聖教新聞「きょうの発心」から
 言と云うは心の思いを響かして声を顕すを云うなり(三世諸仏総勘文教相廃立、五六三ページ・編一二二六ページ)
 *通解
 言葉というのは心の思いを響かせて声に表したものをいうのである。
1996年1月16日付
 この御文を拝するたびに、励ましの一言の持つ力の大きさを改めて実感します。
 昭和五十五年四月、新緑の美しい静岡研修道場で、女子中等部の研修会が行われた折のことです。
 当時、中国作家代表団の団長として来日中であった中国作家協会主席の巴金氏と池田先生との会見が研修道場内で行われる予定でした。
 私たちは、中等部の愛唱歌である「希望の21世紀」を歌って一行を歓迎することになったのです。私たちは、大切なお客さまを笑顔と真心でお迎えしようと、頬を紅潮させて一生懸命に歌いました。
 巴金氏は歌を聴かれた後で、「青年は人類の希望です」と、私たちに真心のエールを送ってくださいました。
 会見場所へ移動される途中、先生が立ち止まり、「お母さんを大切にね」と声をかけてくださいました。その一言に私の胸は熱くなりました。
 というのも、そのころ我が家では、入会して間もなかった母が、信心に無理解な祖父母や父の反対のなかで、一人ひたむきに信心に励んでいたからです。
 そうした母の背を見て育った私にとって、たったの一言ではありますが、万言にも勝る励ましとなり、言い表しようのない安心感と勇気がわいてきたことを覚えています。
 人の心を平気で傷つける心なき中傷や批判が横行するなか、私たちは、真心と誠意の対話を通して、人々に深き共感を与え、友情と信頼のネットワークを幾重にも広げていく決意です。(副女子部長)
2006 01/16 12:54:43 | きょうの発心
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