2009年 03月 03日 の記事 (5件)


今回も引き続き、新生児の病気についてご紹介していきます。

新生児黄疸
・新生児の黄疸には病理的黄疸と、生理的黄疸があります。
生理的黄疸の場合は、心配はいりません。
生後2,3日もすれば徐々に薄くなり消えてしまいます。
母乳の赤ちゃんの場合は、母乳性黄疸という1ヵ月くらいの軽い黄疸も見られますが、心配はないものです。
母乳性黄疸の場合は、3日ほど母乳からミルクに切りかえて様子を見れば判断できるでしょう。
ただしこの間、おっぱいが止まってしまうことのないように、母乳を与えない間もお乳は絞るようにしましょう。
問題は、2,3週間たっても消えない黄疸です。
先天性胆道閉鎖症ということも考えられるからです。
便が普通の場合はしばらく様子を見ていればよいのですが、便が白っぽいときは疑う可能性がありますので診察を受けましょう。
黄疸は一定の基準を超えますと核黄疸と呼ばれます。
これは、生命の危険に係わるものですから、生理的なものかどうかを専門医に判断してもらいましょう。
また、貧血の場合も医師に診てもらいましょう。
輸血したことがある場合、血栓肝炎の疑いもあるからです。
とにかく黄疸は、心配があるなら診察をうけることをお勧めします。

頭蓋内出血
・赤ちゃんの頭の中の血管が破れて、頭蓋内で出血するという病気です。
難産で頭蓋骨が圧迫されて出血し、または脳内の酸素不足によって出血するケースが多いと言われています。
出血してしますと知能に障害がでる恐れもあります。
症状としては、母乳を飲まなくなりチアノーゼになることがあり、大量出血の場合は体が青くなります。
この場合は専門医の治療が必要になります。
出血を取り除く処置や、後遺症がでた場合のリハビリなど適切な処置を受けましょう。
2009 03/03 12:08:01 | 新生児の病気 | Comment(0)
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今回も新生児の病気についてご紹介します。
赤ちゃんとママが安心して暮らせるようにこの知識を覚えていただければ嬉しく思います。

産瘤(サンリュウ)
・産瘤とは頭のてっぺんあたりにできるコブのことで、特に新生児に多く出ます。
逆子で生まれた場合は、お尻に出ることもあります。
このコブは、赤ちゃんがママの産道を通ってくるときに頭を強く圧迫された時に体液が溜まってしまうため、それがコブとなって現れます。
触ると液体が入っているように少しプニュプニュとしますが、数日もすれば小さくなっていくでしょう。
この液体は体液ですので1週間もすれば吸収されるので治療などの必要はありません。

頭血腫
・これは、生まれてくる時圧迫をうけることにより、頭蓋骨と骨膜との間が出血するために固まってコブとなってしまうものです。
産瘤と比べますと、こちらのコブのほうが硬いです。
頭血腫も徐々に吸収されて小さくなっていきますが、目立たなくなるまで長ければ1年くらいかかることもあるでしょう。
特に治療の必要はないものですが、感染を防ぐためにコブの周りは常に清潔を保ちましょう。
赤ちゃんがかかないように注意してください。

新生児メレナ
・赤ちゃんの消化管から出血する病気です。
原因としては、ビタミンKの不足が挙げられます。
血液を固めるためにはビタミンKを必要とします。
つまり、このビタミンが不足しますと、血液を固めることができなくなるために出血すると血が止まらなくなるということです。
新生児に不足しがちな理由としては、このビタミンKは胎盤を通過しにくいからです。
そのために、生後間もなくはビタミンKのシロップを飲ませる処置が行われており、病気になる事態は減少しています。
この病気の症状としては血を吐く、または血便などが挙げられますが、軽い症状ならビタミンKの摂取により治るでしょう。
ですが、重症の場合は、輸血という処置がとられることもあります。
2009 03/03 09:06:06 | 新生児の病気 | Comment(0)
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前回までは赤ちゃんの新生児期の病気についてご紹介してきましたが、今回は脳や神経の病気についてご紹介します。
病気の名前と主な症状などを挙げていきますので、参考になさってください。

熱性けいれん
・熱性けいれんは、高熱が出た時に起こるけいれんのことです。
10人から20人に一人の確率で起こると言われていますので、確率的には高いです。
ほとんどは心配のないものですが、初めてのけいれんには赤ちゃんもママも慌ててしまうことでしょう。
これから紹介します知識を武器に毅然と対応してください。
症状としては、熱の出始めに全身が突っ張ります。
それから、手と足もびくついてきますが、5分もたたずにおさまることが多いけいれんです。
赤ちゃんは発作がおさまると眠りに入り、そのあと何事もなかったかのように目覚めるので心配はないでしょう。
このように症状が落ち着いてから病院を受診なさってください。

憤怒(フンヌ)けいれん
・乳幼児に多いけいれんのひとつで、激しく泣いているときに起こしやすいと言われています。
赤ちゃんの思い周りに伝わらないという苛立ちや不快な気持ち、痛みを感じたときなどに生じます。
これは、刺激に対して未熟な赤ちゃんの脳が敏感に反応することによって、脳内酸素が欠乏するために起こると考えられています。
このけいれんは成長するにしたがって自然と治るものなので心配はいりません。
ひきつけを起こした場合は安全な場所に移して、ボタンやベルトなどの締め付けを外して楽にさせ、赤ちゃんの背中を叩いたりなでたりして早く呼吸させるようにしましょう。
早ければ5分以内、長くとも10分以内にはけいれんが治まりますので、そのあとに病院を受診することをお勧めします。
2009 03/03 06:04:47 | 脳や神経の病気 | Comment(0)
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前回に引き続きまして、脳や神経の病気についてご紹介しますのでぜひ参考になさってください。

てんかん
・てんかんは、原因がはっきりしておらず100人から200人の割合で発症すると言われており、脳の神経細胞が異常に興奮するために起こります。
症状としては、軽いものから意識がなくなり倒れるものまであり症状は異なります。
治療としては、抗けいれん剤の服用が中心となり長い時間に渡って内服しなくてはなりません。
日常では、規則正しい生活を心がけ精神の安定も保つようにして刺激を避けましょう。

脳性まひ
・運動障害を起こす病気で、原因としては脳の障害が考えられます。
最近では、生まれた時の体重が1500g以下の低出生体重児や極低出生体重児の脳性麻痺の割合が増えつつあります。
症状としては、発達段階に応じた動きができず、物をつかめないなどの遅れがみられます。
ですが、早い時期から機能訓練を受けることで運動能力は改善されます。

精神発達遅延
・これは知能の発達に遅れがみられる状態のことを言います。
IQによってわけられ100を標準とすると、50〜70は経度、35〜50は経度となり、20〜35は重度と分類されます。
症状として共通していることは低い知能で、病気や異常による症状としてはダウン症や脳性まひが挙げられ、後天的なものでは嘔吐発熱けいれんなどの症状が挙げられます。
治療としては原因がわかっている場合はその治療が最優先となります。
知的障害がある場合は、その子供に応じた対処をして成長を見つめていくことが重要となります。
2009 03/03 03:03:24 | 脳や神経の病気 | Comment(0)
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今回も赤ちゃんの脳や神経の病気についてご紹介していきますので知識として覚えておきましょう。

髄膜炎
・病原微生物の感染によるもので、髄膜が炎症を起こす病気です。
種類としては、ウイルス感染によるウイルス性髄膜炎や細菌感染による細菌性髄膜炎、細菌感染で重症になりやすい流行性髄膜炎などがあります。
共通している症状としては、頭痛や嘔吐や発熱などです。
ウイルス性の場合は1週間ほどで回復しますが、細菌感染の場合はてんかんなどを引き起こす可能性もあり重症の場合は後遺症も残ってしまいます。
入院が必要となることもありますし、回復しても赤ちゃんの体力や抵抗力はかなり落ちていますから無理をさせず、ママは気を引き締めて経過観察しましょう。

急性脳炎
・脳に炎症が起こる病気で、原因はウイルスや細菌と言われています。
よく知られている脳炎のひとつに、日本脳炎が挙げられます。
日本脳炎は蚊を媒介として感染するもので、重症になると命にかかわります。
治療法がないために、予防が重要となっています。
他には、風疹や麻疹の後に脳炎を起こす場合もあり、この場合知能障害や運動障害などの後遺症が起こることもあり大変危険な病気です。
症状としては、発熱や嘔吐などでけいれんも起こします。
数日で回復するものの後遺症が残るといった最悪のケースもあります。
このような事態を招かぬように、予防接種を忘れずに受けることをお勧めします。
赤ちゃんにとってママの知識が命にかかわる事態から救うこともありますので、日頃から知識を増やしておくことをお勧めします。
2009 03/03 01:01:25 | 脳や神経の病気 | Comment(0)
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