7月7日の土曜日テレビでスペシャル版ではあるが、「必殺」が放映されていた。
このシリーズは誰もが知っていると思うが、第一作は1972年放送の「必殺仕掛け人」である。
そしてその次に放送されたのが、1973年の「必殺仕置人」である。
これにあの藤田まことさん演じる中村主水が登場する。
この人物婿養子であり、姑が菅井きんさん、妻が白木万里さん。
このお三人がまた出演されたようである。
これはまたある意味では快挙かもしれない。
時代劇といえば、歴史ドラマを除けば、「水戸黄門」「大岡越前」「遠山の金さん」「暴れん坊将軍」「銭形平次」とかいうふうに、まあだいたいが、捕り物風で勧善懲悪である。
ところがこの「必殺シリーズ」はこれに新たな流れをつきつけたのであった。
悪を倒すことは倒すのだが、これのお金を貰うのである。
そしてまた必ずと言っていほど、その命を奪ってしまうのである。
悪人もまた善人もバタバタと斃れるのだ。
また後ろからバサッというのも、多いのである。
通常の時代劇はこういったことはやらない。
そのテーマ音楽もまた変った。
マカロニウエスタン調の音楽に。
タララー、タラタタラタッタ、タララーというような。
確かにマカロニウエスタンとも共通点は多いかもしれないが。
そしてこの「必殺」あるいは「仕事人」のシリーズはけっこう続くのである。
そしてまた一つの時代劇のタイプを作るのであった。