夏の日本列島に猛暑を巻き起こした主因といわれるラニーニャ現象が、長期的に継続するそうな。
夏は暑くなるが、冬は厳寒となるらしい。夏、気温が上がるなら、冬も暖冬になりそうな話だが、そうはならない理由とメカニズムがあるらしい。下記はそのことを簡潔に解説してくれた記事。
「ラニーニャ現象」来春まで継続か・気象庁
気象庁は11日、南米ペルー沖の海面水温が下がり世界的な異常気象をもたらすとされる「ラニーニャ現象」が、来年春まで続く可能性が高いとの監視速報をまとめた。
ペルー沖の監視海域では9月の平均海面水温が基準値(過去30年の平均)より1.3度低く、8月より0.3度下がった。赤道域上空ではラニーニャの一因となる東風の強い貿易風が吹き、気象庁は「8月よりもラニーニャの特徴が顕著になった」としている。
ラニーニャ発生時の日本の冬は厳冬になることが多く、各地で積雪の過去最多を記録した2005―06年の豪雪の一因とされる。春は近年では高温傾向があるという。
ラニーニャ現象では、太平洋赤道海域の暖かい海水が貿易風で西に吹き寄せられ、東側の南米ペルー沖の海面水温が下がる。日本の南のフィリピン周辺海域では逆に上がり、対流活動が活発になって夏は太平洋高気圧の勢力を強める。一方、冬は日本上空に寒気を南下させやすくなり、冬型の気圧配置が多く現れるという。(読売新聞サイト)