津軽海峡青函航路に9月から就航していた、とてつもないフェリー「ナッチャン・レラ」が、1日4往復から3往復に減便。
スピードが速すぎて危険な為なのか、乗客数が少なすぎてなのか、理由まではわからなかった。
だが、ふとよぎったのは、当該船会社の過去の失敗。
およそ20年前になるが、東日本フェリーは、同じ青函航路にジェットフォイルと呼ばれる水中翼船を就航させ、函館−青森間を1時間40分で結んだ。
だが、乗客乗船率の低迷で数年間の運行で幕を閉じた苦い経験がある。今回の部分運休の理由が後者であるならば、不安増大。前轍を踏むようなことにならなきゃいいが。
なお、東日本フェリーでは、青森県のバス会社とのタイアップで、函館−上野間往復17000円というとてつもない激安企画を始めたばかり。これから注目を集めそうな予感があるだけに、頓挫しないでほしいのだ。
青森―函館間ナッチャンレラ、夜間運航休止へ
東日本フェリー(北海道函館市)は12日、青森―函館間に先月1日就航した高速船「ナッチャンRera(レラ)」の夜間運航をしばらくの間休止すると発表した。
運休になるのは16日午後11時函館発、折り返しの17日午前3時青森発から。一日4往復から3往復になる。(河北新報より)
ナッチャンレラの妹?(弟)船、春に登場。
その名は、ナッチャンワールド
続報を待て(2008.1.24)
なお、ナッチャン型を、室蘭−八戸航路に投入予定とのニュースあり。6時間半の航路が3時間ほどに短縮されるらしい。
青函高速船、冬季利用伸びず 1、2月8000人台
青森―北海道函館間で昨年9月就航した東日本フェリー(函館市)の高速船「ナッチャンRera(レラ)」の冬季利用が落ち込んでいる。就航当初は200人を超えていた1便当たりの乗客数も、12月に入ってからは2けた台になり、2月は76人と3分の1にまで減った。乗用車の利用も予想ほど伸びず、同社は高速船が2隻体制になる5月以降に巻き返しを図る。
13日に青森市内で開かれた青森県フェリー埠頭(ふとう)公社の理事会で報告された車両・旅客航送実績によると、昨年9月から今年2月までの高速船利用者は約14万5000人。9月は約4万8000人だったが、10月約4万3000人、11月約2万3000人、12月約1万4000人、1、2月はともに8000人台にとどまった。
10月中旬に1日4往復から1日3往復に、12月中旬に2往復に減便したこともあるが、同公社は「青函航路は夏場が最大の書き入れ時で、それ以外は利用客が一気に減る。トラックよりも一般の観光客が乗る高速船は影響をもろに受けた」と分析する。乗用車の利用が少ないのも誤算だ。約350台の収容能力があるが、1便当たりで9月33台、10月25台、11月17台、12月同、1月23台、2月13台と、満杯に遠く及ばない状態だ。
東日本フェリーでは今月31日まで、乗用車1台分の料金(2万円)だけで、同乗者分の料金がかからない「車割」(要予約)サービスを行っている。さらに5月2日に同型船の「ナッチャンWorld(ワールド)」を導入、2隻体制で1日6往復(夏季は7往復)する。