現在、建てられる家のほとんどは、大壁式といって、柱を壁で
覆ってしまう建て方です。
真壁は、柱を、化粧で見せて、土壁をつける建て方です。
和風住宅、和室はたいてい、真壁です。昔の家はほとんど
真壁式でした。
真壁にすると、柱が見えるので、柱をかんなで仕上げます。
大壁にするのとは、手間のかけかたが違います。
真壁の家を墨つけするには、柱の向きを考え、材木屋で、
1本1本吟味して、購入します。
大壁の家なら、柱30本っていう注文ですみますけどね。
化粧の柱は何処にどんな節があるとか、木目模様がどうだとか、
いろんなことを考えて、墨つけをします。
だから、一件一件、違う家になるんですね。
同じ大工がつくっても、まったく同じ家はつくれないんです。
むかしの民家は、だいたい、間取りが同じでしたから、
やりやすかったんでしょうね。
今は、人によって、好みがばらばらですから、建てる方も
たまりません。アメリカ風、イングランド風、スイス風、
北欧風など、ちょっと前までは、洋風で済んでいたのに
いまや、全世界の家が、日本では建っています。
和風が一番だと思うんですが、どうなんでしょうか。
みなさんの好みはいかがですか?
和風建築で建てた、新築の家に一度はいってみてください。
モデルハウスはなかなかありませんけど、田舎の工務店に
紹介してもらえば、見せてくれる家もあるかもしれません。
住宅展示場にはこういう家はありません。
新建材を使わず、土壁を塗った、在来工法の家は、感性を
くすぶる家です。感動することでしょう。
あなたにも、この感動をお伝えしたいものです。