2009年 07月 24日 の記事 (3件)


前回に引き続きまして、赤ちゃんの血液の病気についてご紹介していきます。
ここでご紹介します症状や治療法を知識の一つとして覚えていただければ嬉しく思います。

血友病(ケツユウビョウ)
・この病気は遺伝する疾患として有名で、先天性の血液凝固障害と言われています。
出血を自然に止める役割をしている血液凝固因子が不足していることが原因で、些細な出血でも止血しにくくなってしまいます。
根本的に治すことは、今の時点では難しいと言われています。
症状としては、些細な外傷や刺激によって出血しやすく痛みや腫れを伴い、鼻血も出やすくなります。
また、頭蓋内出血などを起こした場合は死にいたることもあります。
治療としては、現在のところ根本的治療法はないために、血液凝固因子を注射する方法が原則とされています。
以前は血液製剤を使っていましたが、エイズウイルスや肝炎ウイルスの感染が問題になりましたが、現在使われているものは改良させたものですから安全です。
普段の生活では転んだり怪我をしないような配慮と注意が必要となります。

伝染性単核球症(デンセンセイタンカクキュウショウ)
・この病気はウイルス感染によって、リンパ球が異常に増加してしまいます。
また、肝機能障害なども起こります。
このウイルスにはほとんどの子供が感染すると言われていますが、発病することはほとんどありません。
潜伏期間は6週間から8週間で発病します。
症状としては、高熱が出て首のリンパ節が腫れ、肝炎をおこした場合は肝臓や脾臓が腫れてしまいます。
喉の痛みや食欲の低下、上まぶたの腫れなども挙げられます。
治療としては、安静を保つことと、薬物療法となりますが、赤ちゃんの高熱が続き、発熱が1か月続くような重症の場合は入院が必要になります。
とにかく風邪にしては少し感じが違うなどと違和感を覚えたらすぐに病院へ行くことをお勧めします。
2009 07/24 16:50:28 | 赤ちゃんの血液に関する病気
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前回に引き続きまして、赤ちゃんの血液の病気についてご紹介していきますので、知識として覚えていただければ嬉しく思います。
これらの知識を使うことがない毎日がベストですがいざというときに慌てないよう、日頃から知識を集めておくことをお勧めします。


特発性血小板減少性紫斑病(トクハツセイケッショウバンゲンショウセイシハンビョウ)・血液の中の細胞成分である血小板は、出血を止める働きをしています。
赤ちゃんの体の中の血小板の減少によって起こる病気です。
風邪などのウイルス性感染症にかかったあとに、皮膚下で内出血を起こしそれが紫色の斑点となり体にあらわれます。
時間がたつと紫色から黄色へと変色していきます。
症状としては、この斑点のほかに吐血や鼻血、歯肉部からの出血もあります。
治療としてはステロイドなどの薬物投与や、血小板の減少が著しいなどの重症の場合は入院の処置がとられますが、この病気の多くは半年以内に回復するといわれています。

血管性紫斑病
・アレルギー性のものが多く、腎臓障害を起こすと肝炎になるとも言われている病気です。
この病気は、血管内の壁に炎症がおこりそのために出血をしてしまい紫の斑点ができてしまう病気です。
紫斑病は、皮下出血ですので浅いところで鮮やかな赤い斑点がみられ、逆に深いところには暗い紫の斑点がみられます。
斑点ができやすい場所は、手や足、おしりなどです。
症状としては、斑点だけではなく関節痛や腹痛などが挙げられます。
ですが、安静にしていれば特に治療せずとも大丈夫な病気で、1か月くらいでよくなる場合が多いと言われています。
2009 07/24 11:40:10 | 赤ちゃんの血液に関する病気
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赤ちゃんの血液の病気についてご紹介していきますので参考になさってください。

溶血性貧血
・赤血球は、作られる量と壊される量は一定に保たれていますが、そのバランスが崩れてしまい赤血球が速くこわされてしまうことで起こる貧血のことです。
症状としては、発熱や吐き気などです。
治療としては、薬物療法や脾臓の切除手術などが行われます。

再生不良性貧血
・骨髄の機能が低下することによって起こる貧血のことです。
はっきりとした原因は不明ですが、赤血球や血色素の減少のほかに、血小板や白血球などの減少もみられます。
症状としては、発熱や食欲不振、吐き気、貧血などで歯ぐきや鼻からの出血も起こります。
治療としては、抗生物質やステロイドなどの薬物治療が中心となりますが重症の場合は骨髄の移植なども必要となります。

ビタミンK欠乏症
・ビタミンKとは血液の凝固に欠かせない成分です。
これが不足することにより、止血機能が低下してしまいます。
症状としては、鼻血や嘔吐などが挙げられます。
新生児メレナという病気をご紹介したときもご説明しましたが、もともとビタミンKは胎盤を通過しにくいと言われていますので赤ちゃんには不足になりがちです。
出血が起きてからの治療は、後遺症が残ることもあり、最近では生まれてすぐにビタミンKシロップを赤ちゃんに飲ませるという処置がとられています。
このシロップを飲ませていれば心配することなく子育てできるでしょう。
2009 07/24 00:26:23 | 赤ちゃんの血液に関する病気
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