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お魚とお肉。共に、アミノ酸を含む動物性食品ですが、 栄養面から見ると大きな違いがあります。
お魚の代表「カツオ」と、お肉の代表「豚肩肉」で 比べてみましょう。
カツオは、たんぱく質が多いのが特徴。 およそ豚肩肉の2倍含んでいます。
脂肪が多いのは、豚肩肉です。 その量、カツオの10倍以上です。
脂肪の質にも違いがあります。 肉の脂肪は、コレステロールを上げ、 魚の脂肪はコレステロールを下げます。
つまり、魚を食べることは、動脈硬化の予防によいのです。
この様に書くと、肉を食べることはいけないことのように 思われるかもしれませんが、 決してそんなことはありません。
肉は、良質のたんぱく源であり、 鉄分やビタミンB2といった栄養素も豊富です。 なにより、スタミナをつけるには、まず「お肉」です。
ただ、食べ過ぎはダメです。
毎日の食事が肉ばかりだと、コレステロールがたまり、 高脂血症を引き起こします。
症状が進むと、動脈硬化がおこり、 心筋梗塞などを発症する危険性もあります。
そうかといって、魚ばかり食べるのもいけません。 EPA(ドコサヘキサエン酸)や DHA(エイコサペンタエン酸)などを 取りすぎてしまいます。
EPAやDHAには、血小板凝集抑制作用があり、 血が止まりにくくなります。
お魚とお肉の摂取は、バランスが肝心。 その比率は、1対1が理想的です。
これを目安に、コレステロールが高めだったら魚を、 コレステロール低かったら肉を多く食べるように 心がけると良いでしょう。
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