2008年
9月25日(木) さだまさしコンサートへ行った。
6〜12月まで続く35周年コンサートツアーで、会場は広島厚生年金会館。
福山公演がないので、広島公演のチケットを狙ったら取れたのだけど、
なんとなんと、2階の最後列のいちばん右端の席。これ以上ない端っこ(笑)!
発売日の朝、近所のコンビニへ買いに行き、
10:00発売開始で、20分後くらいに買ったのに、すべりこみセーフ!
いや〜なんというか、さだファン恐るべし!驚いた。
第1部 1 長崎小夜曲
2 絵はがき坂
3 指定券
4 最終案内
5 フェリー埠頭
6 殺風景
7 春雷
8 フレディもしくは三教街
第2部 9 北の国から
10 案山子
11 献灯会
12 秋桜
13 関白宣言
14 天然色の化石
15 防人の詩
16 まほろば
17 修ニ会
18 風に立つライオン
15分の休憩をはさむ2部構成で、全18曲、3時間5分のコンサート。
バンドは前回のMistツアーのメンバーに、管楽器が2人加わった9人編成。
通好みの第1部、ヒット曲も交えた第2部、となっていて、
35年間の感謝から、「ファンの人たちのツボ」な選曲になっていた。
Mistツアーでの「攻め」モードから一転して、
今回は「おもてなし」モードのステージになってるなあ、と感じたよ。
さすが、メモリアルでスペシャルなコンサート!・・・と思った。
「最終案内」のイントロが始まった瞬間、気持ちが高校時代に引き戻されて
あの頃と今この瞬間がひとつにつながったみたいな感覚にとらわれた。
ファンへの感謝をこういう形で伝えるコンサートになっているわけで、
同じような体験をした人は多かっただろうし、それがさださんの狙いなのだ。
「秋桜」もピアノで始まる山口百恵バージョンのアレンジではなく、
ギター弾き語りによるオリジナル・バージョンでの演奏。
さらに「防人の詩」を経て、「まほろば」「修ニ会」の2連発で締めくくる、という
荒業で観客の心をとらえて、ガシっと全部もっていってしまった!
いやぁ〜、やってくれるじゃん!
まいったなぁ〜これはやられたな〜、と思ったし、もうこれなら、
アンコールは「あの曲」しかないだろう、と確信した。
たぶん、観客は全員が同じ気持ちになっていたはずだ。
よし、こい、こい、さあ、こい、あのイントロ、こい!
しかし、始まったのは「風に立つライオン」だった。
なんで? 違うぞ! カットカットカット!やめやめ!・・・と心のなかで叫ぶ。
ここは「つゆのあとさき」しかないだろう?
1977〜80年頃、必ず本編のラストかアンコールで演っていた曲だし、
ファンの人たちに「あの頃」の自分と再会してもらおう、という主旨なら、
ここは絶対にこの曲を演るべきで、それでこそ、そういう効果がある。
そしてなにより、この曲で締めることで、このライブはきれいに完成する。
「風に立つライオン」も人気の高い名曲だから、もちろん悪くはない。
さださんのサービス精神が、ここでこっちを選ばせちゃったんだろうね。
「いい人」なのがときどきマイナスになるね。
わかってねえなあ〜、最後の最後ではずしたなぁ〜と
これだけが、この一点だけが、とても残念だった。
素晴らしいコンサートだっただけにね、とても惜しい。ちょっとはがゆい。
