誠意ある対応とか関係ないんですね。
お金お金となってしまっているのと、相手が日本ってものあるんでしょうかね。
まだまだ確執はありますからね。
それにしても、作業の確認を怠ったってのは従業員の明らかなミスなんですから、そこで負けて払わない方がいいような・・・。
中国も、こういった世界の社会では通用しないことを駄々こねる様にいつまでもしていると、いつまでも認めてもらえないですよ。


◆【外信コラム】上海余話 法外な補償金(1月19日 産経新聞)

 「さすがに寿命が縮まりましたね」。上海では有名な中国人弁護士が、こう言って首をすくめてみせた。

 顧問契約を結んでいる日系企業の上海工場で、安徽省から出稼ぎに来ていた若い従業員が機械にはさまれて手首から切断する事故が起き、補償交渉に弁護士ひとりで臨んだときのこと。安徽省から出てきた両親と祖父母、親族と称する総勢20人に囲まれ、補償金として7千万円近くを吹っ掛けられて身の危険を感じた。

 従業員の操作ミスだったが、会社側は法的に対応できるベストの解決策にさらに上積みして誠意を示したものの、「相手側はとにかく『法律は関係ない。この金額を出さなければ全員が会社に居座る』と刃物までチラつかせて脅してきた」というのだ。その場は切り抜けたが、今後の補償交渉はなお暗雲が漂っている。

 だが、「こうした事例は中国で何も珍しいことではない」と聞いて驚いた。

 相手が外資企業でカネを取れそうだとなれば一族郎党どころか、鎮(村)ぐるみで企業を脅迫してくるケースすらある。死亡事故なら、要求する額に企業側が応じるまで鎮側が火葬許可を出さず、遺族は会社の正門前で遺体を囲んで抗議し続けるといった、想像を絶する手口もあるという。

 事故にあった従業員本人や家族の気持ちは理解できるとしても、それに乗じて怒りをあおり、補償金を法外につり上げる見えざる勢力があちこちに存在するとすれば、中国への信頼感は揺らぐ。
2010 01/19 17:18:22 | none
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