私は徒党を組むことに嫌悪感を抱くほど、組織加入が嫌いで、一匹狼を自称してやまないのですが、一匹狼が堂々と闊歩すると、組織に狙われるというのも常套でして、余計なエネルギーを割かねばならない時も多々あるのです。ちょっと、ぼやかせてもらっていいですか?
私が主宰するはこだて藻藻屋での主力販売商品にエゾシカのお肉があります。
最初は近所に住むエゾシカハンターから、獲った鹿のお肉の販売ができないかと相談を受けたことが販売取扱の発端です。
今では、全国にレストラン、居酒屋料理店、愛好者など多数のカスタマーを抱え、とても良質なエゾシカニクを供給し続けています。
北海道庁では、安全な食肉としての流通を担保するため、食品衛生法に基づいて、エゾシカ有効活用のガイドライン h18.10とエゾシカ衛生処理マニュアル h18.10を策定し、エゾシカ肉処理工場に基準を与えています。それは、厳格で順守しようと思えば多額の費用負担を要する規制でもあります。
私のはこだて藻藻屋では、その規制を遵守しながらも 安定して安価なエゾシカ肉を供給可能な釧路管内の2社と契約して当該製品をカスタマーのもとへ販売しています。
このたび、北海道庁では新たに【エゾシカ肉処理施設認証制度】を策定し、運用を開始いたしました。これは、当該処理施設において処理されたエゾシカ肉にラベル認証を与えるという制度です。
私はこの制度に疑問を感じています。なぜなら、この制度の裏に利権の絡む団体組織の存在を感じるからです。
私はこの組織の動きを注視しようと思っています。少しでもおかしな動きを見たら訴訟も辞さない覚悟です。
私の取引する2か所の食肉工場も、この認証制度に加担する気はさらさらございません。なぜなら、そこの社長たちも一匹狼ですので。群れる気はございませんので。
同じくはこだて藻藻屋の主力商品である函館特産のガゴメ昆布にも同様の仕組みと組織がありますが、私は加盟する気がございません。商品を評価できるのはご購入くださるお客様であり、やぼったい衣をまとった業界団体ではないのですから。