気ままに気の向くままに

2005年 06月 の記事 (6件)

スイスを旅行した時の事です。

マッターホルンが観える町、ツェルマットに泊まりました。



出立の朝6時頃、マッターホルンに雲がかかっていなかったので、喜々として、この山が一番美しくみえるというスポットへ行き、刻一刻と表情を変える姿を写真に撮りまくりました。



朝日がマッターホルンに当たり始め、一部が赤く染まりやがて全体が赤く染まってゆく様は見事でした。
念願の雲に隠されない完全な姿のマッターホルンを遂に観ました!



私が今回のスイス旅行に一番期したものは美しいマッターホルンの姿に出会う事でした。

独立峰で凛と立ち、まるで人間の頭のような形をしたトップをカクッと曲げている様に人格を感じていたのでしょうか。
その雄姿に孤高の人、苦難に悠然と立ち向かう人間の姿、そのような物を感じていたのでしょうか。

とにかく、マッターホルンの姿を観たい、会いたいという願いは最高の形で叶いました。




しかし、出立時の朝8時頃になると、山のほとんどが雲に覆われてしまい、上部だけが厚い雲の上に聳える姿に変わってしまいました。が、この状態のほうが、神秘的なものが漂いかえって不思議な魅力に溢れていました。


絵葉書に載せられるマッターホルンの素晴らしい姿をほとんどカメラに収められホクホクの私でした。
2005 06/23 23:46:57 | スイス | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
イタリアを旅行した時の事です。

アッシジの街に寄りました。

アッシジは中世そのままの街です。

清貧の人、サン・フランチェスコの生まれた所であり、この聖者の生きた時代の空気が今も感じられます。






街は、モンテ・スパッシオの丘の上にあり、城壁に囲まれた石作りの宗教都市です。

歩いていると宗教都市らしい慎み深さが感じられとても落ち着きます。
また、丘の上からの眺めは視界を遮るものも無く清々しく、すばらしいです。




サンタ・キアーラ教会、ミネルバ神殿、サン・フレンチェスコ教会など歴史的建造物も沢山あります。




また、裏道風な細い石造りの坂道や民家があり、旅行好きにはその坂道を見ただけで感激もので、そこはどっぷりと浸っていたい世界です。



アッシジは、宗教都市として中世の都市として、魅力に溢れた街です。
2005 06/19 00:21:33 | イタリア | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
イタリアを旅行した時の事です。

バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂を訪れました。

ここには、ミケランジェロ25才の時の作品である、ピエタ(哀しみの聖母)像があります。
大聖堂に入り右側の大きな十字架の下、台座の上にあり、華やかな場所に置かれています。



<写真が鮮明でなくすみません。像に魅せられており、
   撮る事を忘れて慌てて撮ったものですから。>


マリアの卵形の小さな顔、閉ざされた目、形の良い鼻、軽く結んでいる口元、これら全てから静かに彼女の深い哀しみが伝わってきます。
そして、前方に差し伸べられたマリアの左手からも。
また、細部まで見事に彫られた繊細な彫刻で、大きな感動を与えてくれます。
この作品から、彼が天才であるということがよーく解りました。

しかし、磔刑から開放されたキリストを抱くには、彼女は余りにも清浄で若く美しすぎて、私には彼女を受け入れるのに戸惑いがありました。





ミラノにある、ロンダニーニのピエタ像のほうが、私はマリアの老いた姿に現実味を感じたのでしょうか、スーと受け入れられました。
私の中でピエタ、という視点がピタット合いました。
そして、ピエタというよりも人間の悲しみというようなものを感じました。
2005 06/13 19:00:08 | イタリア | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー


イタリアを旅行した時の事です。

ミラノのスフォルツェスコ城を訪ねました。



ここには、ロンダニーニのピエタと呼ばれる、ミケランジェロの晩年のピエタ(悲しみの聖母)像がひっそりと置かれています。
彼はほとんど目が見えない状態で、手の感覚で彫ったそうですが、未完のまま彼は亡くなってしまいました。

この作品は細部まで彫られていません。非常にシンプルなものです。
そして、キリストの後ろに立つマリアも年をとり、キリストよりもマリアのほうが哀れな感じがします。




サン・ピエトロ大聖堂にある、彼25歳の時のピエタ像は有名です。
が、ミケランジェロの置かれた状況への私の思い入れなどもあるのかもしれませんが、私は、こちらからは聖母の哀しみというより人間の深い悲しみを感じてなりません。
2005 06/07 22:24:17 | イタリア | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
ハワイを旅行した時の事です。
ワイキキに泊まりました。



ホテルの部屋は、ワイキキビーチの眺められる上階の部屋に絶対したい、という熱い思いがあり、チョト奮発しました。

当たりでした ! ♪
部屋からはダイヤモンドヘッドと広大な海が。



10月の下旬でしたのでクーラーは入ってなく、冷房嫌いな私には自然の温度がとても快適でした。
そこから見える澄んだブルーの空と海、そして水平線。
広大で清々しく気分爽快です。




鳥の鳴声が心地良いので窓を開けていたら鳩が部屋に入ってきました。
鳩は、始めはベランダから様子を伺っていたのですが、危険は無いと判断したのでしょう。
その大胆さにビックリしました。

実は部屋の真中のテーブルにパンが置いてありました。多分鳩はそれを狙って入ってきたのだと思います。
それにしてもなんと目が良く積極的な行動でしょう。

こちらからベランダに食べ物を置いて鳩を呼んだわけではありません。
鳩の方からジワジワとにじり寄って来たのです。


何となく鳩の行動に日本人の影を感じてしまいます。
どうも日本人が沢山泊まったのではないでしょうか。

積極的な鳩にビックリでした。
2005 06/03 23:58:03 | ハワイ | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー


エジプトを旅行した時の事です。

この旅行でとても印象に残っている人がいます。
現地ガイドのホッサムさんです。


彼はカイロ大学を卒業したインテリです。
大学では日本語を専攻し、日本の古典も学び「源氏物語」を読んだそうです。
また、奨学金を得る為の試験に2番で合格したので、日本に1ヶ月程滞在でき、東京・京都・九州等に行った由です。

凄い事に彼は日本語が豊富、堪能で「入れ子」、「早瀬」、「厨子」等と言う言葉を流暢に使っていました。
電子辞書を愛用しておりましたのでその成果かしらと思います。


自己紹介で元横綱・武蔵丸にそっくりと言われると言っていましたが、正しく、元横綱を一回り小さくしたらホッサムさんです。

彼は小柄、1.6m位でしょうか、そしてかなり色黒で丸顔です。本人によると、典型的なエジプト人の顔だそうです。
ナセルやムバラクのようなアラブ系を思わせる彫りの深い顔立ちとは少し違っていました。


エジプトは観光立国ですので、観光関係に関わる仕事が高収入のようです。

彼の言葉の端々から、彼がかなりリッチであることが解りました。
イスラム教で5つの教え中のひとつ、「メッカへの巡礼」を奥様と実行したそうです。
この巡礼は費用がかかるのでお金持ちだけがすればよいそうです。
公務員の月収が2〜5万円位ということでしたから、いくら物価の安い国でもそう簡単には実行できないようです。


また彼は敬虔なイスラム教徒でした。
イスラム教では1日に5回お祈りをすることになっていますので、仕事中も、時間が取れる時にお祈りをしていました。
ファルーカ(帆船)の中では絨毯が無いので、Tシャツを敷いてのお祈りでした。



数年前のハトシェプスト葬祭殿での惨劇の後、ホッサムさんは奥様から、ガイドの仕事をやめて下さい、と泣いて頼まれたそうです。
私は奥様の気持ちが良く解りました。



先日のハン・ハリーリ市場のテロでムバラクは頭を悩ませているようですが、ホッサムさんも悩みが尽きない事と思います。


彼はエジプトの遺跡とガイドの仕事にとても誇りを持っているように感じられました。
また頭の良い魅力のある人でしたので、いつまでも元気でガイドをしていて欲しいと思います。
2005 06/01 22:43:16 | エジプト | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー