元暴力団幹部が茨城県警への上申書で告白した同県阿見町、室内装飾会社社長栗山裕さん(当時67歳)の保険金殺人事件で、殺人、詐欺罪に問われた栗山さんの妻ら家族3人の判決が26日、水戸地裁であった。
河村潤治裁判長は「金を得るため人の命を奪うという、人倫にもとる卑劣な犯行」として、妻の澄江被告(75)に懲役13年(求刑・懲役16年)、長女の久美子被告(50)に同13年(同16年)、その夫の光明被告(52)に同15年(同18年)を言い渡した。
判決によると、3被告は首謀者とされる元会社社長三上静男被告(57)(殺人、詐欺罪で起訴)、上申書を書いた元暴力団組長後藤良次被告(49)(殺人罪で起訴)と、栗山さんの死亡保険金を得ようと共謀。
2000年7月中旬以降、水戸市内の三上被告の会社で栗山さんに大量に飲酒させたうえ、同8月12日夜から13日未明に同県日立市内の三上被告の自宅でウオツカを瓶ごと口に突っ込んで飲ませ、殺害した。3被告は三上被告とともに死亡保険金約1億円をだまし取った。
河村裁判長は3被告について、「殺害直前に三上被告から電話を受けて実行を了承し、殺害後は捜索願を出して隠蔽工作をするなど責任は重大」と指摘。光明被告については「3被告の中では中心的な役割だった」と述べた。
(2007年7月26日 読売新聞)
活かしておくと税金使われるから死刑でいーんじゃないでしょうか。
|