久しぶりにテクニックについて書こうと思います。
日本ではピアノのレッスンであまり注目しないことですが、体の使い方を学ぶことはとても大切です。
体(ピアニストの場合の多くは腕でしょうか?)を痛めるのは職業病だから・・・ってことは、本当はあまりありえません。
体の使い方をちゃんと学んでいると、体を痛める事はほとんどないはずなんです。疲労はあっても・・・。
体の使い方だけでも、学ぶ事はたくさんありますが、今日は首について少し書いてみようと思います。(以前にもいくつか書いていますので)
時々、演奏中首が下に垂れて曲げて弾いている人を見かけます。ピアノの鍵盤をなめるように弾くくせのある人です。
ブーニンのような姿勢・・・といえば、おわかりでしょうか・・・。
ピアノを弾いていると、背中に力が入っていき、そこから首も固くしてしまいがちです。
背中に比べると、首の力を抜くのは意識すればそれ程難しくないです。
でも、首の力を抜くのと、首が垂れるのとは違います。
一番いい姿勢は、腰の上に、背骨、首、頭が乗っている状態らしいです。
鍵盤を見ると下を向く格好になるので、よけいに首が落ちてしまうのかもしれませんが、垂れてしまうとよくないと思います。呼吸もスムーズにできなくなりますしね。
ピアノに向かう時は姿勢を意識することからぜひ試して下さいね。姿勢を崩してしまうと、いくらでも簡単に崩れていきます。でも戻すのは簡単ではないです。崩していった年月の何倍もかかると思っていいくらいです。それも自分で”姿勢をよく”と意識しても、どんな状態がよいのかわからないくらい、とても治すのは大変なことです。
下に紹介している本、
アレキサンダーテクニックは、体の使い方について書かれた本です。
文字はあまりなく、図解でわかりやすく、一言で簡潔にまとめられていますので、すぐに読めてわかりやすいです。
体のことを学んだことがない人でも、この本を読んでみると、体の何を学ぶのかがよくわかると思いますので、ぜひ読んで見られることをオススメします。
これを読んだからすべてがわかるとは言えません・・・。なので参考にと思って、あとはやはり自分で見つけていくことだと思います。努力しないと見つからないですから・・・。