日本人の先生に習っているときは、どの音もきっちり、正しく、すべてをリズム通りにしっかり弾くことばかり教えられてきました。
鍵盤の底まで打鍵して、どの音もきっちり・・・。
今でもよく言われていますが・・・。
でもこのように演奏しているととっても真面目で退屈な音楽にしかなりません・・・。
ドイツ人に習って、いつも自由に弾け!と言われ、どうすればいいのか、かなり悩みました・・・。
原因は鍵盤の底まで打鍵して弾き、すべての音をきっちりしっかり弾いているから・・・でした。
鍵盤をもっともっと軽く弾いても音は十分に鳴りますし、底までがんがん弾くと音は濁って汚くなるだけ・・・。
必要な音、いらない音、それもきちんと知って、いらない音(もちろん必要なんですけど、隠れている程度でよい音)はもっともっと動きを少なくして、減らしていく・・・。
そうすると体がもっとラクに弾けるようになり、自由さがわかってきました。
自由さ=いいかげん とは違いますが、どの音もしっかり弾いている真面目な演奏は窮屈で、心地よさってのが感じられないと思います。
いい音楽が奏でられるようになると、自分で弾いた瞬間に返ってくる音が全く別世界に感じられるはずです・・・。