大連帰国日記

2006年 05月 02日 の記事 (1件)


金曜日珍しく、宴会みたいなのがあった。
うちの会社は一応資本は日系企業だけど、役員はみんな中国人だし、
社員も99%中国人。なので雰囲気や習慣もやっていることも思いっきり中国企業。
なのでしつこい様ですが、個人主義でポンポン人が入れかわる。
新人が来ても、歓迎会どころか自己紹介もない世界。直接関係ある人だけ、段々に覚えていきます。
そんなだから朝も帰りもほとんど挨拶もなく、みんな出勤・帰宅します。要するに、社員全体がお互い「へのへのもへじ」。
だから当然、帰りにちょっと一杯やってこうよ。っていうシーンはほっとんどありません。
国が大きく貧富の差が激しいから、能力給のうちの社内でも貧富の差は激しい。隣の席の人と給料が倍違うことは不思議ではなく、デキル部長とヒラだと5倍以上も差があったりする。
住んでいる家も様々なので、家に遊びに行くというシーンも当然ないですよね。。。

そういう社会なので、家族や自分の特に親しい友人だけは、いつも一緒というか、、特別親しく、大事にするように見えます。
自分の親しい人とどうでもいい人との見えない境界線がバシッと引かれている感じ。

もちろん日本にいた時、私もそんな事は知らなかったので、バリバリ日本の感覚で入社した訳なので、始めは驚くことが多かった。それに何よりも、会社以外丸っきり人脈がないので、丸っきりいつも一人で過ごさなければならず、物足りなく感じたことも多かったけど。まぁもともと一人で気ままに過ごす時間が好きなので、別に鬱にもならず過ごせました。
今では個人主義の中国企業の方に慣れてしまい、帰ったら逆カルチャーショックを受けるんだろうな〜、と思います。
でもね、日本のあのネチネチぶり。マイペース(自己中)な私にとって、日本人の集団主義というか、ネチネチした感覚はすごくうっと惜しく感じたこともありました。。日本での社会経験がないので、よく分からないけど、大体想像できる。でもね、あのネチネチセカセカぶりで日本はこんなにも発展したんですよ、きっと。。
社員同士がお互いへのへのもへじだと、仕事もそのままへのへのもへじになる。

※そりゃま、中国でも会社によって違うんでしょうけどね。。

で、話は戻って、そんな社内でも開発のお兄さん達はたまにプログラムが終わったりすると宴会があるそう。
今月、私はそのグループに日本語を教えていたので、今回はたまたま呼ばれた。
今回の教え方は、開発部長の指示により、まるっきりソフトウェアエンジニア向け。開発と日本語の分かる中国人も一緒に教えていた。
例えば、ごはんを食べます。っていう、名詞+を+動詞 の構文を教えるとすると、「サンプルデータを表示します」「ファイルをアップロードします」
言っている私が訳わからない。。適当に例文を作っていると、
「なんか変、なんか変、、開発上そーゆーのないよ。」
ごめんね。この際ガマンして。。

という授業が終わったので、一緒に火鍋を食べに行った。まぁ始めのうちは取りとめもない話をしていたのだけど、途中からゲームをし始め。。。それも私の苦手な数学の概念が思いっきり入ったゲーム。。3と7の倍数を飛ばして一人一人数字を言って行く。間違えたらお酒を飲む。。
ソフトウェアのエンジニアやっている人とそれは勘弁でしょー。おもいっきり文系人間なんだからー。掛け算なんか忘れたよ。。案の定、毎回毎回、私で止まる、間違える、止まる、止まる。。お酒は弱いので代わりにお茶を。あんまり止まるもんだからって、急須やポットまで目の前に置かれた。
今まで一応先生ヅラしていたのに〜、頭弱いのが思いっきりバレテしまいました。
と同時にみんなへのへのもへじから顔のある人間になった気がした。

2006 05/02 21:34:26 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー