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血液の検査値や体型などから 「メタボリック・シンドローム」と判断された人の中には、 「太っているだけだから」「症状が出ていないから」と、 生活習慣をかえたり、お医者さんに看てもらったりといった 改善を試みない方もいらっしゃいます。
でも、そういった方の中は、 知らず知らずのうちに動脈硬化や、 糖尿病や高脂血症などのいわゆる 「生活習慣病」にかかっている可能性があります。
これらの病の恐ろしいところは、自覚症状が出にくいこと。
特に、動脈硬化が原因となって起こる、 脳梗塞や狭心症といった循環器系の病気は、 突然発症する場合が多く、 また、発症すると命を落としかねない深刻な病気です。
一命を取り留めても、 深刻な後遺症が残ってしまうこともあります。
実は、このメタボリック・シンドローム。 診断された人の多くが、「歯周病」も患っていることが 最近の研究で分かってきました。
しかも、歯周病は、糖尿病や心筋梗塞との関連性も 指摘されているのです。
歯周病というのは、口腔内でおこる感染症のこと。 初期の段階では、腫れや出血といった程度で治まりますが、放っておくと炎症が組織の中まで浸透し、 耐えられないほどの痛みを感じたり、 顔まで変形するほど腫れてしまうことがあります。
最悪の場合、抜歯しなくてはならないこともあります。
共に、30歳後半以降の「働き盛り」の世代が発症しやすい、メタボリック・シンドロームと歯周病。
「時間がないから」と言って放置せず、 適切な治療を受けることが大切です。
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