私が聴いたCDで圧倒的なすごさだったのが、この”テレンス・ジャッド-Terence Judd-”のリストのソナタです。
テレンス・ジャッドはチャイコフスキー・コンクールで4位入賞したイギリスのピアニストですが、22歳の若さで自殺しています。本当の死因は謎のようですが・・・。
ジャケットの写真の印象も、どこか悲しげな印象を与えるのは彼が若くしてこの世を去ってしまったということを知っているからそう感じてしまうのでしょうか・・・。
でも彼の演奏は、彼が何かに追われているような圧倒される空気が感じられ、すごくエネルギッシュです。でもただ激しく、乱暴な演奏というようなテクニックを披露してるような単純な演奏とは全く違います。
彼が生きていたら、どうしてでも生の演奏を聴いてみたかった・・・と、私の中では特別な印象が本当に強かったです。有名なピアニストはたくさんいますが、なかなかここまで思えるピアニストには出会えなかったので、衝撃的でした。
1978年度チャイコフスキー国際コンクールの本選で収録された
チャイコフスキー・プロコフィエフのピアノ協奏曲の録音や、
バーバーとヒナステラのピアノ・ソナタなどが収録されたCD、
バッハやハイドンなどを収録したCDなど、彼の録音はこれくらいしか残っていませんが、歴史的名演の1つに数えられているそうです。
曲目リスト
〜リスト〜
・ピアノソナタ S178
・巡礼の年第2年‐イタリア」より“婚礼”
・ラ・カンパネラ
・ハンガリー狂詩曲第11番
〜ショパン〜
・ノクターンOp.32-1
・練習曲 『木枯らし』
〜ラヴェル〜
・「鏡」より"蛾“
〜リャードフ〜
・音楽の玉手箱
ピアノ:テレンス・ジャッド-Terence Judd-(1957-1979)