米、FRBバーナンキ議長、議会証言
金融機関損失拡大について述べる。
大幅利下げについても言及。
大統領は教書演説で景気対策について表明する予定。
ただ、遅きに失した感は否めないが・・・。
効果は限定的との観測は根強い。
金融機関のサブプライム損失、10兆円超に・FRB議長見通し
【ワシントン=小竹洋之】
米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は17日、下院予算委員会で証言し、信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)の焦げつきが金融機関などに1000億ドル(約10兆7000億円)程度の損失をもたらすとの見通しを示した。今後の状況次第では、さらに拡大する可能性もあると述べた。
景気刺激は財政、金融連動で・FRB議長、大幅利下げ改めて示唆 【ワシントン=藤井一明】
米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は17日、下院予算委員会で証言し、景気刺激策に関して「金融政策の単独の行動よりも財政と金融が一緒に刺激するほうが経済を幅広く支えられる」と表明した。財政出動と金融緩和を連動させることが望ましいという認識を示したものだ。ホワイトハウスは同日、景気対策の検討に着手したことを公式に認めた。
バーナンキ議長は月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え「中身のある追加措置をとる用意がある」と語り、大幅な利下げの意向も改めて示し、同時に、財政出動による景気テコ入れ効果を認めた。
米大統領、景気対策を表明へ・減税を柱に
【ワシントン=藤井一明】
ブッシュ米大統領は18日、月内の取りまとめに向けて検討している景気対策の骨格を表明する見通しだ。個人、企業への緊急の減税が柱になるとみられ、税制の決定権を握る議会との合意も近づいている。住宅市場の不振や年明けの原油高に加えて、17日の株価急落も踏まえ、景気てこ入れに強い意志を示して不安の解消をめざす。
大統領は景気後退の懸念が広がっていることを受け、28日の一般教書演説で景気対策に詳しく言及する見通し。これに先立ち大統領は17 日、電話などで議会の指導部と非公式に協議した。複数の米メディアによると、大統領は個人向けの戻し減税と企業向けの優遇税制に前向きな考えを示したという。
FRB議長、異例の「財政出動」言及・米景気悪化に強い懸念
【ワシントン=小竹洋之】
米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は17日、下院予算委員会で証言し、ブッシュ大統領が打ち出す景気対策を支持する姿勢を示した。政府の財政出動に期待を表明するのは異例で、信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題を発端とする金融不安と景気悪化への強い危機感をにじませたといえる。
議長は「金融政策だけで行動するよりも、財政政策と一緒に景気を刺激する方が、米経済を幅広く下支えできる」と強調。迅速で一時的な措置が望ましいとの条件をつけながらも、財政出動の効果は「かなり大きい」と認めた。
(日経サイト)