのです。
アキコは言うとおりにするということを条件に同乗を許し、文字通り「女・子供」が調査に向かうことになったのでした。

現場に着いた二人は、さっそく調査を開始したのですが、地元のホテルの支配人が現れて、あまり事をおおごとにすると、客足が遠のいて商売あがったりになるので困りますなどと文句を言われてしまいます。

ところがその時地震が起こります。
地震はあまり大きくはありませんでしたが、連続して起こっており、強力な生命体のようなものがその発生源だということでした。

アキコはビートルに戻り、本部に報告してビートルを発進させようとしました。

すると突然噴火口から噴煙が噴出し、ビートルを包みました。
そして換気口から入る煙に二人は咳き込み、気を失ってしまいました。
ただの煙ではなく、毒ガスのようでした。

アキコからの連絡が途中で途絶えたため、ムラマツ隊長以下、四人がすぐ救援に向かいました。
アラシは
「女と子供だからなぁ・・・」と呟きますが、四人全員の気持ちでした。

ビートルが現場に着くと、ムラマツ達は小型ビートルを捜しますが、例の毒ガスに包まれてなかなか発見できません。

そこへ噴火口の中から強大な四足の怪獣が現れました。

科学特捜隊は怪獣を攻撃しますが、それをものともせずに、口から毒ガスを吐き出しました。
この攻撃にたまらず、ムラマツ達は一時ビートルに引き上げます。

事件の原因はすべてこの毒ガス怪獣ケムラーの仕業だったのです。

ビートルに戻ったムラマツ達は小型ビートルの発進音を聞きました。
ホシノ少年が気がついて、小型ビートルを発進させようとしていたのでした。

ムラマツはホシノ少年に無線で、発進方法を教えホシノ少年はそのとおりに操縦して小型ビートルを発進させ、危機一髪でケムラーの尾から出す光線の攻撃をかわすことができました。

しかし事態はさらに悪化していました。

ケムラーが毒ガスを吐きながら、町へ近づいてきたのです。

町の人々はこの毒ガスのためにバタバタと倒れていきます。

防衛隊が出動します。
戦車や大砲が猛攻撃を行いますが、ケムラーはびくともしません。

逆に怪光線で戦車が次々に破壊され、また毒ガスにより防衛隊員も撤退を余儀なくされました。

科学特捜隊が苦慮するなかイデは毒ガスを中和して、ケムラーの生命を絶つ方法を研究していました。

ホシノ少年がそのようなイデにアドバイスします。
ケムラーの背中の光る球が弱点だろうから、そこを攻撃するべきだと。

イデが兵器開発の研究を行っている間に、ムラマツ、アラシ、ハヤタは現場へ向かった。

そしてスーパーガン、スパイダーで攻撃します。
ハヤタもビートルからナパーム弾を落としました。

それでもケムラーは倒れません。
そのうえ背中の光る球は、固いよろいのようなもので覆われていて攻撃しても効かないのでした。
この背中のよろいのようなものは、武器にもなる固さで、旅客機を叩き落してしまったほどです。

そして逆にハヤタのビートルが撃墜されてしまいました。

ここでウルトラマンが登場しました。

しかし毒ガスを吐くケムラーにはウルトラマンも苦戦します。
そのうえタフな怪獣なので、スペシウム光線も効かないのでした。

その時イデが新兵器マッドバズーカを携えて到着しました。

イデとアラシがケムラーを狙います。

またホシノ少年の叫びで、苦戦中のウルトラマンは科学特捜隊の狙いがわかり、ケムラーの背中が攻撃目標になりやすいように向けました。
アラシのマッドバズーカが発射され、ケムラーの背中の光る球に命中しました。

ケムラーは苦しみだし、噴火口に落ちると絶命したのでした。

事件後アキコの入院している病院にムラマツ隊長以下、科学特捜隊員がお見舞いに行きましたが、ハヤタはパリへ行っていることにするつもりでした。
みんなハヤタが死んだと思っていたのです。
そして入院中のアキコの体調に差し障りがあってはいけないと思ったのでした。

でもその病室を開けると何とそこにはハヤタが元気そうにすでに来ていたのでした。

大喜びの科学特捜隊員。

それを見て文句を言うアキコ。

再びアキコのきげんをとる隊員達であった。

ケムラーは噴火口から出てきただけあってなかなかタフな奴です。

アントラーに続いて、スペシウム光線が効かない二匹目の怪獣でした。

発射のシーンはなかったですが、四足なので八つ裂き光輪もたぶん効かなかったでしょうね。

毒ガスと尾から出す怪光線と武器も強力です。
さすがのウルトラマンもかなり苦戦でした・・・。
このような怪獣こそが案外最強なのかもしれないですね。

作品中で「ケムラー」と突然呼称されています。

脚本    海棠太郎
特殊技術  高野宏一
監督    樋口祐三
撮影(本編)内海正治
  (特撮)佐川和夫

ゲストにはホテルの支配人で大塚周夫さんです。
2009 10/19 20:06:42 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー

この記事へのコメント

この記事にコメントする

名前:
メールアドレス:
URL:
セキュリティコード  
※セキュリティコードとは不正アクセスを防ぐためのものです。
画像を読み取り、入力して下さい。

コメント:
タグ挿入

サイズ
タグ一覧
Smile挿入 Smile一覧