食べ物の好き嫌いは大人になっても多少はありますが、ではなぜ、子供の頃から好き嫌いはあるでしょうか?
その一番の要因は、どうやら噛むことに関連しているようです。
ハンバーグやミートボールなど、ひき肉を使った料理なら、あまり噛まなくても食べられます。
しかし、魚や野菜はパサパサしていて、子供にとって食べづらいのです。
小さい頃は、しっかり噛んで飲み込むことが、あまり得意ではないのでしょう。
また、味つけにも問題があると思います。
一般的に、子供は甘辛いものが好きでよく食べる場合が多く、薄い味つけのものや香辛料の強過ぎるものは好みません。
ですから、お肉や魚を子供向けに味つけする場合は、香辛料はできるだけ使わず、しゅうゆ、砂糖、みりんなどで甘辛く味つけするもの食べる意欲をそそるでしょう。
子供の好き嫌いで困ると言っても「にんじんは嫌いだけど、他の野菜は食べられる」といった場合は、あまり気にすることはありません。
また、豚肉は好きだけれど、牛肉や魚は苦手というのも、あまり気にしなくても心配いりません。
問題なのは野菜を全く食べずに、お肉だけは食べられるというように、ひとつの食品群を全然食べられない、偏食タイプの子です。
苦手を克服する方法のひとつとして、自然の食材を食べさせてあげることです。
たとえば、もぎたてのトマトやキュウリを、丸かじりするような体験をさせてあげる方法があります。
自然にできたものの味が、どんなにおいしいのかを肌で感じると、新たな発見があり、好きになってくれる場合が多いのです。
自分の手で取った物を、自分で洗ってかぶりついて食べるというのは、本当においしいものです。
また、トウモロコシを採ってきて、自分たちで皮をむいて茹でると、子供たちはとても喜んでたくさん食べます。
そういう意味では、4歳くらいになったら、台所でお母さんと一緒に料理の手伝いをさせてみるのも、好き嫌いを解消するのに効果的だと思います。
親が「食べなさい!」と一方的に怒るのではなく、お母さんのちょっとの工夫で、知らないうちに好き嫌いはなくなるものです。
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