夫れ人身をうくる事はまれなるなり、已にまれなる人身をうけたり又あひがたきは仏法・是も又あへり、同じ仏法の中にも法華経の題目にあひたてまつる結句題目の行者となれり(寂日房御書、九〇二ページ・編一二〇六ページ)
何なる世の乱れにも各各をば法華経・十羅刹・助け給へと湿れる木より火を出し乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり(呵責謗法滅罪抄、一一三二ページ・編五九九ページ)
苦をば苦とさとり楽をば楽とひらき苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経とうちとなへゐさせ給へ(四条金吾殿御返事、一一四三ページ・編八八〇ページ)
聴聞する時は・もへたつばかりをもへども・とをざかりぬれば・すつる心あり、水のごとくと申すは・いつも・たいせず信ずるなり(上野殿御返事、一五四四ページ・編一〇八三ページ)
日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし、是あに地涌の義に非ずや(諸法実相抄、一三六○ページ・編五四九ページ)
仏法を信じて今度生死をはなるる人のすこし心のゆるなるをすすめむがために疫病を仏のあたへ給うはげます心なり・すすむる心なり(閻浮提中御書、一五八九ページ・編一四六七ページ)
但生涯本より思い切て候今に飜返ること無く其の上又違恨無し諸の悪人は又善知識なり(富木殿御返事、九六二ページ・編四七七ページ)
師子身中の虫の自ら師子を食うが如し、外道には非ず多く我が仏法を壊りて大罪過を得ん(二乗作仏事、五九四ページ・編一四〇七ページ)
善に付け悪につけ法華経をすつるは地獄の業なるべし(開目抄、二三二ページ・編四六二ページ)
よきところ・よきところと申し給はば又かさねて給はらせ給うべし、わろき処・徳分なしなむど候はば天にも人にも・すてられ給い候はむずるに候ぞ(四条金吾殿御返事、一一八三ページ・編一一五九ページ)
南無妙法蓮華経と我も唱へ他をも勧んのみこそ今生人界の思出なるべき (持妙法華問答抄、御書四六七ページ・編二一七ページ)
人身は受けがたし爪の上の土・人身は持ちがたし草の上の露(崇峻天皇御書、一一七三ページ・編一○三八ページ)
仏教をならはん者父母・師匠・国恩をわするべしや、此の大恩をほうぜんには必ず仏法をならひきはめ智者とならで叶うべきか(報恩抄、二九三ページ・編八八八ページ)
天魔・外道が病をつけてをどさんと心み候か、命はかぎりある事なり・すこしも・をどろく事なかれ(法華証明抄、一五八七ページ・編一三九一ページ)
願くは我が弟子等・大願ををこせ(上野殿御返事、一五六一ページ・編一二四一ページ)
強盛の大信力をいだして法華宗の四条金吾・四条金吾と鎌倉中の上下万人乃至日本国の一切衆生の口にうたはれ給へ(四条金吾殿御返事、一一一八ページ・編四八六ページ)
此の曼荼羅能く能く信ぜさせ給うべし、南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さはりをなすべきや(経王殿御返事、一一二四ページ・編五六九ページ)
御みやづかいを法華経とをぼしめせ、「一切世間の治生産業は皆実相と相違背せず」とは此れなり(檀越某御返事、一二九五ページ・編一〇九二ページ)
一念無明の迷心は磨かざる鏡なり是を磨かば必ず法性真如の明鏡と成るべし(一生成仏抄、三八四ページ・編二二ページ)
正法を護らんと欲せば彼の貧女の恒河に在って子を愛念するが為に身命を捨つるが如くせよ(開目抄、二三三ページ・編四六三ページ)
設ひ・いかなる・わづらはしき事ありとも夢になして只法華経の事のみさはぐらせ給うべし(兄弟抄、一〇八八ページ、編六八九ページ)
譬えば一人にして七子有り是の七子の中に一子病に遇えり、父母の心平等ならざるには非ず、然れども病子に於ては心則ち偏に重きが如し(妙一尼御前御消息、一二五二ページ・編七一四ページ)
妙とは蘇生の義なり蘇生と申すはよみがへる義なり(法華経題目抄、九四七ページ・編三〇二ページ)
一生はゆめの上・明日をごせず・いかなる乞食には・なるとも法華経にきずをつけ給うべからず(四条金吾殿御返事、一一六三ページ・編一〇一八ページ)
冰は水より出でたれども水よりもすさまじ、青き事は藍より出でたれども・かさぬれば藍よりも色まさる(乙御前御消息、一二二一ページ・編七九〇ページ)
末法にして妙法蓮華経の五字を弘めん者は男女はきらふべからず、皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり(諸法実相抄、一三六〇ページ・編五四九ページ)
衆生の心けがるれば土もけがれ心清ければ土も清しとて浄土と云ひ穢土と云うも土に二の隔なし只我等が心の善悪によると見えたり (一生成仏抄、三八四ページ・編二二ページ)
法華経の剣は信心のけなげなる人こそ用る事なれ鬼に・かなぼうたるべし(経王殿御返事、一一二四ページ・編五六九ページ)
設ひ等覚の菩薩なれども元品の無明と申す大悪鬼身に入って法華経と申す妙覚の功徳を障へ候なり(兄弟抄、一〇八二ページ・編六八三ページ)
軍には大将軍を魂とす大将軍をくしぬれば歩兵臆病なり(乙御前御消息、一二一九ページ・編七八八ページ)
法華の題目は獅子の吼ゆるが如く余経は余獣の音の如くなり(御義口伝、七六四ページ・編一六一〇ページ)
顕祈顕応・顕祈冥応・冥祈冥応・冥祈顕応の祈祷有りと雖も只肝要は此の経の信心を致し給い候はば現当の所願満足有る可く候(道妙禅門御書、一二四二ページ・編九三一ページ)
只須く汝仏にならんと思はば慢のはたほこをたをし忿りの杖をすてて偏に一乗に帰すべし(持妙法華問答抄、四六三ページ・編二一三ページ)
かかる濁世には互につねに・いゐあわせてひまもなく後世ねがわせ給い候へ(法華行者逢難事、九六五ページ・編六〇〇ページ)
無作の三身をば一字を以て得たり所謂信の一字なり(御義口伝、七五三ページ・編一五九九ページ)
苦をば苦とさとり楽をば楽とひらき苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経とうちとなへゐさせ給へ、これあに自受法楽にあらずや(四条金吾殿御返事、一一四三ページ・編八八〇ページ)
いのちはつるかめのごとく・さいはいは月のまさり・しをのみつがごとくとこそ法華経にはいのりまいらせ候へ(富木殿女房尼御前御書、九九〇ページ・編一二四三ページ)
設ひ・いかなる・わづらはしき事ありとも夢になして只法華経の事のみさはぐらせ給うべし(兄弟抄、一〇八八ページ・編六八九ページ)
行解既に勤めぬれば三障四魔紛然として競い起る(兄弟抄、一〇八七ページ・編六八八ページ)
法華経を信ずる人は冬のごとし冬は必ず春となる(妙一尼御前御消息、一二五三ページ・編七一五ページ)
このやまひは仏の御はからひか・そのゆへは浄名経・涅槃経には病ある人仏になるべきよしとかれて候(妙心尼御前御返事、一四八〇ページ・編一一二九ページ)
一切衆生・南無妙法蓮華経と唱うるより外の遊楽なきなり経に云く「衆生所遊楽」云云、此の文・あに自受法楽にあらずや(四条金吾殿御返事、一一四三ページ・編八八〇ページ)
命と申す物は一身第一の珍宝なり一日なりとも・これを延るならば千万両の金にもすぎたり(可延定業書、九八六ページ・編一一七五ページ)
但し妙法蓮華経と唱へ持つと云うとも若し己心の外に法ありと思はば全く妙法にあらずそ法なり(一生成仏抄、三八三ページ・編二一ページ)
願くは我が弟子等は師子王の子となりて群狐に笑わるる事なかれ、過去遠遠劫より已来日蓮がごとく身命をすてて強敵の科を顕せ・師子は値いがたかるべし(閻浮提中御書、一五八九ページ・編一四六七ページ)
悪知識と申すは甘くかたらひ詐り媚び言を巧にして愚癡の人の心を取って善心を破るといふ事なり(唱法華題目抄、七ページ・編一四四ページ)
大地はささばはづるるとも虚空をつなぐ者はありとも・潮のみちひぬ事はありとも日は西より出づるとも・法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず(祈祷抄、一三五一ページ・編五一九ページ)