プロが教える、本当のリフォーム 自然派大工のひとりごと

2005年 11月 16日 の記事 (1件)









現在、建てられる家のほとんどは、大壁式といって、柱を壁で

覆ってしまう建て方です。

真壁は、柱を、化粧で見せて、土壁をつける建て方です。

和風住宅、和室はたいてい、真壁です。昔の家はほとんど

真壁式でした。

真壁にすると、柱が見えるので、柱をかんなで仕上げます。

大壁にするのとは、手間のかけかたが違います。

真壁の家を墨つけするには、柱の向きを考え、材木屋で、

1本1本吟味して、購入します。


大壁の家なら、柱30本っていう注文ですみますけどね。

化粧の柱は何処にどんな節があるとか、木目模様がどうだとか、

いろんなことを考えて、墨つけをします。

だから、一件一件、違う家になるんですね。

同じ大工がつくっても、まったく同じ家はつくれないんです。

むかしの民家は、だいたい、間取りが同じでしたから、

やりやすかったんでしょうね。


今は、人によって、好みがばらばらですから、建てる方も

たまりません。アメリカ風、イングランド風、スイス風、

北欧風など、ちょっと前までは、洋風で済んでいたのに

いまや、全世界の家が、日本では建っています。


和風が一番だと思うんですが、どうなんでしょうか。

みなさんの好みはいかがですか?

和風建築で建てた、新築の家に一度はいってみてください。

モデルハウスはなかなかありませんけど、田舎の工務店に

紹介してもらえば、見せてくれる家もあるかもしれません。


住宅展示場にはこういう家はありません。

新建材を使わず、土壁を塗った、在来工法の家は、感性を

くすぶる家です。感動することでしょう。

あなたにも、この感動をお伝えしたいものです。









2005 11/16 20:20:29 | 建築 | Comment(0)
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