マイビューティフルライフ

2014年 08月 の記事 (5件)

最近ちょっと旗色が悪いなと思っていた。
俺様の名前は信濃三郎だ。関西の県議会の議員様である。
最近 外村という若い議員が政務活費を異常に申告した為、日本中で騒がれた。
おまけにちょっと情緒不安定な奴だった為、その席で号泣するフリまでしたもんだからさあ大変だ。
マスコミが押し寄せて重箱の隅をつつくような取材を始めやがった。
何の為に議員をやっていると思っているんだ。バカ野郎!。
知り合いの業者に情報を流したり、議会で昼寝をするためだけじゃねえんだぞ。
貰える金をもらって何が悪い。前世紀からやっていることだ。
あの後、古い議員が集まって”何で若い議員に指導しなかったんだ”と話し合った。
それまで毎月通っていた滋賀の風俗や京都の料亭にも行けなくなったじゃないかと不満が噴出した。
ほぼ毎日出張などといくら馬鹿な国民とはいえ、あまりに酷すぎた。外村はヘタクソだった。

とはいえ貰うものは貰っとくのが俺の主義だ。
今日も手下を連れ、京都の料亭にいた。
ここははっきりいって高級、要は貧乏人には逆立ちしても入って来れまいということだ。
さすがにここの領収はそのままの額では提出できない。
只、出し方ってのは色々と方法があるものだ。勿論、それは秘密だが。

ここは安物の居酒屋とは違う。全てが個室になっている。
どんな悪い話や儲け話だって出来る。
俺は 手下どもに”何故、政治家が偉いのか””何故、成功者なのか”延々と教えてやった。
高い酒と美味い魚に舌鼓しながら、俺は上機嫌だった。
勘定を終え、外に出るまでは。

いい気分で店の者に見送られながら外に出た途端だった。
店の中に入ろうとしていた外人とぶつかってしまった。
黒服の男が3人、その奥に老夫婦らしい2人。その中の先に歩いてきた黒服の男にぶつかってしまったのだ。
奥の老夫婦の夫の方が何かニヤニヤして言っている。
俺様にぶつかっておいて何ニヤニヤしていやがる!。俺は議員様だぞ!。
と思うが早いか、昔から手の早いやんちゃな俺だ。手が出た。
生意気な老夫婦の旦那の方をくらわしていた。
「外人野郎!ここは日本だぞ!偉そうにするな!」と吠えた。

すると屈強そうな黒服3人が止めに入った。というより俺様に危害を加えそうな勢いである。
手下どもも加勢し止めようとするが、俺様は近くにあった看板を振り回し叫んだ。
”俺様を誰だと思っているんだ!”

気分が悪い!飲み直しだ!俺は手下を引き連れ夜の闇に消えた。

次の日、俺は地元に帰ったんだが。
昼を議員会館近くのうなぎ屋で済まして、糞でもして帰ろうかなと思っていた。

うなぎ屋を出た所で黒塗りの大きな車が止まった。
中から昨日と同じような黒服を着た外人が二人飛び降りてきた。
いきなり俺を車に引きずり込んだ。
「何だお前ら!俺様を誰だと思っているんだ!!」と叫んだのだが。
いきなりの右フックで俺は沈んでしまった。
金目当ての誘拐か?俺の地位を利用した…?。

俺は拉致、誘拐されたのだが、その事件の報道は一切なかった。
まるで戸籍を消されたかのように。
元々、いなくても議会も別に困らないだろうが、家族からの捜索願も出たようには思えなかった。
外国人に拉致されたんだから、まして俺のような偉い議員様が消息を絶ったのである国際問題になってもいいはずである。


2014 08/07 17:56:51 | | Comment(0)
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文男は眠たくてしょうがなかった。
広告代理店で働き、フリーペーパーを作っている。
最近ではデータを送れば一日で4万部位その日のうちに印刷できる時代だ。
ところがその反面弱ったことに、締め切りを設けたところで客は平気で寸前に修正を言ってくる。
断れないところが小さな広告代理店の弱いところだ。
ということでほぼ3日徹夜状態にあった。

イラストレーターでデータ画像を修正していたのだが、キーボードを打ちながら気を失いそうだった。
このまま横になればどんなに気持ちいいだろう。

終わった。午前3時である。
データは送った。
「終わった」
ディスクの向こうのソファに倒れこんだ。
射精しそうな位気持よかった。

目が覚めたのは…、
飛び立ったばかりのジェット機の翼の上だった。

うわっ!!
風に吹かれ落ちた。このまま眼下に見える街に叩きつけられて死ぬのだと確信した。

ところが落ちた先は、アマゾンの川だった。
ワニやらピラニアやら毒蛇やらいそうな場所だ。鼻から入った水が脳を突き抜けた。
何に襲われても仕方なかった。

覚悟した矢先、ドン!という衝撃で目の覚めた場所は、今から合戦が起きようという時代の戦場の野原だった。
槍やら刀を持った武将が左右から走ってくる。
文男は串刺しにされる自分の姿を想像した。

次は共存しなかったはずの恐竜が闊歩する時代だった。
その次はインディアンに襲われた。
次は見知らぬ星から地球を見た。

文男は時代や空間をスリップし続けた。
何か神からの使命を帯びたのだろうか?それにしては脈略がない。
まるで意味の分からない旅に文男は疲れ果てた。

いくら疲れても脳がイライラして現実と夢の間を彷徨ったことはないだろうか?
文男は疲れすぎて リミットを振り切ってしまった。
最後は何も考えなくて良いトカゲになっていた。目の前のハエを追いながら。
2014 08/05 17:09:52 | | Comment(0)
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初めて会ったのに、他人じゃないような気がしたって事はないだろうか?。
それが思い過ごしであることも多いが、そうでないこともあったりする。

文男は30にもなるのに、女の子と付き合ったこともないチェリーボーイだった。
男には見栄をはり強がるのだが、異性に対してはからっきしダメだった。
文男は高校卒業後、建築会社に就職した。
建設業界は取引先や先輩、会社の慰安会など酒を飲まねばならない事も多い。
会社の慰安会や花見など女子社員もいるのだが、酒が入っても全くと言っていいぐらい話せない。
先輩に誘われ合コンにも参加したこともあったのだが、配膳係に終始した。
文男が普通に話せる女性は母親といつも来るヤクルト販売のおばちゃんだけだった。

「あ!10時だ。ヤクルトおばちゃんが来る」文男は同僚の竹田に言った。
「130円かしといてよ、あとで返すから」と後輩に頼んだ。

ブルルン。3輪バイクに乗ったヤクルトおばちゃんが来たみたいだ。
「お世話になりま〜す。」と入ってきたのはいつものおばちゃんではなかった。
年の頃なら20位?もっと若く見えるが。独身でもヤクルトレディは出来るのかな?(出来ます)
とにかくマズイと思った。
「谷口さんはどれがいいですか?」とこの世のものとは思えない可愛い声で聞いてくる。
「えっ?何で名前を?」
「ジャンバーに名前が刺繍してますよ。」と天使の笑顔で答えた。
「じゃあ、ジョアもらえる?」
「有り難うございます。はい、どうぞ」
しずくを拭いて渡してくれた手は白く小さい。
真っ赤になりながら受けとる文男。
しかし不思議だった。文男にはこの子は何を言っても拒絶しないであろう不思議な自信があった。
昔から知っている子のような…。
文男は思い切って聞いた。
「いつものおばちゃんはどうしたんですか?」(敬語だぞ)
「亡くなりました」予想も出来ない衝撃的な答だった。
他人では唯一話を出来る女性だった為、事の真相を確かめたかった。
無口な文男が若い子と話している、それは奇跡的でもあった。
急な脳梗塞で家族が気がついた時はすでに手遅れだったらしい。それで、この会社の担当がこの娘に引き継がれたらしい。

時間にして10分、いや5分位だったかも知れない。
文男はある予感があった。この子を逃したら一生女の子と付き合うことは出来ないかも知れない。

それから文男の涙ぐましい求愛活動が開始された。
まず、何があろうと彼女が来るまで社を出ることはなかった。あっても戻ってきた。
時間があれば彼女の環境を調べた。家族構成、職場環境、自宅の場所、男がいるのかどうか?
だが決して彼女の嫌がるやり方はしなかった。こっそりひっそり時間をかけ誰も気づかないように動いた。

彼女の名前は前田優子、年齢は24歳、母親は10年前に病気で死亡、父親との二人暮らしだ。
父親はサラリーマン。本人は普通の会社の事務員でもしたかったのだが、昨今の就職難と失業保険も失効したため取り敢えずセールスをしている。
持ち前の可愛さと元気、愛想の良さで順調に評価を得ているようだ。

一方、優子の方も朴訥な文男に何故か魅力を感じていた。優子も何かこの人は他人に思えない気がしていた。
となれば話は早かった。ドン臭い文男に対し、優子の誘いは間が良かった。
二人っきりで食事やデートにとまるで文男は優子の書いたシナリオにのせられているようであった。
会えば会うほど二人は運命を感じていた。
「私達は絶対、前世でも夫婦だったに違いないわ。」
「俺もそうだと思う。君以外の女が目に入らないんだ。」

幸福の絶頂だった。肉体関係はなかったがそれが逆に運命を決められている二人だから許せるのだと思っていた。

意を決し、文男は優子の父親に挨拶に行った。
暖かく迎えられ祝福された。何も問題がなかった。

次は文男の親に紹介する番だ。事前に女の子を連れてくる旨を両親に伝えてある。
母親はご馳走の準備に大忙し、父親も大喜びで隠していた日本酒を取り出し備えた。
許しが出るのはほぼ確定していたはずなのだが。

文男は居間でかしこまる父母に優子を紹介した。
親父の芳雄はどこかで見た顔だなと思った。どこだっけ?。
「優子さん、お家はどこかしら?」母が聞いた。
「産まれた時からずっと紺屋町です。」
紺屋町の前田?芳雄はハッ!!!とした。
「お母さんは亡くなったらしいけど お名前は?」変な質問をする芳雄??
「トシエです。」
芳雄は黙りこんでしまった。
「知っているの?」文男が聞く。
「いや、知らないよ」
それから和気藹々とした食事会になったのだが、芳雄は急用が入ったと出て行った。

家を出てきた芳雄は「困った事になっちまった」とつぶやいた。
紺屋町の前田トシエ、間違いない。おまけに一人娘だ。
20数年前、芳雄はトシエと懇ろになった。
相手の旦那や自分の女房にもバレてはいない。
おまけにトシエは秘密を墓まで持って行ったようだ。
子供が出来たのは知っていた、子供の出来なかったトシエは産むことを決心した。
その後、会うことはなかったのだが。
優子はトシエにそっくりである。
困った事に文男と優子は腹違いの兄妹ということになる。
何とかしなければ。

トシエが墓まで持って行ってくれた真実を俺は隠し通さねばならない。と芳雄は決意した。
というより女房にバレてはマズイ、子供たちに今更お前たちは兄妹だから諦めて平和に暮らそうよ、なんてことは言えるはずもない。

次の夜、ニコニコしながら芳雄は文男のアパートにやって来た。
元々、文男は自宅から通っていたんだが残業とか帰りが遅いため会社近くに部屋を借りていたのだ。
たまに母親が合鍵で入って料理を置いておいていてくれることもある。

芳雄が来るのは珍しい。なぜかキョロキョロと何かをチェックしている。
…優子が来た形跡はないな。とホッとした。

「今日はお前と親子の親睦を深めようと思い来た。」取ってつけたような怪しい言い分である。
ということで二人は夜の街に繰り出した。
奥手な文男に比べ、元来遊び人の芳雄であった。軽い足取りで雑居ビルに滑りこんでいった。
行った先は若い娘が10人以上もいるスナックパブであった。

20代〜30代の女の子だろうか、どこの店でも見るようなホステスさん達であるが、化粧を落とせば普通の女の子なのかもしれない。
芳雄はユリアという娘を指名した。派手で文男が最も苦手なタイプの娘だった。

実はこの女、芳雄と出来ていた、というより一度関係を持っただけだが。
芳雄は酒のそれほど飲めない文男にしこたま酒を飲ませた。
夜10時前に店に入ったもののすでに夜12時になろうとしていた、文男はカウンターに顔を埋め、ダウンしていた。
芳雄はユリアを呼び、ヒソヒソと何やら話し始めた。そして何枚かの一万円札を渡した。
毎晩、ユリアは12時で上がる。それに合わせ先に店を出た。
酔っ払った文男を支えて。
かすかに意識のあった文男をアパートまで送り、茶でも飲ませろと上がり込んだ。
勝手に飲むからお前は寝ろと文男を寝せ、寝入るのを待って玄関を開けたまま外へ出た。
外にはユリアが待機していた。
「後は頼んだぞ。」と芳雄は声をかけ去った。
「ラジャー!。」ユリアは部屋に入っていった。

床上手なユリアのことだ上手くやってくれるだろう。芳雄は呟いた。
何と芳雄はユリアに頼んで童貞の文男を誘惑させようとしたのである。
文男が優子に夢中になる原因の一つは女を知らないことだと思ったわけだ。
それでもダメなら2,3度関係を持たせた所に優子を呼び、現場に踏み込ませ、破局させる計画もあった。
フフフッと笑いを浮かべた。芳雄はクズであった。

しかし、計画は失敗する。
布団に潜り込んできたユリアに気付き文男は逃げ出したのだ。
そのまま、ユリアが帰るまで外で潜んでいた。

その後も芳雄は近所の年頃の女の見合い話を集めては文男に薦めた。
それは異常なまでにしつこい勧誘だった。
だが文男は首を縦には振らなかった。

そしてある日、芳雄は自宅に文男を呼んだ。女房が同窓会で留守をする時に合わせて。
文男がやってきたのは暗くなり始めた夜の7時くらいだった。
玄関を入ってくる文男の背後から芳雄は近づいていた。手に角材を持って。
後ろから殴りつけた、ボコッ!!文男は失神してしまった。
死んではいないよな…。と確認した芳雄は文男を真っ裸にし、逃げないように布団で簀巻きにした。
簀巻きにした文男を車に詰め込み、紺屋町まで走らせた。
簀巻きにした文男を優子の家の前に棄て、それを見た優子に幻滅させようと思ったわけだ。

只、優子の家の前の路地は車では入れない場所にあった。
歩いても10m位なので簀巻きにした文男を担いで運ぼうとした。その時である。
車を停めたすぐ横にパトカーが止まった。
芳雄はゲッ!と思った。
「ご主人、何をされているんですか?」職務質問をされている。
まさか、息子を簀巻きにして人の家の前に棄てようとしているとは言えない。
「ちょっと息子が具合が悪くて運んでいるんです。」と答えたが明らかに無理があった。
簀巻きにされた文男と共に芳雄は連行された。

意識を戻した文男が芳雄は父親である事と自分が具合が悪くて運んでいたと答えたため二人は解放された。

最近の父親の奇行に文男もおかしいと思い始めていた。そこで母親に相談してみる。
芳雄は女房に呼び出しを受け詰問された。
芳雄は答えようがなく黙秘した。

ある日、芳雄は消えた。
家の貯金全部を引き出し、書き置きを残して。
書き置きには、優子と文男に血の繋がりがあるということ、自分は罪滅ぼしに遠くに行きますと言うものだった。

母親と文男は衝撃的な内容に唖然とし、間違いなく芳雄は逃げたと確信した。

芳雄はフイリピンにいた。貯金も全部持って来た、しばらくここで優雅に暮らそうと思っていた。
1ヶ月位しただろうか、近くのレストランで働くミナという娘と仲良くなっていた。
お金持ちの芳雄は意外ともてたのだが、この娘だけははじめてあった気がしなかった。
運命的なものを感じていた。ミナも好いてくれたようだった。
ミナから実家で飯を食わないかという誘いがあった。この国では金持ちに親戚中が群がるという話はよく聞くが可愛いミナからの誘いだった。
家に着くとミナとミナの太ったのママが迎えてくれた。
何故かママは日本語が堪能だった。どうやら若い頃ダンサー(本人はタレントというが)で日本に来たらしい。
キクチ、ミヤザキ、シブシとか行ったらしい。キクチ?芳雄の父は熊本に単身赴任していた事があった。
キクチって菊池?という話からだんだんミナのママの表情が曇っていった。


2014 08/04 17:44:43 | ブログ日記  | Comment(0)
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宮崎市内から小林市に向かう途中に野尻という村がある。
国道沿いに怪しい公園はあるが、ほぼ山ばかりの手つかずの地である。
国道をそれてちょっと入るとバス釣りのマニアには有名な池がいくつか点在する。
只、行くまでが面倒なため人だかりになることはまずない。

空も晴れたある日、二人の男がその中の一つの池に居た。
ブラックバスを釣りに来たのだ。
ブラックバスは日本古来の在来魚を食い散らし繁殖する。
誰が持って来て放したのか、こんな山奥の池の生態系さえ変えてしまったようだ。

「釣れないな」と一人の男が口を開いた。
男の名前は谷口文男。車の修理工場で働いている。
「ん〜。そうだな。」
もう一人の男は原田知夫。電気部品工場の工員である。

二人して釣り以外これといった趣味もなく。文男は原田に誘われたので来ただけだった。
池まで車では入って来れないため途中からかなり歩いてやって来た。
そろそろ引き上げて、うどんでも食って帰ろうかと話していた。

とその時、文男の竿にあたりが。
「きた!」
これはデカイ!!なんていう引きの強さだ!。
「タモ!タモ!」と文男は原田に叫んだ。バス用のタモだと足りないかも?なんて期待をしながら。

それにしても竿が折れそうなくらいの引きである。
おかしい?巨大なまず??やがて影が見えてきた。
引きの割には小さい気がする?先が尖って見えたので、カマスか?池にカマスはいないだろ?
オマケに緑色に近い。

目が見えた!!!。げっ!?!。河童である。30cm〜40cm位の。
文男は狂喜した。
「河童が釣れたぞ!!」
確かに原田も見た。魚ではない、水かきを持った河童らしきものを!。

河童は死にものぐるいで目を剥きながら必死に抵抗していた。
その時だ。恐ろしいくらいのスピードで魚影が横切る。
まるでサメが釣れた魚を横取りにきたみたいだった。
しかし、魚ではなかった。それは1mを超す河童だった。
河童は水面から飛び上がり、文男の右手に噛み付いた。
驚いた文男は竿を離してしまった。
河童は大小二匹して水中奥深く、竿ごと消えてしまった。

一部始終を見ていた原田は、親ガッパが子河童を助けに来たんだと思った。
と、事はそれだけでは終わらなかった。

右手を押さえ文男がうずくまっていた。
痛いなんてもんじゃなかった。右手は食いちぎられたと錯覚するぐらいだった。
やがて右手は紫色に変色してきた。顔色も真っ青だ。
文男は意識を失った。

原田はあせった。河童に噛まれた奴など世界中探してもいないだろう。
毒があるのか?。爬虫類ではよく聞く細菌やバクテリアを口の中に持っている奴がいるらしい。
とにかく得体の知れないものに噛まれてしまった友人を担ぎ、車に急いだ。
良かった、携帯が通じた。救急車も呼んだ。

文男は小林市の救急病院に担ぎ込まれた。
原田は事情を聞かれた。
「河童に噛まれたんです!。」
どこの世界に信じる医者がいるだろうか?
「河童みたいな大きな動物、イノシシとか熊ですか?」医者は聞き返す。
「いや!池の中から現れて…。」
「毒蛇かなんかですか?」
そう言われると河童って普通いないよなって気になってくる原田だった。

文男の右手は3倍以上に紫色に膨れ上がっており、顔もむくみ、唇は血の気を無くしていた。
毒蛇に噛まれたんではないだろうかということで色々な抗毒血清が適合検査された。
しかし適応するものはなかった。
河童に噛まれて効く血清など全世界探してもないかもしれないが…。

事故から8時間になろうとしていた。抗生物質ぐらいしか手立てはなく、文男は全身が腫れ上がり、紫の土左衛門のようになっていた。
すでに文男の親族は集められ、医師から話を受けていた。
もうダメだろうということだった。

まだ原田も病院にいた。家族も事の詳細を聞きたがったのでありのままを話した。

文男の兄が口を開く。
「馬鹿だ馬鹿だと思っていたが、河童に噛まれて死にましたとは葬式では言えないな。」
「いくら馬鹿でもそんな馬鹿な死に方なんて」と母も嘆いた。

すでに最後を看取る為に家族は待機していた。
ところが干潮が過ぎ、再び潮が満ち、再び干こうとも文男は生き続けた。
しょっちゅうショック症状を起こし危篤状態に陥るのだが復活し続けた。
結局、仕事のある兄と父は母を残し病院をあとにした。
「死んだら連絡くれ」と。

3日もすると容態は安定してきたというより文男が目を覚ました。
土左衛門が突然目を開いたので集中治療室の看護婦は腰を抜かした。

肌は紫色から土色に変わり始め、まるでゾンビのようであった。
その異型さは不気味だった。まず頭部が4倍位に大きくなっていた。
それから1周間ぐらいは何とか人間かな?という感じだったのだが。

14日目の朝、文男は仰向けに横たわる息苦しさを感じていた。寝返りたくてしょうがなかった。
よいしょ!と裏返ることに成功した。うつ伏せになった。
えらく楽になった気がした。

ICUの看護婦は又、腰を抜かした。
そこに横たわっている文男はまるでオオサンショウウオそっくりだった。

やがて文男は粘液のようなものを出しはじめた。
ネバネバとした得体の知れない体液である。
仕方なくベットにはビニールシートがひかれた。
文男はすでに以前のような発作を起こしたり、痛みを感じることはなくなっていた。
どちらかというと爽快ですらあった。
そして不思議なことに文男のいる病室、ベット、シーツ等があまりにクリーンな特殊な衛生室のような事に注目された。
その原因は粘液にあった。いかなる菌であろうが死滅した。空気中の菌まで。
調査の結果、菌だけではなく病原体そのものも駆除してしまう事が判明。
ジェル状のその液は乾く事もなく殺菌力を持続した。医学界にとっても夢の発見だった。

だんだん変化していく身体を文男自身感じていた。
尻の辺りから尻尾らしきものが生えてきた時点で人として生きることを断念した。

1ヶ月になろうとしていた頃、ほぼ巨大なオオサンショウウオになっていた。
その頃になると立って歩くのは不可能だが這うことは出来た。(オオサンショウウオが二足歩行したら怖い)

母と担当医は話をしていた。
「多分、医療費が膨大な事になっていると思うんですが、高額医療費の申請って出来ますかねえ?」
「オオサンショウウオっていうことで天然記念物扱いは無理でしょうか?」
「多分、あの姿で修理工場は雇ってくれないだろうし、うちに水槽で飼うわけにはいかないし。」
と母が聞くものの医者も答えようがないようだ。
「実は非常に珍しい症例ということで東京の大学病院から引き継ぎたいとの話がきてるんです。」
「まあ、ここの病院ではこれ以上の治療は無理です。」
「只、世界的にも珍しい症例と医学会の大発見かもしれないあの粘液。その治療検査ということで医療費も控除する方向で進んでいるようです。」
母親は渡りに舟とばかりに承諾書にサインした。

文男はすでに言葉は話せない状態になっていた。(言葉が話せるオオサンショウウオは想像が難しい)
だが話を聞くことは出来た。頷くこともできた。
母親と医師から事の詳細は聞かされた。
文男は間違いなく自分は実験材料にされ、切り刻まれると思っていた。
もしくはガマの油のように粘液製造機にされるかも。

2m近いオオサンショウウオ化した文男は特別機で東京まで搬送された。
「もうすぐ着きますからね。」と付き添いの医師は言う。
うなずく文男。人間の言葉に反応するオオサンショウウオって世にも奇妙な情景である。
勿論、マスコミには以前から極秘にされていた。オオサンショウウオに変態した人間などマスコミの格好の餌食になるだけである。
研究の障害になるのは間違いない。

文男は狙っていた逃げる隙を。警備が手薄になるその時を。
そのために今まで従順なふりをし続けたのである。

大学病院についたその時、担架に乗せられ上からシーツをかけられていた。
そして、その時は訪れた。
車から担架が降ろされ、動かぬようロックがかけられた。その後、数秒間ではあるが職員が担架から目を離したのである。
茂みに素早く逃げこむ文男の尻尾を職員が発見した時はすでに遅かった。

文男は死物狂いで逃げた。勿論、はってだ。途中、下水道に潜り込んだ。
一目散に奥へ奥へと突き進んだ。
どれだけ逃げただろう、行き着いた先、そこは変な匂いのする下水道というよりも綺麗な水が流れる大きな導管の中だった。
2014 08/02 18:35:27 | ブログ日記  | Comment(0)
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いくら夏で日の暮れるのが遅いとはいえ8時になるとすでに暗い。
クタクタになりながら階段を登り4階にある自分の部屋にたどり着いた。
いつものように部屋の明かりをつけ、カバンをおろそうとした。
「うわっ!!」俺は悲鳴を上げた。

部屋の中央に老婆が正座をして座っていたのだ。
小柄な老婆で和服を着ている。だが明らかに見覚えがあった。
それは30年前に死んだ祖母だった。

思い当たる節はあった。子供の頃散々”くそばばあ”だの”飯がマズイ”だのひどいことをいっぱい言った覚えがある。
間違いなく復讐に現れたと思った。
50年以上生きているがそれまで幽霊など見たこともない。いることさえ疑っていたのに…。

呆然とする俺に対し祖母はぼっそりと言った。
「ヨシコがひどい…」
はあ?ヨシコとは多分、恐らく死んだ母の事だろう?
母と祖母は実の親子である。
「母ちゃんと喧嘩して出てきたのか?」と俺は聞いた。
それには一切答えず「じゃあな」と一言残し消えた。

何のために化けて出てきたのかさっぱり分からなかったが、途中で話を切り上げバックレるのは昔からいつもの祖母の行動であった。
取り敢えず俺は死後の世界があることに何か安堵の気持ちを覚えていた。
それがいけなかったのかもしれない。

翌日、やはり同じ頃部屋に帰り明かりをつけたのだが。
「うわっ!!!」俺は又、悲鳴を上げた。
今度は白髪で坊主頭の老人が座って頭を掻いていた。
「しまったねえ…。」
この老人も間違いなく見覚えがあった。死んだ祖父である。
祖父はいつも小さな事でも弱ったとクヨクヨと頭を掻いて悩む癖があった。
あの頃のままだった。
「何がしまったんだ?」俺は聞いた。
その話は長くなるので要約すると、あの世で祖母と母が喧嘩して、あんまり現世に現れてはいけないのに祖母が何も考えずに化けて出てしまった事らしい。
なら出てくんなよ!と言いたかったのだが、何でも現世で出た場所は一度出ると出やすくなるものらしい。
全く迷惑な話だ。
話の解決もないまま言いたいことを話すと祖父は消えた。

2日連続の衝撃サプライズだったが、明日の仕事もあるため俺は何も考えず寝ることにした。
その夜の深夜の事である。

うわあ!!!幽霊が暗闇の中で俺の顔を見つめていた。
と同時にドッタン!バッタン!部屋中に物音が鳴り響く。幽霊は存在は薄いのだが伴う物音は異常に響く。
親戚のじいさん、ばあさんと祖父母の死人が4人も現れやがった。
話し合いを始めている。いい加減にしてくれと思った。
「幽霊の話し合いなら富士山の山頂か阿蘇の火口ででもやれ!」と俺は叫んだ。
「ひどいこと言うね。そんな所に出たらお祓いされちゃうじゃないか。」
ってそうなの?
何が議題なのか?これも話すと長い為、要約すると。
死んで30年経つのに墓参りにもこない親戚夫婦にバチでも当ててやろうかと話していた祖母に対し、今も母の悪口を言っている隣のオヤジの方が先だと言ったらしい。
一緒にすることは出来ないの?と聞くとあの世にはあの世の倫理があって簡単にはできないらしい。
まあしょっちゅうバチがあたれば大変だろうが。

「あ!それからね。あの世の人が見え始めるとこれからどんどん見え始めるよ。」ってゲッ!そんな能力いらないのだが。
「まああの世はこの世の延長だから、心配ないよ」…らしい。

まあ知った顔ばかりなので、勝手にしてくれといった感じで自分は寝てしまった。

朝起きると何もなかったように皆消えていた。あの世に帰ったのかな?

その夜帰ると、部屋の鍵を開ける前から奥が騒がしい。家主のいない部屋で幽霊たちは何を騒いでいるのだろう?
俺は部屋を開けた。
唖然とした。10人ぐらいの幽霊が宴会をして酒を飲んでいた。
俺の机やパソコンは隅っこに片付けられ、カラーボックスを倒し、ちゃぶ台にして料理まで並んでいる。
案の定、俺のマイボトルも開けられ、冷蔵庫の中にあった食材をほぼ使いきっていた。
やがてふ〜っとよく知らないおじさんが鯛の尾頭付を持って現れた。「新鮮な魚、刺し身にするがお前も食うか?」
あの世から持ってきた鯛が新鮮な気はしないのだが、っておいおいうちの狭いシンクで鱗を剥がすつもりか?
バシャバシャいいながら鯛を捌き始める。もうすきにして!俺は諦めることにした。

祖父の持ってきた焼酎霧島の白を飲みながら酔っ払ってきた幽霊たち。
俺は聞いた。「あの世ってどこにあるの?」
「あの世はどこなんだろうな、死んですぐは親戚のおじさん3人が迎えに来てくれて連れて行かれたんだが。」と親戚のおじさん。
「えらく遠くだったな、どこまでも続くトンネルみたいだった、宇宙の向こうなのかな、よく分かんねえな」
って今いるところだろと突っ込みたかったのだが、話しっぷりからして隣駅の裏山とか海外の南の島とかそんな3次元な感覚ではないようだ。
「でもよく出てこれるよね?」と聞くと。
「出てくるのは簡単だよ。出たいと念じれば出れるところだと出れる、出れない場所もたくさんある。」
「ところで何で宴会してるんだ?」と聞いた。
「お前の母ちゃんとばあさんが仲直りしたのとお前にバチをあてることに決定したから」と爺さん。

へえっ?何だそれ!。
「お前、散々やりたいことやって離婚はするし借金は作るし、我慢してサラリーマンしてたら間違いなく地位も名誉もお金も家族もあったのに、忍耐力がないもんだから全部棒に振っちまった。」
「だからバチをあてることにした。」
全くおっしゃる通りで反論の余地もないのだが。一体どうしようと?
「子孫の中でも稀なぐらい幸運や出会いに恵まれながらそれを無駄にしてきた家系随一のバチあたり者なのだが、只、その分ひどい目にもあっている。」
「おまけにバチがあたりすぎて日常の出来事くらいに思っていやがる。」
「それでバチをあてるのはやめた。時間の無駄だ。」
そこで出来の悪いお前にあの世の存在を教えてやることにした。
その時は、よく言っている意味が分からなかったのだが、その後俺の運命を変えていく。

それから連日連夜、幽霊たちの宴会が続いた。俺のアパートは2間しかないのだが、この幽霊たちに1部屋は占領された。
毎日、見ていると全く怖くもなくなってくる。一度、すごい形相で現れた親戚のおじさんには腰を抜かしたが、驚かすためのイタズラだったみたいで大笑いされた。
色々興味のあることもあったので聞いたりもした。
「人を殺したり悪い事をした人ってどうなるの?」
「一概には言えないな。死んですぐひどい目にあう奴もいるらしいし、何か復讐したくても会えない人もいるらしい。」
「地獄もあるかもしれないし、ひょっとしたら天国みたいなところもあるのかもしれない。」
「言えることは死んだ時の考えや状況ってのが深く関わっている気がするよ。」
「未練や心残りなんてない方が不思議なんだから、よっぽどでない限り私らと同じだと思うよ。」
イエスや釈迦とは会ったことあるの?
「ないな。いるらしいけど次元が違うと会えないって話もある。悟りを開いた人は生まれ変わる必要がないらしいが、生まれ変わったって人もいる。」
「まあ、情報的にはあの世もこの世と同じで眉唾ものだ。」

そう言えばこんなことも言っていた。
「お前のオヤジはクズだな。女房が死んでから飲み屋通いに始まり、昼間のカラオケには毎日、時間があればパチンコ、帰れば時代劇を見ながら酒呑んで、煙突のようにタバコを吸っている。
「遊びにしか興味のないガキがそのまま老人になっている。結構あった金ももう使い果たしそうだ、今度は家を担保に遊ぶ金作る気だぞ。」
「ほとんど分かっているよ。でもなんでバチをあてないの?」と俺。
「あいつ側の姉さん達が今でもアイツを可愛がっていて何かと今でも助けているんだ、あいつ末っ子だから。」
なるほど。それで胃潰瘍、心筋梗塞、糖尿病になっても酒タバコをガンガン呑み、なおも元気なんだな。と俺は思った。
「まあそれだけじゃなく一病息災でまめに病院に行って、元々臆病者だから注意しているのが大きいがな。」
「おまえの母ちゃんは生きてた頃から予想していたらしく、やっぱりなと言っているよ。」

そのうち、毎晩物音がうるさいと近所から苦情がでた。
独り者が夜中に何してるんだと気味悪がる声も上がった為、幽霊にその旨を伝えた。

「悪かったな、出やすいもんだからつい溜まっちまった。」
「じゃあな、元気でな。」
とあっさり消えてしまった。

その後出てくることはなく、何となく寂しい気にもなっていたのだが…。
一番会いたかった母親には会えなかった。

まあ そのうち俺も死んであっちに行くからその時でも話せばいいやと思っていた。

ある夜、TVを見ながらぼ〜っとしていたのだが。
突然、背後にワーワー泣きながら老人が現れた。
久しぶりの出現にビックリはしたのだが、何故泣いているのか聞いてみた。
「3ヶ月前に死んだばかりなのですか屋根裏に隠した骨董にまだ娘達が気づかないんです。古い家なので建て替えようとか言っているので、そのまま一緒に潰れてしまわないかと心配で。」
「なら娘さんのところに化けて出ればいいじゃないですか。」
「ダメなんです。チャンネルが合わないんです。」

チャンネルって何だ?つまりはこうらしい。どこでも出れる訳でなく、出れたとしても普通見えないらしい。見えたとしても言葉が聞き取れないらしい。
波長が合うか合わないかのようなものらしい。まあ、どこかしこ幽霊が出没すれば怖いだろうし。

「で、どうしろと?」
「娘に聞いたことを伝えて欲しいんです。」
老人の幽霊は細かに娘の住所、名前を教え消えていった。

初めてのことだった事もあり、俺は興味を持った。
本当なら凄いことだ。
俺は聞いた住所まで行ってみた。老人によれば住んでいるのは普通の一軒屋で借家らしい。そこで老人の住んでいた家を壊し、新しく家を購入する計画らしい。
小さい子の乗る三輪車が置いてある。子供がいるんならちょっと狭いかもなんて思いながら。

「こんにちは。私、谷口と言うものなんですが。」
はあ?出てきた女は、セールスマンにしてはラフなおじさんが何の用だろうって顔をしている。
事の経緯を話した。死んだお爺さんは、生前、骨董に興味があって買ったのだが本物かどうか自信がなく屋根裏に隠していたこと。
急だった為、死ぬ前に伝えられなかった事。壺と掛け軸だけで約1000万位使ってしまった事。家を壊す前に伝えたかったと。
死んだ経緯や時間や場所など間違いないのだが、相変わらず怪訝そうな女。
俺はだんだん頭にきた。善意で教えてやっているのに関わらず何だこの態度は!。
俺は一連の話を終え、「まあ信じる信じないは自由です。私の携帯番号、住所氏名をこの紙に書いておきます。どうぞ自由にして下さい。」とこのいけ好かない女と別れた。
なんといってもこちらには間違いないであろう確信があった。
少なくとも屋根裏に壺と掛け軸は絶対にあるのだから。

何日後かは覚えていないがTVを見ていたら、あの女が出ていた。
何でも骨董品を鑑定する番組らしい。
変な中国の壺みたいなものを持って出てきた。
ある雨の日、不思議なおじさんがやって来た。死んだお父さんが現れ、屋根裏の壺の事を伝えて欲しいと頼まれた為、来たとのこと。
もしやと思い屋根裏を探すとあ〜ビックリ、壺や掛け軸、皿などが出てきたとのこと。
ちょっと脚色されていたが、ほぼそのままである。
そして鑑定額がエンディングのロールに合わせ出てきた。一、十、百、千、万、十万、百万、千万…!!。
なんと3000万の値がついた。小躍りする女。

と!俺は背後に気配を感じた。
例の老人が又、泣きながら手を合わせている。
「有り難うございます。これで思い残すことはありません。やった〜、3000万だ!。」
そして消えた。
相変わらず男は馬鹿である、あの世に行っても持っていけないのに壺なんかの値段に喜ぶ。
TVを見ていると、女は言った、即売って家の購入資金にするんだと!
それに不満でも、もう化けて出るなよジジイと俺は念じた。

それからしばらくしてあの女が栗やぶどうを手土産にやって来た。
3000万の代償としてはケチだなと思ったのとあの怪訝そうな顔をした女がニコニコしているのにもムカついた。
「私は見返りを期待してやっているのではありません。又、このような見返りを受け取るとあの世との繋がりが切れてしまいますから。」
といい加減な事を言い、追い返した。
2014 08/01 16:15:45 | | Comment(0)
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