メシアンが作曲した『世の終わりのための四重奏曲』は、メシアンがドイツ軍の捕虜になっていて、その時に入っていた収容所で書かれたものです。
4重奏曲ですが、収容所で知り合った音楽家と自分自身のために書かれたので、ピアノ、クラリネット、ヴァイオリン、チェロという変わった編成の室内楽です。
これは「ヨハネの黙示録」第10章6、7節から霊感を得て作曲されました。
「第7の天使がラッパを吹くとき、神の世界が到来し、この世はキリストとキリスト教徒だけが支配するようになる」という内容です。
全部で8曲ありますが、5楽章の『イエスの永遠性への讃歌』が、特にすばらしいです。
ぜひ聴いて下さいね。
紹介するオススメCDは”Ensemble Incanto”といって、ドイツ人のグループで、ヨーロッパで活躍中の演奏家です。演奏は自然で、くせもなく、私の好きな演奏です。
この曲を初めて聴いたとき、かなり衝撃的で、しばらく頭の中がボーっとしてました〜。