平均律というのは、音程を平均にした音律のことで、ピアノなどの楽器はほとんどが平均律で調律されています。
平均律の反対は純正律ですが、純正律だと3度や5度、8度の時に、ちょっとずつ音程差が生じるので、その誤差を平均にしたのが平均律ということです。
さて、バッハが子供たちの為に書いた『平均律』ですが、この『平均律』は、12等分平均律と言って、音程を12等分したことで出来た半音階のことです。
半音階12コにそれぞれ長調と短調があるので、12X2で全部で24曲になるのです。
順番もハ長調、ハ短調というふうに、半音階ずつ上がっていき、長調、短調という順番になっています。
バッハの平均律以外でも、ショパンの前奏曲や、ドビュッシーの前奏曲等、全調を使った作品はあります。(曲順は半音階ではなく、5度ずつ上がります)
バッハの演奏というと、有名なのはグールド(私は好きじゃぁありません
)ですが、ぜひロシアの巨匠といわれている、
《タチアナ・ニコラーエワ》のバッハを聴いて下さい。
彼女のバッハは本当に自然体で押し付けがましさもなく、本当のバッハを聴かせてくれます。
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