子供にとって虐待というのは、肉体的・精神的に傷を残す行為であり、プラスになることは何ひとつない怒り方です。
虐待する親のほとんどが「しつけだから」と言い訳することが多いのですが、それは親の感情を子供に、一方的にぶつけているだけだと思われます。


身体を傷つけるだけでなく、無視したり、子育てを放棄することも虐待の一種です。
虐待の一番の問題は、子供の心に、深い傷を一生残してしまうことなのです。


昔から、虐待が全くなかったわけではないのですが、現代では虐待がとても深刻な社会問題になっています。
その原因は、少子化の時代で、母親と子どもが長時間において、一緒にいることに関係しているようです。
昔は、子供の数が多くて家事に時間がかかり、虐待する暇などなかったのでしょう。


最近では、子供を虐待している母親が、自分で虐待防止センターなどへ、助けを求めて電話してくるケースが非常に多いようです。
このような場合は、母親がひとりで解決することは難しいので、精神科の病院や保健所などに連絡をとる必要があります。
そのまま放置すれば、この母親も子供も、いつ大きな傷を負うかわからない危険性があるからです。


親が虐待してしまう原因は様々ですが、最も深刻なのが、親自身が小さいときに虐待を受けて育ってきたという環境だった場合が多いようです。

親から虐待を受けていたことがトラウマとなっていて、無意識のうちに自分の子へも同じことをしてしまうのです。


人間なら感情が高ぶってしまって、思いがけず相手に強く当たってしまうことは、誰でもあることでしょう。
そして、後になって、子供に虐待してしまったことを、深く後悔した経験もあるのではないでしょうか。


ただし、それが同じ子に対して、習慣的に何度も行われるようなら、それはもはや深刻な問題です。
自分でやってはいけないと認識しているのに、止められない場合は、専門家や施設などに助けを求める必要があります。
自分自身と大切な子供のために、決して虐待を放置しておいてはいけません。
2008 08/31 03:05:26 | 子育てのお悩み特集
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