日本ではスポーツに限らず“コツ”って言う言葉をよく耳にします。英語だったら“point”とか“secret”でしょうか。「コツをつかめば」、「コツを教えて」みたいにコツとは自分が出来ない事が出来るようになる為に必要なヒントなのかも知れません。自分では分からないけど、どこか希望を持たせる魔法のような言葉。私は“コツ”より“ポイント”と言った方が伝わりやすいと思います。例えば演技を終えた選手に対する先生のお話。そこには客観的に観て「出来ている所」、「出来ていない所」、その選手の過去を踏まえて「よくなった所」、「上達が見えない所」、さらに先を見越して「挑戦すべき所」、「直していくべき所」等々、沢山のポイントがあるでしょう。

特定の技のコツよりも、選手はそれらのポイントをちゃんと意識しながら練習できているか。難しい...。ポイントが多すぎるんですねえ。でも練習は毎回曲で通している訳ではない。ハンドリング、ロール、ハイトス等、部分的な練習をする時、選手はそれぞれのポイントを意識出来ているか(覚えているか)が先生の観るポイントでもあります。選手一人一人の出来ていない所だけを一つ一つ、厳しく指摘していくとそれだけで練習時間が終わってしまうでしょう。まあ、たまにはそういう日があっても問題はないかも知れませんが、ワタクシはみんなで励まし合って前向きに挑戦して行く時間の方が好きです。それが出来るようになったら、個人種目は本来選手同士がお互い励まし合ってる場合じゃあない事に気付く選手が出てくるでしょう。そういう選手が大半となった時、もうひとつ上の世界が見えてくるかも知れません。

言われたポイント(教えた事?)に対して努力が見える選手は必ず上達します。勝てる選手とはどんな事があってもそれを一つ一つあきらめずに積み重ねて来た選手です。

今日の写真は先月のゆか。トリプルのポイントはバトンを高く上げる、Rイリュージョンを早く回る、そしてその間、トスしたら「すぐに回転に入る」。おおまかではありますが、この三つのうち二つが出来る選手は汚くてもマグレでも一回ぐらいは取れるでしょう。コツねえ...。まずは三回回れるかどうかですかねえ...。
2008 11/12 15:14:41 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー

この記事へのコメント

この記事にコメントする

名前:
メールアドレス:
URL:
セキュリティコード  
※セキュリティコードとは不正アクセスを防ぐためのものです。
画像を読み取り、入力して下さい。

コメント:
タグ挿入

サイズ
タグ一覧
Smile挿入 Smile一覧