おととい、きのうと何か続きのようになってしまいましたが。
怖いものと言っても、幼児の頃のお話です。
一応記憶があるから、4〜5歳だろうか。
トクタサツオは天女の絵が大嫌いだった。
そうです、三越の看板とか羽衣伝説に現れる天女です。
なぜだかはわからないが、とにかく怖かった。
新聞とか、雑誌にその絵とか写真が載っていると、
「こわい〜」と云って、泣いてしまうのだ。
そして父がいつも、その部分だけを切り取り、灰皿で燃やすのである。
「ほらもういなくなったよ」と・・・。
するとトクタサツオは泣き止むのであった。
また女性の肖像の名画もだめであった。
ある日など、父に夕刊を取ってきてくれと頼まれ、それを新聞のBOXから取ると、バ〜ンと、そのような名画が目に入ってその場で悲鳴をあげて大泣きしてしまったのも覚えている。
そして母は
「きれいなお姉さんじゃないの」とか言っていた。
父はその日の夕刊のかなりのスペースを切らなければならなくなった。
あまりかっこいい記憶ではないのだが、みなさんは幼かった頃泣くほど怖かったものってありましたか。