大連帰国日記

2005年 07月 の記事 (12件)

先日、社内メールで服装についての注意が回った。
この会社の服装は事務員意外自由。Gパン、ジャージ、サンダルなど様々で、私もやりたい放題だった。
だが、これからはどういう訳か、サンダルはダメになった。
そのメールは、女子社員についての注意が多い。袖のない服は一切ダメ。裸足でサンダルをはくのもダメになった。
中国は纏足が長かった影響なのか、女性が裸足になることは恥とされる傾向が今でも少しある。今はもうそれほど強くないが、やはり裸足にならない習慣が残っている。なので、サンダル+スカートのスタイルでも、足首から下のストッキングをはく習慣がある。日本人が始めてみるとなんとも真似できない・・・女子高生がやったら、いじめに合いそうな格好だ。
そういえば、日本の女子高生の格好について、社員によく指摘される。
大連では9月〜6月ごろまでの間、スカートをはく人はほとんどいない。東北地方で寒いから、と言うのが主な理由らしいが、腕を覆う袖は長く、脚を覆う布が短いのはおかしいとされているようだ。よっぽど派手好みの人以外、大連で夏以外にスカートをはく人はいない。
だが、日本人(関東付近の例)は袖の長さと、スカートやズボン、上半身と下半身は切り離して考えている。私もそうだ。女子高生やOLの制服を見ても一年中スカートだし、私もその制服で飛び跳ねていた。去年は私も日本の感覚で、10月ごろまでスカートもはいていたが、社員は私の長袖+スカートの格好が相当おかしく感じたらしく、ある日何人もから「なんでこんな時期にスカートなの?」と聞かれ、少々恥ずかしかったのを覚えている。

ある人がテレビで、日本人女子高生の真冬ミニスカート姿を見たらしく、なんじゃこりゃ〜?と驚いていた。
下だけはうんと短くて、上半身はマフラー、耳当て、手先まで手袋で覆っている。日本の女子高生の格好ってすごいよね?!と言われた。

そしてこっちの人はあまり毎日服を取り替えない。真冬はみんな何週間も同じ服で出勤している。夏は3日おきくらいか。。 確かに汚れはしないかもしれないし、大連は涼しい。。。 が、始めは少し抵抗があった。でも今では私も馴染んで自分も似たようなことをするようになった。

成田から飛行機でわずか2時間の大連でも意外なところで違うものだ。。
2005 07/30 21:56:18 | none | Comment(0)
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大連に来て一年経った。
早かったような・・・いや、でもその過程を思い返すと、そう早くもないかな・・・
外国人登録は一年ごとに更新していくので、ここでもう一年間更新した。今回は割合スムーズにいった。手続きって割と厄介で、去年は結構てこずった。
居留する場合は、大連に着陸した24時間以内に近くの派出所に外国人だ、という届出を出さないといけないそう。だが、始めはそんなことは知るはずもなく、その届出の存在を知ったのは、大連到着後の一ヶ月あとだった。それが、派出所にバレてしまい、去年は多額の罰金を要求された。罰金の金額は1000元。日本円にすると14000円くらいで、大連市民の平均所得である。
そんなこと知るわけなかろう!無茶言うな〜!と、私の替わりに中国人の部長が反発してくれた為、その罰金は値切れた。。日本じゃぁ有り得ない・・・200元まで値切ることが出来た。1000元の罰金が1/5だ。
当時、そのオブジェを目の当たりにした私は正直、苛立ちと悲しさと不信感で一杯だった。

今回はそんなこともなく、スムーズに手続きが出来た。
外国人登録の手続きの窓口には、多国籍人種が集まっている。後姿をす〜っとみていると、日本人はやはりすぐ分かる・・・小さい、、太ってる、、足短い・・・まぁ自分も日本人の一人だ。
その横の欧米人は高い、長い、色っぽい!
う〜ん、、、不公平だ。。。

ま、なにはともあれ、これでもう一年大連在住が確定した。

2005 07/28 12:59:57 | none | Comment(0)
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いつもの会社の帰り道、何かのイベントがあった。
何のイベントなのかはよく見なかった・・・; が、おばさんたちが楽しそうに踊っていた。

2005 07/24 18:28:54 | none | Comment(0)
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日曜日、引越し完了した。
家探しの経緯を書くと長くなる・・・
先月末からしっかり家探しをしていて、何件か回り、候補は挙げてあった。値段も下げられる所まで交渉済みだった。社長たちにも報告済みだった。だがどれも値段が高く、なかなか踏み切れなくて、候補を挙げたまま放っておいた。そんな高いところ、そう簡単に決める人は少ないだろう、と思いボヤボヤと迷っていた。
そろそろタイムリミットかな、と思い、高いけど清水の舞台から飛び降りる勢いで、決めようと電話したら、
「もうその家、他の人が入ってますよ」
・・・・・・ウソ〜・・・;その電話をしたのが、14日の夕方。元の家の契約は18日まで。そして15日はセミナーがあるため、身動き取れない。。ヤバイ・・契約切れの約3日前にして住む所がなくなった・・・;; だが、バカと言うか許容量が高いというより何も考えていない私は、それほど危機感を感じなかった。基本的にドタンバや急なことへの対応がすごく早い中国。それほど問題でもないだろうし、週末にまたすぐ見つかるだろう。それで速攻決めて速攻引っ越しちゃえ!なぁにタクシーで一人でも自分の引越しくらい出来るさっ。と、考えていた。それに前前から父親が来てくれることになっていた。だから引越しくらい軽い軽い♪とか甘く考えていた。
そう思っていたので、その電話を切った後もいつもどおり会社にいた。だが社員の一人が、アホじゃないのチックに言いながら心配している。今からもう一回不動産屋へ行けだとか言っている。その人は中国人には珍しく神経質なタイプなので、
相変わらず几帳面だなぁ〜。。 とか思いながら話半分に聞いていた。でもその焦り様から少しは危機感をおぼえ、夕方やはり不動産屋へ行き、急いでもう一度探して欲しい旨を伝えた。不動産屋の人は「あれ?今ごろどうしたの?もうとっくにどこか他の所に決めたのかと思ったよ。」と言い、でも協力的だった。
土曜日、父達と部屋を見に行き、選んでる暇などなかったので、即決した。すぐに引っ越したいと大家さんに伝え、すぐに家具等そろえてくれるよう頼むと、言うとおりにしてくれた。前の大家とは大違いだ。偶然で幸運なことに、その家は今まで回った中で一番安く、設備もよく会社からも近い。大家も言い人だ。
災い転じて幸となる というか 家宝は寝て待て というか。驚きだった。
翌日、引越しだ。思ったよりも遥かに荷物が多い。以下に無駄なものが多いかを痛感した。特に日本から送ってもらったものが大量だった。日本のものは貴重だし、もったいないからと思ってとって置いたら、そのまま忘れてた。。
そんな訳で運動不足の私一人ではとても出来たモンじゃない引越しだった。会社が個人主義なので、手伝ってもらえるような人がほとんどいない。特に、日本人の贅沢な生活がばれてしまう引越しなんぞ、同じ年の同僚には見せられたモンじゃない。でもなんとか一人犠牲になってもらえる人がいたので、その部屋探しと引越し一連業務はその犠牲者と日本からやってきた父親、私、の3人で行った。不動産屋や大家も含め、結構いろんな人に迷惑をかけた気がする・・・反省。。

でも無事終わってなにより。あとは荷物でメチャクチャの部屋を片付けるだけだ。


2005 07/19 19:08:24 | none | Comment(0)
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無事終わった。忙しかった。
司会だが、まぁたいした事はない。日本語だし、ほぼ読めばいいだけだ。人前に立つのは好きではないが、緊張はしなかった。授業よりずっと楽だ。ただ、そういうところに立っていると、お客さんたちは私のことをしっかりした営業が出来る日本人だと思い込んでしまう。ペーペーだと思わない。
休み時間等は日本人と話しておけ、と言われていたので、日本人だと思われるおじさんに声をかけた。見分けるコツは
スーツ、または白いズボン、淡い色のシャツ
背が低い
白髪が多い
コーヒーを飲む
タバコを吸う
腕時計をはめている
などだ。その条件を満たしている人に声をかけたら、案の定日本人。
ペーペーだとばれないように、恐る恐る声をかけた。
会社名、名前、仕事内容みたいなもの。大手企業だった。
おじさん:〇〇会社です。
私:へ〜〇〇。・・・?
  へ? 〇〇って、、あの〇〇!? ッへェェ〜!

・・・・大バカだ。。。あきらかに何にも分かっていないこと丸見えである。さてつくろえない。よし、こうなったら話題転換だ!大連に来てどのくらいかとか、それならどんなバカでも分かる!
そうこうしているうちに同僚社員が急用を言ってきた。挨拶もそこそこに私はその場から離れてしまった気がする・・・しかも名刺をもらうのも忘れた・・・こんなんで日本に戻ったらどうするんだろう。。
休み時間はそんなだったが、司会自体は大きな失敗もなく、無事終わってよかったよかった。
でもここまでやったからには、お客さんとれなきゃなぁ。
2005 07/18 19:29:54 | none | Comment(0)
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明日(15)弊社のソフトウェアのセミナーがある。
中国日系企業の業務管理ソフトだ。
人不足で私なんぞが司会をすることになってしまった・・・どうしよう。。。問題はいかに棒読みにならずってとこだ。
私は愛想が悪い。ニッコリ微笑んでアナウンサーみたいに司会なんて、考えただけでも吐き気がする。こりゃ、むずいぞ。。。

あ、これをご覧で中国日系工場の業務管理ソフトにご関心のある方、且つ大連にいらっしゃる方、明日(15)午後一時より、大連経済技術開発区 銀帆ホテルにてセミナーがありますので、いらしてください。。。
って来る人いるわけないか。。。

2005 07/13 21:11:33 | none | Comment(0)
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おとといから目覚し時計が壊れ、見事に遅刻した。
早速昨日、仕事終了後に目覚し時計を買い求めに大連のデパート街へ赴いた。大連のデパートは結構大きい。でも情報が少ないと思う。目覚し時計なんて普段気にとめていないのでどこにあるか分からず、結局迷っただけで帰ってきた。迷いに迷ってデパートの閉店時間9時になってしまい、仕方なく収穫ゼロでバス停に戻った。
陽気がいいので夜でも人がすごく多い。大連駅の前からバスに乗ろうと駅の方へ行くと、、、人が殴り合っている・・・?ふざけあってるのか?と思いきや、ちょっとおかしい。どうも本気だ。どうなるんだろ、と思って見ていたら、2人から3人へ3人から4人→5人へとどんどん増え、殴り合いから蹴り押し飛びつきなどどんどんエスカレートしている。お兄さんおじさんおじいさんと世代も様々だ。
原因は何かわからない。多分ぶつかったとか割り込んだとか、まぁ些細なことだろう。何か言い合っているが早くてさっぱり分からない。
おにいさんやおじさんはいいとして、問題はおじいさんだ。始めのうちは若者達は年寄りには手を出さず、年よりは真中でウロウロしているだけのようなものだったが、エスカレートしていくうちに、ジジイは黙ってろと言わんばかりに押し、細身のじいさんは10メートルくらい吹っ飛んでいった。
また素手では治まらず、靴を脱いで武器に、と思いきや、、ある一人が鉄のゴミ箱をどこかから持ってきて振り回し始めた。何十人もの野次馬たちはそれを見て一斉に2メートル引いた。私もその中の一人だ。
よりによってその喧嘩は私の乗ろうとしたバスの目の前で繰り広げられている。当分終わりそうもない上に、その人間離れした姿は見るに耐えなく、遠回りだが他のバスに乗ろうと、私は他のバス停に行った。
ら、・・・その途中、今度はタクシーの運ちゃん二人と、乗用車のおっちゃんが3人で喧嘩している。
今度は口喧嘩だが、なんと言っているのかはやはり、さっぱり分からなかった。その人たちのおかげで混雑している駅前に軽い渋滞が巻き起こされている。
私の見たところ、どちらもヒドイけが人は居ないようだったが、夏の夜、大連駅の前は立ち入らない方がよさそうだと思った。

だが、大連は上海などに比べてずっと治安はよく、人々も柔らかい人が多いらしい。確かに喧嘩は少ない。殴り合いを見たのは今回が初めてかもしれない。
何しろ街並みが全然違うらしい。上海や香港の建物は赤!金!オレンジ、蛍光!等の派手な原色が多いらしいが、大連はそういう原色はほとんどなく、パステルカラーの柔らかい色合いだ。そういう色合いを選ぶ風土の人は気質は穏やかだ、とあるおじさんがおっしゃっていた。まぁ納得だ。
2005 07/13 13:15:25 | none | Comment(0)
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ある日の夕焼けです。たまたま空気が淀んでいたのでしょう。
西日が空気中の粒子に反射し(?)一面に真っっ赤だったので撮っちゃいました。写真だといまいちかも・・・
左がフラッシュ撮影、右はフラッシュなしのがぞうでございまっす。
2005 07/10 13:52:41 | none | Comment(0)
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町をウロウロしながら撮った写真です。
今回は美しい風景ではなく、ごめんなさい。。
でもちょっと興味深いので、見てみてください。
街中によくある廃墟です。戦争のあとではありません。 
ビルを壊す途中で中断した模様。その後いろんな人がゴミを捨て廃墟と化したのでしょう。
でもふと、目を奥にやると近代的な高層ビルが! このビルは10年位前に建った比較的新しい住宅です。 
このように、せまい大連にはいろんな階層やいろんな風景が入り混じっているのです。
2005 07/10 13:39:02 | none | Comment(0)
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例の(6/21に決まった)日本語の授業、昨日から始まった。
学習者は日本の外注担当の6人。同じ年から少し上くらいのソフトウェアエンジニアのお兄さんたちだ。
以前も授業をやっていたが、消滅した。その消滅の仕方を詳しく言うと。。。
授業の時間直前になると、みんながソワソワしだしている。ちょっと不思議に思っていたら、みんな揃ってサササッと部屋から出て行くではないか。。そして授業時間になると、、だぁれもいない・・・ナンチャッテ先生である私はポツンと取り残された。笑い話じゃない。 それからも私は離れた席からみんなの様子をうかがっており、その近くの席の人にも聞いた。どうやらみんな「飯行こう、飯。」とソワソワヒソヒソ呼びかけ、授業時間になるとサァ〜っとご飯を食べに行っているよう。なんて鮮やか! 残業で毎日忙しくて、先の見えない日本語学習なんぞしたくなかったらしい。
「授業やる?」と聞いても下を向いて、首を横にふる。あきらかにやる気がありません、とよ〜く分かった。ちょっと腹も立った。悪い人たちではない。ただやる気がなく、自分に素直なのである。それ以来希望に答えて私も授業を辞め、彼らとは仕事でも接点はないし、目もあわせない仲になった。気まずいというか、どうでもいい関係だ。でも彼らはそういう辞め方をしただけに、気まずいと思っていたのかも知れない。本当に目を合わせなかった気がする。他の課はもう少しまともな辞め方だったが。
あれから数ヶ月、上からの命令でまたやり直しだ。よりによってその「飯行こう」のメンバー。嫌味な縁だ。いい縁はないのに、変な縁は多い。
特別ギスギスしている雰囲気ではないが、授業が始まるまで、彼ら個人とはやはり一言も話さなかった。
授業間際に部長に呼び止められ、よりによって忙しかった。授業の時間になり慌て、息を切らしながらその部屋へ駆け込んだら、みんなが掃除を終えて待っていた。驚いたのはそれだけじゃなく、総監も部長もいた。私がビリだ。その慌て様を見てまず笑われた。しょっぱなから貫禄のないセンセイ。
授業のはじめ、部長や総監が叱咤激励をした。めんどくさがらず、日本語をやった方が仕事は数倍楽になる。とか、これから仕事は増えるから、いくらでもチャンスはある、しっかりやれよ。と言っていた。そして私を指差し、こいつもみんなの為のサービス残業をしているんだからと、恩をきせていた。確かにえらいサービス残業だ。毎週4回、仕事が終わってから45分×2の授業。そのための準備もしなければならないから自分の時間はすごく削られる。 が、みんながちゃんと覚えてくれれば不満ではない。 
久々の授業なので私も少し緊張した。まずは実力テスト、何時間もかけて作った45分のテスト。帰ってきた答案がちょっとおもしろい。例えば「ご飯を食べて、お風呂に入ってねます」を中国語に訳せ、と言う問題の、とある回答は「ご飯中、部屋に風が吹き入ってきた」・・・・・完璧に漢字を見て想像している。
笑ってはいけない。知らないんだから仕方ない。でも驚くべきことに、そんな簡単な文はメチャクチャでも、ソフトウェア開発に関する訳はまぁまぁ出来ている。採点する方が混乱してしまう。さすがだ。
そして今日、部長の命令で暗唱テストをした。
まず「自身がある人〜」というと、一人変わった人がパッっと手を挙げた。「自信がない人〜」と言ったら、誰も手を挙げなかっが、実際やらせたら自信がないはず・・いや自信もってはならない人が結構いた。やっぱり謙遜の美学などないんだ。
授業の雰囲気は、人にもよるが少なくとも以前よりはずっとやる気がある。日本にいけるかもしれない、というのは相当魅力的なことらしい。かといって、同僚同士明らかにライバル視しているわけではない。相変わらずさっぱりしている。。これもさすがだ。
こっちの人は日本に行けることをかなり重宝しているが、たまに日本人に会うと、結構日本の悪口が多い。不景気だとか少子化だとか政治が問題だとかで、日本はもうダメだよ。とかおっしゃり、中国定住を勧めてくるおじさんもいらっしゃる。
確かに中国の発展振りはすごいんだろう。一年間大連に住んで、あちらこちらにいろんなものが新しく建った。しかもそこへどんどん人が入る。店にしろ住宅にしろ。。
たまに実家に帰ると、逆にいろんなものが潰れている気がする。
でも私は日本の方が道を歩いていて遥かに気持ちいい。車は気をつけて渡る人を優先だし、買い物も気持ちよく出来る。駅やバス停では整列し全て平衡か直角に揃っている。
ま、人間誰しもナイモノネダリなんだろう。もし、日本に住んでいたら、中国社会がなつかしくなるはずだ。
時代の方向転換は難しい。
2005 07/08 19:30:04 | none | Comment(0)
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ちょっと前から引っ越したくてアパートを探している。今住んでいるところは、大連のごく普通のアパート。日本人向けでもなく、はっきり言ってメチャクチャ汚く設備も大変いい加減。水は日替わりで黒・赤・茶色などに変わり、テレビはジリジリと波がかかった映像が写り、洗濯機からは熱湯が噴出す。当然水洗トイレは流れない。自分で洗面器でジャバジャバと流している。まだ死にたくないのでガスだけは使ってない。ブレーカーの主電源はいつ火がついてもおかしくない構造だったそう。そんでもって始めの頃、とあるコンセントに触れたら200ボルトに感電した。また、ある日部屋のカギが開かなくなり、家に入れなくなって近所のおばさんに手伝っていただいた。
なんでそんな部屋を選んだかと言うと、、分からなかった・・・日本で育った私にとっては、設備なんてちゃんとしていて当たり前であり、来てすぐには見抜けなかった。パッと見、床や家具はキレイなのだが、使ってみればみるほど設備が最低と幻滅した。大家運も悪く、すごくズボラでいい加減な人だ。 以前、大雨の時に床上浸水したと書いたが、あれも直してくれず、あれ以来 雨イコール(=)床上浸水が日課となっている。
去年、そんな部屋探しを手伝ってくれたのは、この前辞めた事務の娘。別に彼女に悪気はない、親元を離れたことがなく、お嬢様育ちの彼女に設備のウンヌンは分からなかったようだ。
始めのうちは、いきなりそんな所に住まわされてちょっと大変だったが、少し考え方を変えるとなんてこたぁない。ベッドだけは大きくてフカフカ、床も壁もなかなかなので、会社から帰っての寝床としてはなんの問題もなかった。 どうしたらいいのかも分からなく、こういうものなのだ、と思うようにしていた。
だが、最近は自分で探してマトモな所を見つけ、引っ越そうと思う。一年間で成長したものだ。貧乏なので、設備のいいせま〜い部屋を探そうと思っている。そして会社の近くで。大連の中心付近なので、安いところを探すのは大変・・・だが、バス通勤は人が多すぎて勘弁。しかも並ばない民族なので人をバス停で掻き分けないと乗れない。譲っていては取り残される、なんていうバス通勤はしたくない。
さすがに一人で探すのは心配なので、会社の人に一回ついてもらい、インターネット、不動産屋をたよりに探した。

インターネットの掲示板に書き込みを残したところ、何人かから宣伝の電話がかかってきた。が、結構広くて高くて私の手には負えない。とりあえずネット伝いでは2軒、ワンルームの新築を見た。今までの失敗から、設備と言う設備全てを確認する。コンセントはちゃんとしているかとグイグイ引っ張ってみて、水は綺麗かとジッと見つめ臭いをかぐ。またちゃんと流れるかと、下の棚を開けて流れる先も確認する。窓やドアの建て付けも重要。ガスもつけてみる。
でもまだ住むかどうか分からないので、初回は以上で抑えておき、本当に選択肢を絞り込んだら、もっとよく調べさせてもらうつもりだ。若い娘がそんなことをして工事のあとを確認しているのをみると、大家さんや不動産屋が白い目で見てくることもあるが、それどころじゃぁない。
会社の人についてもらって不動産屋に行った。その紹介で5軒くらい見たが、どれもたっかい!ひっろい! 一人で一年間、会社と家を往復するだけなのに、、3部屋もいらない・・・そんな訳でほとんどボツだった。
まだまだないか、一人でも探し回ったが、私の力でまかなえるような、微妙に新しいところはほとんど満員だった。やはり超新築の高いところしかないみたいだ。
仕方なく、交渉で頑張って値切るしかない!今のところの候補は一部屋のところ2軒、一つは会社から徒歩5分で年間24,000元。(1元は13〜4円)設備は申し分がないと思われる。しかも広い。もう一つは会社から徒歩20分で年間26,000元。設備はなかなかでスーパーに近い。
だが、後者は値切ったところ、21,000元まで落とせた。1万元代まで落としたくて粘ったが、そしたら冷蔵庫を没収するぞといわれ、仕方なく妥協した。もうすこしじらせばもしかしたら20000元に落とせるかも・・・しれない。
ちなみに今住んでいるところは一ヶ月1000元。一年間で12000元だ。会社で全額負担してくれている。この差額はどうしよう。。社長たちにも相談し、自分でも貯金をはたくしかない。。
もっと安い所はないかと不動産屋に相談したら、大連駅の裏なら安いと言われた。同じ条件で18000元と、かなり魅力。だが聞くところ、そこは大連一治安の悪い所だそう・・・
ふと、考える。日本円に換算するとどうだろう?年間で数万円の差だ。なにをバカバカしいことで悩んでいるんだろう。一年間で数万円なら、迷いなく治安や衛生面での安全を選べよ。。
だが私は今中国の会社にいる。社内には同じ年で同じくらいの力量を持つ同僚たちが、月3万くらいで家賃も含め、せっせと働いている。それを考えると、、やはり自分の贅沢が少し恥ずかしく思えてくる。全く複雑だ。
でもここはやはり、貯金を使って安全を買おうかな。。
2005 07/04 16:49:27 | none | Comment(0)
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今週一週間、私は風邪を引いていた。原因はよくわからないが、多分ソフトウェア交易会の冷房が寒かった(?)のかもしれない。人の風邪を手を叩いて笑った直後、自分も風邪引いた。。バカだ。しかも彼よりも重く、長引いている。
こういう時にかぎって忙しく、休めなかったので、仕方なく出勤した。幸い、寛大な民族なので、人が咳をバラ撒いていても白い目で見る人もいなく、もちろん手を叩いて笑う人もいない。みんな黙々と仕事している。よかった。
そういえば、「バカは風邪引かない」なんていう何の根拠もない慣用句、誰がどこで思いついてどうしてこんなにも広まったんだろう?正しくは「バカほど風邪引く」じゃないか。いや、もっと正しくは「デブは風邪引かない」だ。7kg太った真冬、日本ではしょっちゅう風邪を引いていた私が、この寒い大連で風邪を引かなかった。拍手喝采な出来事だった。
でも今、さほど痩せてもいないのに風邪を引いた。やはし「バカほど風引く」もあなどれない。。
くだらないこと考えてないで、早く寝よう・・・
2005 07/02 13:46:30 | none | Comment(0)
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