台風11号と12号が立て続けに発生し、今回は、沖縄地方を強襲した。それぞれで、観測史上最大と第二位といわれる風速を観測し、沖縄地方に最も近づいた時の勢力は、930hpaという、恐ろしく強いものに育っていた。これは、沖縄近海の海水温が高く、台風の成長を助長した結果である。一概にそうとは言い切れないかもしれないのだけれど、地球温暖化の影響が如実に現れている証拠ではないのだろうか。中央アメリカ南部を襲うハリケーンにも同じような傾向が近年みられている。このアジアにおいても、対岸の火事ではすまなくなってきているのだ。 11号にあっては、沖縄地方通過後、西へ進み、本土には影響を及ぼさないようにみせかけておいて、大陸・朝鮮半島方面へ進んでから、秋雨前線を刺激し、遠く離れた北東北地方に未曾有の大雨被害をもたらした。数年前であれば、想定外の影響と被害であったといえよう。しかし、こういったことが、恒常化するような気がしてならない。そして12号も11号と似たような経路をたどりつつある。遠く離れつつある12号からも、ここしばらくは、目が離せない。
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