どんなスポーツでも練習や試合後のクールダウンは大事な事です。運動後に筋肉や間接をほぐしたり、しっかり伸ばす事は怪我の予防や疲労回復を早め、体を柔らかくする効果もあります。あるプロスポーツ選手はクールダウンをしっかりやらないとよく眠れないなんて話も聞いた事があります。

バトントワリングのような採点競技の多くは間接を酷使する動きが多く、柔軟性や筋力が足りなかったり、しっかりボディーを締めて演技する事がまだ出来ない選手は運動中に体の特定の部分に大きな負荷が掛かり、怪我につながる可能性が高いと言えます。体重がまだ軽い小さい子やそこまで動けない初心者はともかく、バトンでよく聞くのは右足の付け根(股関節)の痛み。個人的な意見として、これはリバースイリュージョンをボディーを締めていない状態で何度も繰り返す事が原因の一つだと考えられます。背筋を伸ばし、奇麗な姿勢でなければ体の体重はすべて右足一本で支える事となり、さらに回転による遠心力も加わるので(特に頭が下の時)股関節を痛める可能性があるでしょう。痛みを回避する保証はどこにもありませんが、怪我を予防する為にも、自分の体を守り、高める為にも、選手は意識を持ってトレーニングやクールダウンをしっかりやりましょう。

勿論怪我を恐れてばかりではスポーツは出来ません。柔軟性や筋力を高める為にはトレーニングが有効であり、より進歩する為には選手自身の強い意志と努力が問われます。殆どの選手にとって辛さを伴うトレーニングは避けては通れない道だと思いますが、それをどれほど辛いと思うかには個人差があるでしょう。「いやいやながら」やったり、人に言われてなんとなく「やらされている」うちはなかなか結果も出てこないでしょう。

一言でトレーニングといってもその種目(何をやればいいのか)や適量(どのくらいやればいいのか)を出来る限り的確に判断する為には選手の年齢+個人差+目標+タイミング+先天的なもの+その日の調子?機嫌?等々、先生は様々な要素を考慮しなければなりません。その日想定出来るメイン練習の種類や運動量は勿論、「前日何をやったか」、「後日何をやるのか」そしてさらに「今何を目標にしているのか」等の日々変化していく要素も深く関わって来るのでトレーニングもクールダウン同様、毎回同じ事を全員で一緒にやるのは適切とは言えないでしょう。かといって例えば8才から16才までのグループレッスンの中で、選手一人一人に対して毎回個別に完璧なトレーニングとクールダウンを行うのは不可能といってもいいでしょう。

それらをつねにいい方向に導くべく、がんばるのが先生の役割ですが、選手自身の I believe...も重要です。

2009 05/12 16:54:35 | none | Comment(0)
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