それは、平成二年十二月のこと。突然、父が倒れたのです。脳梗塞でした。私は、目の前に起こっていることが信じられず、気が動転するばかり。今の今まで健康で、快活だった父が、どうして……。
呆然として気が抜けたようになっていた私を、勇気づけてくれたのが、女子部の先輩でした。この御文を拝して、「弱い生命ではいけない。今こそ、強盛に祈り、試練を乗り越えていく信心を確立する時です」と、信心根本の“けなげなる心”の大切さを教えてくれたのです。
それから唱題に励みました。真剣に祈りました。父の回復を信じて。
父は、一命はとりとめたものの、右半身不随という障害が残りました。しかし、リハビリに励み、すべてに挑戦しようとする父。不自由な体でも、真剣に学会の正義を語り抜く父−−。
「信心の歓喜を教えてくださったのは、池田先生だ。それを忘れちゃいけない」と常に話していたことが今なお忘れられません。
平成四年二月、父は、使命の人生を終え、安らかに霊山に旅立ちました。池田先生からいただいた和歌を胸に、最後の最後まで御書を学び、学会活動に励み、戦い続けた父の姿は、私の誇りです。
葬儀の日、ある先輩が語ってくれました。「君達は遺族じゃない。後継者だ。信心の後継者だよ」と。
これからも、父が身をもって教えてくれた“戦い続ける心”と“何物にも負けない心”で、学会の正義を証明し、勝利の歴史をつづってまいります。(信越女子部主任部長)
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