先般、日本のみずほ証券が第三者割当増資で、サブプライムの損失を乗り切る思惑がある旨の記事をブログに記録したが、サブプライム問題の本国アメリカでは、そんなところではないというニュース。サブプライム問題の大本である住宅貸付の巨額焦げ付きに端を発した資本増強の話題である。
米ではこのファニーメイのほか、連邦住宅貸付公社フレディマックがあり、こちらも巨額損失を抱えている。
何かが起こるとすればその震源はこの2社なのかなあ。
サブプライム問題は、突き詰めれば不良債権問題であることを改めて確認した。
米政府系金融ファニーメイ、資本増強7700億円・サブプライム損失で
【ニューヨーク=米州総局】米政府系住宅金融機関の連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)は4日、約70億ドル(約7700億円)の優先株を発行し、資金調達することを明らかにした。信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に端を発した住宅市場の低迷とローンの焦げ付きで巨額の損失を計上しており、資本増強によって自己資本比率の改善を目指す。
ファニーメイは同時に2008年1―3月期の配当を1株当たり50セントから35セントへと30%減らすことも決めた。
同じ政府系住宅金融機関の連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)も11月末、60億ドルの優先株発行と配当の半減を決めたばかりだった。(日経サイト)