大連帰国日記
現在、私の周りでちょっとモメている事があります。。
営業部の課長であり、彼氏でもある人が辞職しようとしている。
営業が合わないというのと、給料がその理由。
中国の会社は日本と全然違って、社長以外みんな契約社員なのです!コロコロ転職するのが当たり前だから、まず入社したら試用期間として3ヶ月くらい与えられる。貧富の差が激しく、いろ〜んな人が入り混じっている国なので、「なんでこの人がここへ?」みたいな場違いな事もあったりするから、この試用期間は重要。その間に社員も会社側も相性を確かめ、OKだったら2年〜5年の契約をする。基本的に契約期間内は辞められなく、んでもって契約が切れたら辞めて他の会社に移るか、そのまま契約を更新して続けるか、という仕組みになっている。で、もし契約違反したら違約金を請求される。

働く側としては就職先さえあれば楽な話だけど、雇う側や仕事を預けている側からすると、しょっちゅう人が入れ替わってそのうちに引継ぎもメチャクチャになるので、かなり困る話。ま、それも異文化社会だから仕方ない。日本では仕事は3年はやらないとちゃんと覚えられない、とか人によっては5年、10年と聞くが、それが今の日中社会の決定的な違いになっているのかも。

ちなみに彼の場合は5年も契約したそう。かなり長い方だ。その為か分からないけど、以前、彼ともう一人の社員が日本の会社に約2年間派遣されていた。そのおかげで彼らの日本語力や経験は格段に伸びたそう。
で、中国に戻ってきてからは待遇面や仕事etcに不満でもう一人の人は無理矢理辞めた。その時は裁判まで始まり、ホント大変だったみたい。なんせ資本金がかかっている。これで辞められたらたまったモンじゃない、と会社側も必死で大変だったよう。でも彼らの規定の違約金はなんと日本円にすると120万。とてもこっちの待遇で払える額ではなく、内臓売れと言われているようなものだ。

ちなみに今の彼の給料はこっちではまぁいい方だけど、とても高いとはいえない。
ま、30才近くになってもこのままじゃぁ、結婚は到底無理だよね。アハハハハ〜。なんて話はよくする。 
そして契約はあと2年ある。私が日本人である事とは切り離しても、このままでは満足できないらしい。。
しかも仕事も技術系だったのにいきなり営業。
でも違約金は120万円だし会社側に日本に派遣してもらったし社長らに一目置いてもらっている、という恩もある。。。
この堂々巡りは今始まったことではなく、だいぶ前からフツフツ考えていた。。
でもこのまま2年したらもう28になるし、それまで売れない営業やっていてもいつか転職するときにどこへも行けない奴になってしまう。。。と、相当危機感を感じてきたらしく、ちょっと転職活動をしたところいい会社が見つかった。日本でソフトウェア開発の研修を受け、その後大連に戻って開発マネージャーとやらにつく。帰国後の給料も今の約3倍。という会社に受かったらしく、彼は辞職を決意した。
で、辞職したい旨を社長に話した。
ら、当然「ダメ!辞めるなら契約どおり、120万違約金を払いなさい。」との事。
辞められる感じじゃないでしょ〜。そこまでして辞めなくても、必要とされているんならいいじゃん?と私は思ったが、一度しかない人生、20代の大事な時に後悔したくない。と彼。今の給料であと2年働いているより、違約金払ってその会社に行った方がいずれはもとを取れるし、自分にとっての将来性もある。との事。
あぁ、そっか。と私も納得し辞職を応援している。
んでもってそれからと言うもの、社長と彼のバトル!私も呼ばれて話したこともあって、あんたがそそのかしたんでしょ?、みたいな事を言われた気がする。いいえ、私は至って清く正しく生きております・・・ 
どっちも折れない、しかも社長ったら120万に上乗せしてきた。 若い彼が社長に敵うはずがないけど、、訴訟とかまではしてほしくないなぁ。

もう結構こじれちゃっているので、結果は多分辞めるんだろうけど、彼らの行方は如何に??
2006 03/16 18:39:15 | none | Comment(0)
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