あまり知られていない長野県の南信州、木曽南部のご紹介をします。
6月11日付オートメレビュー紙評論欄で総合研究所所長白岩禮三氏の記事に、日本板硝子が買収した子会社に経営権を譲ると言う記事がありびっくりしました。お金さえあれば、小が大を飲むと言うことは出来ても、世界的規模の経営と言う点では、金だけではどうにもならないと言うことらしいです。

子会社に経営を譲り渡す決心をした日本板硝子の藤本勝司社長の弁では、「日本人中心の企業統治方法は世界に通用しない」、「海外を回るたびに、日本人の手に負えないと痛感した」、「海外の智恵を入れて経営を学びなおす以外に方法はない」との事。

経営者8人のうち、4人が子会社の人に入れ替わって、日本人の管理職800人も不要と言うことがわかり希望退職をお願いしているとの事。

世界的規模の経営では、IT革命を柱としたグローバル経営が進み、産業資本主義から金融資本主義に変わって、世界中を大規模資金が行きかい、M&Aの暴風雨が世界中に吹き荒れる。瞬時に伝わる情報をもとに世界中の拠点を効率よく動かすことが必要になってきたので、常時携帯するPCを使いこなし即断即決で勝負することができないとだめだと言う状況。

PCを使いこなせるか、英語で仕事ができるか、世界の産業動向を熟知しているか、これらの壁を今後日本の経営者が乗り越えられるかどうかだが、多くの経営者はお手上げ。

この流れは、日産やソニーの例、そして今回の例からして大きな流れになってくるだろうと言うわけです。

日本の競争力は世界で22番目に落ちてきているとの事、1社で800人もの不要な管理職を抱えていたわけですから、この流れが全国的になったらどうなることになるでしょう。無駄な贅肉は切り落として、資金を効率的に使い、税金を国家に納め、国民の生活を守って子弟の教育をしっかりしていかないと、長期的な世界戦略などと言うこともできなくなってくるわけですから、国の仕事もより高度にしていかないと日本が立ち行かなくなってしまうのではないかと思います。

今までの長期に渡る政・官・財癒着のような甘い構造・体質では世界的規模の経済戦争には打ち勝つことができなくなってきてしまうのではないかと思うわけです。

こう言う視点で、地方の観光を考えますと、当面の日本経済は厳しくなる一方ですから、政治や経済がグローバル化しているとなれば、観光もグローバル化の方向で考える必要があり、私なども含め、PCを自在に使いこなす、英語や中国語で仕事ができる、世界の観光動向に目を光らす等をしていかないと息をしていくことができなくなると言う事になるようです。

昨年妻籠宿に行った時聞いたのですが、ドイツ語がぺらぺらの人が経営する宿では、HPで宣伝してドイツ人がたくさん来るとの事ですが、日本にやってきてドイツ語で相手をしてくれる所が少ないので、宿に着くと夜遅くまで話しかけてきて体が持たないと言っていると言う話を聞きました。

その時、天龍峡や昼神でも外国語のできる人を雇うか養成すれば、話し相手になってくれると言うだけで人が集まるかも知れないと思ったものです。女将はもちろん、カウンターの人、仲居さんも英語や中国語を自由に操りお客様に対応できるようにする。

東京のデパートでも最近中国からのお客様が多いので中国語のできる人をカウンターに配して対応する所が増えてきたとの事。

こうしてみると、観光地の課題も結構多くあるものですね。未来は明るいですね。
2008 06/14 07:30:20 | none | Comment(0)
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