ノーベル経済学賞のスティグリッツ氏が、米国の景気後退の可能性について言及した。内容は、前FRB議長グリンスパン氏の過去の政策を批判することから始まり、現在のサブプライムローン問題の派生に至る。彼の経済学理論は説得力があり、
将来予測も信頼できる。げに、恐ろしきかな。
グリーンスパン氏が残した混乱で米リセッションも-スティグリッツ教授
11月16日(ブルームバーグ):ノーベル経済学賞受賞経験のある米コロンビア大学のジョゼフ・スティグリッツ教授は16日、サブプライム(信用力の低い個人向け)危機ならびにグリーンスパン前米連邦準備制度理事会(FRB)議長が残した混乱のために、米経済がリセッション(景気後退)に落ち込むリスクがあるとの見解を示した。
同教授はこの日のロンドンでのインタビューで、「私は非常に悲観的だ」と述べた。さらに、「グリーンスパン前議長がすべてを混乱に陥れた。前議長は誤った時期に過剰流動性を押し付けた。前議長は2001年に減税を支持したが、それがこうした問題の発端だ。前議長が変動金利住宅ローンを促進した」と語った。
スティグリッツ教授は米国にはリセッションの可能性が50%あり、米経済が3%の潜在成長率の半分未満に鈍化することは明らかだとの見方を示した。サブプライム住宅ローン市場の混乱に続く信用コストの世界的な大幅上昇で米消費者向け融資が困難になっている。
原題:Greenspan `Mess' Risks U.S. Recession, Stiglitz Says (Update1) (抜粋) {NXTW NSN JRLKGU0D9L36 <GO>}