子供に個性があるのと同じように、兄弟は別々の人間、スポーツも種目によって異なる性質を持っているので、親が上の子とのスポーツ経験を下の子に対して前向きに生かす事は難しく、逆に親は何人子供がいても同じような失敗を繰り返すケースが多いようです。例えば中学3年の兄が水泳をやっていて、小3の妹がテニスを始めた場合、親は妹にも「綺麗なフォーム」を重視する傾向があるかも知れません。水泳では水の抵抗を減らすべく、フォームの追求は永遠の課題ですが、テニスは特に小さい子の場合、フォーム以前にゲームとして楽しみながら動くボールを目で追う、打つ位置まで走る、打つタイミング、相手が返せないところを遊びながら狙う等、対戦競技ならではの要素が多く、最初からフォーム(大人が考える理想の形)ばかりにこだわる指導者が一流を育てたケースは聞いたことがありません。
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