カテゴリ[ 新生児の病気 ]の記事 (4件)

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赤ちゃんが無事に誕生する場合があればそうではなくて、何らかの問題を抱えて誕生することもあります。
今回はそんな新生児の病気についてご紹介したいと思います。

低出生体重児
・赤ちゃんは一般的に3000gが出生児の平均体重と言われています。
低出生体重児とは、2500gに満たない赤ちゃんのことを言います。
1500g未満は極低出生体重児と言い、1000g未満は超低出生体重児と言います。
体の臓器や機能が未熟な為に保育には注意が必要となります。
この低出生体重児になる原因ですが、妊婦の喫煙やアルコール依存症、妊娠中毒症などが挙げられます。
つまり、妊娠中の母親自身の健康管理が原因になっているということです。
症状としては、脂肪分が少ないために痩せています。
大きな頭やお腹に対して足や腕などは細く、爪は指の先まで伸びていないこともあります。
治療は、新生児集中治療室で行われます。

過期産児(カキサンジ)
・過期産児とは、出産予定日よりも2週間以上過ぎてから生まれた赤ちゃんのことを言います。
この場合体重が平均以上であれば全く問題はありません。
反対に体重が少ない場合が心配です。
胎盤機能不全症候群という栄養不良になっているからです。
妊娠中毒症の場合に起こりやすいと言われていますが、はっきりとした原因はわかっていません。
低血糖症や呼吸障害などの合併症を起こす危険もあるため、出生時に仮死状態に陥っていることもあります。
症状としては、ほとんどの場合が痩せています。
これは栄養不良によるものです。
治療としては、合併症に注意が必要で退院してからも定期的な健診をお勧めします。
2009 03/07 12:52:16 | 新生児の病気 | Comment(0)
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前回に引き続き新生児の病気についてご紹介します。

不当軽量児
・不当軽量児は別名、子宮内発育遅延児とも言います。
母親のおなかの中に充分な時間いたにも関わらず、体重が少なく生まれた赤ちゃんのことを不当軽量児と言います。
つまり、充分に発育せずに生まれてきた赤ちゃんですから、発達の遅れがあります。
そのために、仮死状態で生まれてくるということもあります。
原因としては、母親が重度の妊娠中毒症になった場合、赤ちゃんへの栄養供給がうまくいかずに起こると言われていますが、はっきりとした原因はわかっていません。
赤ちゃん側の原因としては、染色体の異常と言われています。
症状としては、低出生体重児と同じように皮下脂肪が少ないために痩せています。
新生児集中治療室での治療が必要とされます。

巨大児
・巨大児とは、出生時の体重が4000g以上の赤ちゃんのことを言います。
この場合、体重が多いだけなら問題はありません。
しかし、異常があれば別です。
一般に赤ちゃんが大きすぎる場合難産の原因になりやすく、分娩障害を起こすこともあります。
この場合、呼吸障害などによる新生児仮死が心配されます。
新生児仮死とは自力で呼吸することができないために仮死状態になってしまうことです。
原因としては、母親の糖尿病と言われていますので妊娠中の自己管理が重要となります。
症状としては、髪の毛も生えていて体が大きく太っています。
退院後も、呼吸障害や低血糖症などが心配されますので、定期的な健診を受けましょう。
2009 03/07 08:50:16 | 新生児の病気 | Comment(0)
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今回も引き続き、新生児の病気についてご紹介していきます。

新生児黄疸
・新生児の黄疸には病理的黄疸と、生理的黄疸があります。
生理的黄疸の場合は、心配はいりません。
生後2,3日もすれば徐々に薄くなり消えてしまいます。
母乳の赤ちゃんの場合は、母乳性黄疸という1ヵ月くらいの軽い黄疸も見られますが、心配はないものです。
母乳性黄疸の場合は、3日ほど母乳からミルクに切りかえて様子を見れば判断できるでしょう。
ただしこの間、おっぱいが止まってしまうことのないように、母乳を与えない間もお乳は絞るようにしましょう。
問題は、2,3週間たっても消えない黄疸です。
先天性胆道閉鎖症ということも考えられるからです。
便が普通の場合はしばらく様子を見ていればよいのですが、便が白っぽいときは疑う可能性がありますので診察を受けましょう。
黄疸は一定の基準を超えますと核黄疸と呼ばれます。
これは、生命の危険に係わるものですから、生理的なものかどうかを専門医に判断してもらいましょう。
また、貧血の場合も医師に診てもらいましょう。
輸血したことがある場合、血栓肝炎の疑いもあるからです。
とにかく黄疸は、心配があるなら診察をうけることをお勧めします。

頭蓋内出血
・赤ちゃんの頭の中の血管が破れて、頭蓋内で出血するという病気です。
難産で頭蓋骨が圧迫されて出血し、または脳内の酸素不足によって出血するケースが多いと言われています。
出血してしますと知能に障害がでる恐れもあります。
症状としては、母乳を飲まなくなりチアノーゼになることがあり、大量出血の場合は体が青くなります。
この場合は専門医の治療が必要になります。
出血を取り除く処置や、後遺症がでた場合のリハビリなど適切な処置を受けましょう。
2009 03/03 12:08:01 | 新生児の病気 | Comment(0)
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今回も新生児の病気についてご紹介します。
赤ちゃんとママが安心して暮らせるようにこの知識を覚えていただければ嬉しく思います。

産瘤(サンリュウ)
・産瘤とは頭のてっぺんあたりにできるコブのことで、特に新生児に多く出ます。
逆子で生まれた場合は、お尻に出ることもあります。
このコブは、赤ちゃんがママの産道を通ってくるときに頭を強く圧迫された時に体液が溜まってしまうため、それがコブとなって現れます。
触ると液体が入っているように少しプニュプニュとしますが、数日もすれば小さくなっていくでしょう。
この液体は体液ですので1週間もすれば吸収されるので治療などの必要はありません。

頭血腫
・これは、生まれてくる時圧迫をうけることにより、頭蓋骨と骨膜との間が出血するために固まってコブとなってしまうものです。
産瘤と比べますと、こちらのコブのほうが硬いです。
頭血腫も徐々に吸収されて小さくなっていきますが、目立たなくなるまで長ければ1年くらいかかることもあるでしょう。
特に治療の必要はないものですが、感染を防ぐためにコブの周りは常に清潔を保ちましょう。
赤ちゃんがかかないように注意してください。

新生児メレナ
・赤ちゃんの消化管から出血する病気です。
原因としては、ビタミンKの不足が挙げられます。
血液を固めるためにはビタミンKを必要とします。
つまり、このビタミンが不足しますと、血液を固めることができなくなるために出血すると血が止まらなくなるということです。
新生児に不足しがちな理由としては、このビタミンKは胎盤を通過しにくいからです。
そのために、生後間もなくはビタミンKのシロップを飲ませる処置が行われており、病気になる事態は減少しています。
この病気の症状としては血を吐く、または血便などが挙げられますが、軽い症状ならビタミンKの摂取により治るでしょう。
ですが、重症の場合は、輸血という処置がとられることもあります。
2009 03/03 09:06:06 | 新生児の病気 | Comment(0)
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