通説にとらわれない新しい歴史解釈
第二次世界大戦によって受けた被害は敗戦国の日本やドイツはもとより、戦勝国であったソ連、米国、英国等の被害も甚大なものであった。
もし、大戦勃発前に当時の人々がタイムマシンで今日明らかになっている、第二次世界大戦の悲惨な記録を手にとって見ることができたとしたら、敗戦国の日本はもとより戦勝国の米国やソ連でさえ、国民のレベルでは圧倒的多数が避戦派となり、必ずや戦争以外の道を選択したことであろう。
第二次世界大戦はその原因という観点からみると真に奇怪な戦争であった。
ヨーロッパではドイツのポーランド侵攻に対して英、仏が宣戦布告したことから始まったが、これはドイツが第一次世界大戦における敗北の結果、ポーランドに割譲された旧ドイツ領の返還交渉をポーランドが英国との軍事同盟をあてにして事実上、拒否したことが原因であった。
日米間においても国民レベルではあのような熾烈な殺し合いをしなくてはならないような深刻な問題は存在しなかった。
日独伊三国同盟の成立、南部仏印(現南ベトナム)進駐ーこれによってオランダの植民地であった油田地帯が日本の航空機の攻撃範囲に入ることになった。
日本は欧米諸国の反応を自分達に都合よく楽観的に判断して次々と欧米に敵対する行動をとり、悪魔に魅入られたように破滅への道を選択していった。それに対して連合国は石油、屑鉄の禁輸、日本の在外資産の凍結等、日本側の甘い予想を裏切る厳しい反応を示して日本を窮地に追い込んで行った。

2008 09/12 21:17:55 | none | Comment(0)
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