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中国は、80%が漢族だが、その他にも55の少数民族がいると言われている。 以前にも触れたが、同じ部署に朝鮮族がいる。そして部長は満族。大連には満族や、朝鮮族は割と多い。 この前、その朝鮮族のうちに行き、生い立ち写真を見せてもらった。中国人朝鮮族というのは、かつて朝鮮から中国に入った移民の子孫らしい。彼らは満族に比べて、非常に民族意識が強いようだ。多分、彼らの間ではハングル語が使われているからだろう。小、中、高校と、朝鮮族だけの学校があり、朝鮮族に生まれた子供はそこへ通う。その間、家庭や学校で使われている言語はほぼハングル語。だが当然、中国に住んでいるわけなので、幼少時代から中国語も聞いて育つし、学校で中国語も習う。なので、彼らは他の中国人とは違い、必然的にハングル語と中国語のバイリンガルになる。で、彼らにとって、一番話しやすい言語はハングル語になるらしい。韓国料理の店も朝鮮族経営だったりするところがあり、中国語とハングル語が飛び交う場所になる。 結婚相手も、出来るだけ朝鮮族を探す。朝鮮族の血を絶やさないようにしているように思える。中国は基本的に一人っ子政策だが、朝鮮族の場合は2人までOKとされているらしい。 兄弟や恋人を交えた会話は全てハングル語だったので、私には暗号にしか聞こえなかった。仕事とは違った一面が見聞きできた。 ちなみに、満族は独自の学校もなく、漢族となんら変わらなく育つよう。以前は満族同士で結婚していたが、今はおかまいなしのようだ。
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