受注が取れただけに私の仕事も一応増えた。翻訳だ。
既存のソフトは中国語バージョンなのだが、幸か不幸か、お客さんが日本語バージョンが欲しいと言ったため、ソフトの画面を丸ごと日本語に訳さなければならない。もちろんその処理はエンジニア達がやるが、訳すのは私の仕事になった。
こういう仕事は好きだ。しかも文章ではなく、画面の単語ばかりなので簡単。だが、8時間それを見ているとさすがに疲れる。 まだまだ終わりそうにないから、ここ2〜3日はそれとにらめっこするようだ。
授業は実行できた。このクラス(中級)はやる気のある女子社員が、他のメンバーに「やる気がないならやめろ」みたいな事告げたらしく、みんな出ようとしている。嬉しいことではないか。 でもさすが、中国の女性は強い。女らしくない私でもさすがにそれは言えない。と言うか、当の教える側である外人の私がそう言ったら、説得力がありすぎて険悪ムンムンになってしまう。悪いが私はそんなにいい先生ではない。出ないなら勝手にしろ、という考えだ。大人相手だし。
潰れるもんだと思っていた授業があると、準備不足で焦る。 今日は割と難しい「〜んです」表現だ。これは微妙な強調を表すが、その微妙な強調が外国人には難しい。「旅行に行きます」と「旅行に行くんです」。んですの方が強調してるんだよ、って教えてもいまいち分かってもらえない。中国語にはそんな表現はない為、同じじゃねぇか、っていう反応。 いやこれは強調なんだ、と伝えたい。仕方なく教科書にある例文を見ながら、文脈や状況を想像させ説明を加えていった。一応なんとなくは分かって貰えたようだが、いまいち変な使い方をしている。 授業の終わりに「難しかったですか?」と聞いたら、「難しいんです!」 ・・・ちょっと違和感・・・ま、この段階じゃ、こんなもんかな・・・
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