おすすめミステリー小説、おすすめミステリー本の紹介。 by ホーライ
歴史的名作ミステリー小説、おすすめ傑作ミステリー小説、本格ミステリー小説の紹介です。

今回は定番中の定番、本格ミステリーの王道『Yの悲劇』エラリー・クイーン(著)です。


行方不明をつたえられた富豪ヨーク・ハッターの死体がニューヨークの湾口に揚がった。

死因は毒物死で、その後、病毒遺伝の一族のあいだに、目をおおう惨劇がくり返される。

名探偵レーンの推理では、あり得ない人物が犯人なのだが……。

ロス名義で発表した四部作の中でも、周到な伏線と、明晰な解明の論理は読者を魅了する古典的名作ミステリー小説。


「Xの悲劇」とは違い 、さすがのドリル・レーン氏もてこずってしまいます。

その姿を見てとても切なくなってしまうぐらい。

設定は誰もを疑いたくなる ような設定なので、誰が犯人でもおかしくは ありませんが、怪しい人は法則通り疑ってはいけません。

しかしそこから先のこれはないだろう、 という虚をついてくる犯人の設定です。

なので判明したときの驚きはひとしおなはず。


名作ミステリ、本格ミステリとして歴史があり、定番中の定番として定評のある作品で、個人的には「Xの悲劇」より評価は高いです。

「Xの悲劇」は、ニューヨークの雰囲気というか、息吹というかそうしものが感じれておもしろい。

が、犯人が小細工をしすぎていてリアルティに欠ける印象があるので、「Yの悲劇」の方をおしたい。

もっとも「Xの悲劇」も抜群に面白い。

パズラーとして純粋にみたら「Xの悲劇」のほうが上かもしれませんね。

この辺は好みでしょう。


不条理、不合理が支配するハッター家という小宇宙で起こった事件をレーンは見事なロジックで明らかにしていく。

不条理、不合理と論理、合理性のせめぎ合い。

これぞミステリの醍醐味ではありません?



少年探偵団や子ども向け「ルパン」シリーズを卒業して、最初に読んだミステリが本作です。

今から40年ほど前のことです(小学5年生の頃)。

とてもラッキーだったと思います。
今から考えると、“犯人の意外性”という魅力は減じていますが、あの独特の雰囲気が好きです。

日本では極端に高い評価を得ていますが、こういった雰囲気も人気の一つでしょう。

この作品からミステリの世界に入る人は幸せだと思います。


レーンが決して語らなかった“犯人を殺した「犯人」”の衝撃ゆえに、『Yの悲劇』の名はミステリ史において永遠となったといえます。

歴史的名作、古典的名作ミステリー小説の代名詞である『Yの悲劇』を十分に堪能してください。決して、裏切りません。


【アマゾン】『Yの悲劇』エラリー・クイーン(著)
  ↓
Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2)




【楽天】『Yの悲劇』エラリー・クイーン(著)
  ↓
【送料無料】Yの悲劇


★面白い、おもしろい、おすすめの傑作ミステリー小説、現代ものから古典的名作ミステリー小説まで100冊以上のサイト★
     ↓
面白いおすすめの傑作ミステリー小説100冊以上のサイト


●村上春樹のおすすめの本●
  ↓
村上春樹のおすすめの本
2010 12/28 05:52:23 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
東野圭吾おすすめミステリー小説、おすすめの東野圭吾のミステリー小説。東野圭吾の面白い作品。

面白いミステリー、おもしろい傑作おすすめミステリー小説は『流星の絆』東野圭吾(著)だ。


第43回新風賞受賞作品


惨殺された両親の仇討ちを流星に誓いあった三兄妹。

「兄貴、妹(あいつ)は本気だよ。俺たちの仇の息子に惚れてるよ」

14年後――彼らが仕掛けた復讐計画の最大の誤算は、妹の恋心だった。

「この小説は私が書いたのではない。登場人物たちが作りだしたのだ。」――東野圭吾

息もつかせぬ展開、張り巡らされた伏線、驚きの真相、涙がとまらないラスト。

すべての東野作品を超えた現代エンタメの最高峰


開いたら最後、あっと言う間に過ぎ去った482ページ。

相変わらずの描写の巧さで頭の中に自然に浮かぶ情景。

登場人物の心情と共に張り巡らされる謎や伏線。

乱れも隙も無い計算されつくした展開。見事な結末。

本を閉じた後の読後感。


どれをとっても本当に素晴らしかった。

まさに、東野圭吾作品の最高傑作の部類に入る出来でした。

今までの東野圭吾作品も十二分に面白いんですけど、どこか納得の行かない部分や、残念な部分がありました。

高校の時から数えると200〜300冊くらい色んな作家の小説を読みましたけど、この『流星の絆』は3本の指に入るくらいの出来でした。


東野圭吾なら、いつか完璧に近い小説を書いてくれるんじゃないかと思ってましたけど、『流星の絆』は本当にお見事でした。


100点満点。


【アマゾン】『流星の絆』東野圭吾(著)
   ↓
流星の絆





【楽天】『流星の絆』東野圭吾(著)
  ↓
流星の絆



■アマゾンの「東野圭吾」の作品一覧
     ↓
東野圭吾の作品集一覧


■楽天の「東野圭吾」の作品一覧
     ↓
東野圭吾の作品集一覧



★面白い、おもしろい、おすすめの傑作ミステリー小説100冊以上のサイト★
     ↓
面白いおすすめの傑作ミステリー小説100冊以上のサイト


●村上春樹のおすすめの本●
  ↓
村上春樹のおすすめの本



2010 12/26 19:08:16 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
東野圭吾おすすめミステリー小説、おすすめの東野圭吾のミステリー小説。東野圭吾の面白い作品。

面白いミステリー、おもしろい傑作おすすめミステリー小説は『容疑者Xの献身』東野圭吾(著)だ。


2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞を受賞、第6回本格ミステリ大賞(小説部門)

2008年、フジテレビジョンほかにより映画化されている。


天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。

彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。

だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。

ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。


東野作品は20作くらい読みましたけど、自分にはこれが最高傑作です。

若干突っ込み所はありつつも見事な叙述トリック、そして石神の純粋すぎる愛と湯川の優しさを描いたストーリー、どちらも大満足でした。

結末は賛否両論ですけど、自分はこれでよかったと思います。

最後の石神の叫びには悲しさだけじゃなく、喜びも含まれてるような気がします。

ちなみにこれから読まれる方は先に「探偵ガリレオ」「予知夢」を読んでおいた方がいいです。

草薙と湯川の関係や、湯川のキャラクターを把握しておいた方が今作を何倍も楽しめますので。



天才数学者の石神。彼は都会の片隅の小さなボロアパートに住み、高校の教師をしている。

学校とアパートとの往復だけでなんの楽しみのないような生活をおくっている。

しかし彼は、ある難解な数学の公式を解くこととを生きる証として何年も取り組んでいる。

そして、秘密に恋心を抱く女性もいた。

その恋は、純粋で自分の人生をなげうってでも守りたいものだった・・・・・・

そして彼は、事件に自ら巻き込まれていく。

石神の大学時代の同級生として、登場する天才物理学者、湯川。

ガリレオシリーズの初の長編作品で、湯川の事件を解決する才能はいかんなく発揮され読み応えある作品になっている。


事件を解決していくおもしろさは、もちろんだが、湯川と石神の天才学者同士の心の模様や、石神の怖いぐらいの純粋な恋心など心理面でも十分楽しめます。

天才のひらめきは、観察眼の鋭さから生まれるのだという印象を受けました。

最後まで一気に読み進みたくなるミステリーです。


【アマゾン】『容疑者Xの献身』東野圭吾(著)

容疑者Xの献身 (文春文庫)




【楽天】『容疑者Xの献身』東野圭吾(著)

【送料無料】容疑者Xの献身



■アマゾンの「東野圭吾」の作品一覧
     ↓
東野圭吾の作品集一覧


■楽天の「東野圭吾」の作品一覧
     ↓
東野圭吾の作品集一覧



★面白い、おもしろい、おすすめの傑作ミステリー小説100冊以上のサイト★
     ↓
面白いおすすめの傑作ミステリー小説100冊以上のサイト


●村上春樹のおすすめの本●
  ↓
村上春樹のおすすめの本

2010 12/26 16:14:37 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
東野圭吾おすすめミステリー小説、おすすめの東野圭吾のミステリー小説。東野圭吾の面白い作品。

面白いミステリー、おもしろい傑作おすすめミステリー小説は『放課後』東野圭吾(著)だ。


乱歩賞受賞作品の青春推理もの。

フジテレビで番組化されている(1986年)。


校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。

先生を2人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将――犯人候補は続々登場する。

そして、運動会の仮装行列で第2の殺人が……。


とても二十年前の作品だとは思えない。
 
話も結構複雑に入り組んでいて、学校とそれを取り巻く環境が非常によくかけていると思う。
 
ただ、犯人とトリックはけっこうわかりやすいものだと思うが、それでもラストのオチはなかなかよかったと思う。
 
動機について、それはないだろという意見をよく聞きますけど、少なくとも金のためとか陳腐な愛憎劇なんかよりも数百倍もいいと思う。
 
やはりデビュー時からきちっとレベルの高いものをかいてるなぁ、と感心する。


学園もの……なんて気軽な言葉に乗せられて買ったら良い意味で裏切られました。

本当に面白かったです。

ぜひ、読んでみてください。


この小説の最大の論点は、何といってもその「動機」でしょう。

良いも悪いも、その「動機」はやはりショッキングですから、それを知る為に読み進んだとしても、 それはそれで損はしないと思いますし、そのくらいインパクトはあるんでしょうね。


もう一度、犯人を知った上で最初から読み返したくなりました。


ちなみに、東野圭吾は大学在学中はアーチェリー部の主将を務め、デビュー作『放課後』でもアーチェリーが題材となっています。

また、当時の夫人の職業が女子高の非常勤教師であったため、『放課後』の主人公、前島を女子高勤務にすることを思い付いたらしいですよ。



【アマゾン】『放課後』東野圭吾(著)

放課後 (講談社文庫)





【楽天】『放課後』東野圭吾(著)

放課後



■アマゾンの「東野圭吾」の作品一覧
     ↓
東野圭吾の作品集一覧


■楽天の「東野圭吾」の作品一覧
     ↓
東野圭吾の作品集一覧



★面白い、おもしろい、おすすめの傑作ミステリー小説100冊以上のサイト★
     ↓
面白いおすすめの傑作ミステリー小説100冊以上のサイト


●村上春樹のおすすめの本●
  ↓
村上春樹のおすすめの本

2010 12/26 12:44:21 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
宮部みゆきのおすすめミステリー小説。 おすすめ宮部みゆきの面白いミステリー小説。宮部みゆきのおすすめ作品。

面白いミステリー小説、おもしろい傑作ミステリー小説は『模倣犯』宮部 みゆき(著)だ。



休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。

自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して―なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?

いったい彼女は何者なのか?

謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。

山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。



社会派ミステリには2つの要素がある。

一つは純粋にミステリとしての謎解きの面白さ。
そしてもう一つは社会の影を映し出す鏡の役割。

宮部みゆきはこの二つの要素を兼ね備えた秀作を 世に多く送り出してきている現代を代表する作家だが、 僕は彼女の作品の中でも「火車」が一番だと思っている。

物語は一人の女性の謎めいた失踪から始まる。

そしてそれを追う主人公は彼女の過去を探るうちに、 一つの信じられないような真実に辿り着く。

カード破産、戸籍、家族の形・・・

いくつものテーマが織り込まれながら、 謎解きに向かって進むストーリー。

必読の一言に尽きる。



カードやサラ金地獄を背景に描かれる、現代の人間の悲劇。

読み終った時、言葉に出来ない割り切れなさを感じた。

哀しいようないらだち。それは何だったのか。

本当に悪いのは、罪を犯した犯人ではなく、その人を犯罪へと追い込んだものたち。

しかし裁かれるのはいつもその人だけで、犯罪へと追い込んだものたちは、その後も、何も変わらずに続いていく。

一体、誰が彼女を責められるのか。

誰も彼女を救えなかったのに。


そして読者には、その現場に居合わせてしまったような緊迫感漂うラストシーンが待っている!!



宮部みゆきの最高傑作で超おすすめのミステリー小説です。(社会派小説でもある。)



【アマゾン】

火車 (新潮文庫)





【楽天】

火車



■アマゾンの宮部みゆき一覧
   ↓
宮部みゆきの作品一覧(アマゾン)


■楽天の宮部みゆき一覧
   ↓
宮部みゆきの作品一覧(楽天)


★面白い、おもしろい、おすすめの傑作ミステリー小説100冊以上のサイト★
     ↓
面白いおすすめの傑作ミステリー小説100冊以上のサイト


●村上春樹のおすすめの本●
  ↓
村上春樹のおすすめの本
2010 12/26 09:59:36 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
●このミステリーがすごい(2010年)
     ↓
第4位「隻眼の少女」麻耶 雄嵩 (著)


古式ゆかしき装束を身にまとい、美少女探偵・御陵みかげ降臨!因習深き寒村で発生した連続殺人。

名探偵だった母の跡を継ぎ、みかげは事件の捜査に乗り出した―。


異常だ。

この作品に比べたら今までの麻耶の作品や数多あるミステリで探偵が騙ってきた推理など茶番だと思われるほどの圧倒的な完成度。

恐らくミステリ作家なら誰もがこうした作品を一度は目指すだろうが、誰一人為し得なかった作品だろう。

生半可な努力と思考力、発想だけではこの壮大な伽藍は築けまい。

筆者が処女作「翼ある闇」以降ずっと問題にしてきた命題が漸く実を結んだようにも見える。

この極点に達した麻耶雄嵩が、今後創作活動を続けていけるのかということだけが不安だ。

そして一読しただけでは私も気づかず恥ずかしい限りなのだが、この「問題」は単に事件の推理だけに適応されるのではなく動機を含めドラマ部分に密接に影響していることは間違いない。

静馬の感情やエピローグでのみかげの行動だけでなく、そもそも2003年の犯人の動機すら…そうした視点で見ると全く違った様相が見えてくる。

やはり異常な作品である。

とはいえ複雑で読者を突き放した作品ではないので、誰でもお気軽に手に取ってくれればいいと思う。

ドライな探偵と死相漂うワトソンの軽妙な掛け合いや茶目っ気に溢れる文章は読んでいるだけでも頬が緩む。


萌え巫女姿の探偵、訳ありで自殺願望ありのワトソン役の大学生が偶然(?)遭遇する古き信仰が残る旧家での連続首斬り殺人。

犯人は?

動機は?

その18年後にまた同じ事件が発生!模倣犯か?

それとも連続殺人なのか?

真相は?


著者の作品及び文藝春秋からすると単なる正統派で終わるわけないと思いながら読んでいましたが、やはり後味の悪さは用意されていましたね。

しかも従来の作品に勝るとも劣らない衝撃。

本格ミステリとして傑作のうちに完了出来るものを最後にひっくり返す、この読後の後味の悪さは毎回なんとも言えませんね、病みつきになります。

…という従来の作者の路線そのままであると了解してお読み下さい。

巫女さん姿の萌えな表紙のみで判断すると後でしっぺ返しに合います。

後味の悪い結末がアナタを待っています、でも間違いなく本格。


そして怪作。

傑作。

この作品に出逢えて、本当に良かったと思う。


【アマゾン】

隻眼の少女





【楽天】

【送料無料】隻眼の少女

<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0"><tr><td valign="top">
【送料無料】隻眼の少女

【送料無料】隻眼の少女

価格:1,995円(税込、送料別)

</td></tr></table>


★おすすめのミステリー小説100冊以上のサイト★
     ↓
おすすめのミステリー小説100冊以上のサイト


●村上春樹のおすすめの本●
  ↓
村上春樹のおすすめの本








2010 12/24 05:04:10 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
●このミステリーがすごい(2010年)
     ↓
第1位「悪の教典」貴志 祐介 (著)


とびきり有能な教師がサイコパスだったとしたら、その凶行は誰が止められるのか──

ピカレスクの輝きを秘めた戦慄のサイコ・ホラー。

●2010年度「このミステリーがすごい!」第1位

●「週刊文春ミステリーベスト10」第1位

●第1回山田風太郎賞


学校という閉鎖空間に放たれた殺人鬼は高いIQと好青年の貌を持っていた。

ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー。


イケメンで語学堪能。格闘技を含むスポーツもでき頭脳は明晰。こんなハスミンが人を殺しまくる。

なぜ彼はクラスを支配しようとしたのか、全くわからない。

けど下巻後半の暴走状態にハスミンを何故か応援していた。

うまく逃げられますように、みんなが死にますようにって(笑)。

こんな私は大藪春彦のファンだったりする。

この下巻の後半部分はデビュー作の「黒い家」のクライマックスを彷彿とさせる。

主人公への共感を得る人がほとんどいないだろうから、かなり賛否両論が出るだろうなって思った。

個人的には花丸なんだが。




貴志祐介さんの新刊です。

表紙の黄色に黒いカラスのイラストが何とも不気味で 読む前から嫌な感じがしました。

そしてその通り、読み進みに連れて、その嫌な感じはどんどん膨れ上がって行きましたが、 先が気になって本を閉じれない、つまりどんどん物語に嵌って行ってしまいました。

主人公の蓮実(はすみ)は今まで読んだ本の中でもトップと言って良いほど 邪悪で冷酷極まりない人間(人と言えるのかすら疑問ですが)。

それ程までではないけれど、この本の中には嫌な教師、自己中心的な高校生等、嫌な人間が勢揃いしています。

けれど、そこにはきちんと「正義」を貫こうとする人もいて救われます。

6章434ページの長編ですが、文字の大きさ、会話の多さ、 そして展開の速さで飽きる事無く一気に読めます。

下巻への期待が高まる仕上がりになっています。


【アマゾン】

悪の教典 上





【楽天】

【送料無料】悪の教典(上)

<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0"><tr><td valign="top">
【送料無料】悪の教典(上)

【送料無料】悪の教典(上)

価格:1,800円(税込、送料別)

</td></tr></table>


★おすすめのミステリー小説100冊以上のサイト★
     ↓
おすすめのミステリー小説100冊以上のサイト


●村上春樹のおすすめの本●
  ↓
村上春樹のおすすめの本


2010 12/24 05:01:59 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
児童失踪事件が続く白峠村で、作家の道尾が聞いた霊の声。
彼は恐怖に駆られ、霊現象探求所を営む真備のもとを訪れる。
そこで目にしたのは、被写体の背中に人間の眼が写り込む、同村周辺で撮影された4枚の心霊写真だった。
しかも、彼ら全員が撮影後数日以内に自殺したという。
これは単なる偶然か?

第5回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作。


ホラー作家道尾は、観光で訪れた福島県の田舎、白峠村で不気味な声を聞き、恐怖のあまり東京へ逃げ帰る。
この周辺で4人の児童連続失踪事件が発生しており、最初の子供が殺害されて、頭部だけが発見されていたのだ。
あの声はそのことに関係している・・・。

一方、道尾が相談に訪れた、大学時代の友人『霊現象探求所』の真備(まきび)の元には、白峠村周辺で写真を撮った、職業・年齢・時期もまったく別々で、まったく関連性のない4人の別々の被写体の背中にふたつの目が写っている写真と、被写体の人物たちが皆自殺しているといったファイルがあった。


ホラー色が強いが、実際は、探偵役もワトスン役もしっかりと配されており、伏線も巧みで、最後に、ある一定のレベルのロジックによって謎が解明されるスタイルをとっており、科学的には解明できない超常現象を程よく組み込ませた本格ミステリーといったほうがいいかもしれない。


▼楽天

背の眼(上)





▼アマゾン

背の眼〈上〉 (幻冬舎文庫)





おすすめのミステリー小説、ミステリー本、SF、ファンタジー、サスペンスを紹介するサイト

2009 02/02 07:09:18 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
俺は私立探偵。
ちょっとした特技のため、この業界では有名人だ。
その秘密は追々分かってくるだろうが、「音」に関することだ、とだけ言っておこう。

今はある産業スパイについての仕事をしている。
地味だが報酬が破格なのだ。
楽勝な仕事だったはずが―。

気付けば俺は、とんでもない現場を「目撃」してしまっていた。


話の冒頭では一見、非現実的な話と思うかも知れない。
その手の話が苦手な人は冒頭で敬遠してしまうかも知れないが、最後まで読む忍耐があればかなり良質の読後感を得られる。

多少ご都合主義的な部分もあるが、なかなか読ませる秀作である。
カードの話も最後まで読めば謎が解けるので、途中で止まらないで読み切る事をお勧めする。


▼楽天

片眼の猿





▼アマゾン

片眼の猿 One‐eyed monkeys





おすすめのミステリー小説、ミステリー本、SF、ファンタジー、サスペンスを紹介するサイト

2009 02/02 07:05:47 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
関空にハイジャック機が着陸!!
厳戒態勢を嘲笑うかのようにハイジャック犯は日本政府に要求を突きつける。
犯人はなにを狙うのか。
迫真の航空謀略サスペンス。


ハイジャックされた航空機が、台風の影響より文字通り孤島と化した関空に強行着陸してくる。
果たして犯人の意図とは・・・
過去に起きた忌まわしい殺人を描くプロローグから一気に引き込まれます。

空港の構造などについてはかなりの下調べをなさったようで、ディテールを丹念に積み上げていく硬質の文章は女性が書いたもの、しかも処女作とはとても思えませんでした。

多少強引な設定もなくはないにしても、これだけ楽しめれば満足です。

サスペンス好きのあなた、決して時間の無駄にはなりませんよ


▼楽天

ヴィズ・ゼロ




▼アマゾン

ヴィズ・ゼロ





おすすめのミステリー小説、ミステリー本、SF、ファンタジー、サスペンスを紹介するサイト

2009 02/02 07:04:06 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー