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マイナーかも知れないけど『アンの世界地図』という少女マンガが好きです。

アル中の母親にないがしろにされながらもバイトをしてやっと手に入れたロリータ服を引き裂かれ、ショックを受けた主人公・アンが徳島にいる母方のおばあちゃんを頼りに家出をするというところから物語が動き始めます。

クラシック・ロリータのアンは徳島へ向かうフェリーの甲板で酔っ払いに絡まれたショックでおばあちゃん家への唯一の手掛かりとなる葉書を海に落としてしまいます。

仕方なくヒッチハイクで教会へ向かうつもりが何故か神社で降ろされてしまったのです。

とにかく神様に願おうと神社に入るや否や野猿に襲われ、その神社で巫女のアルバイトをしている、普段から着物で生活しているアキに助けられ、とりあえずアキの家に一泊することになります。

翌日、神社に落としてきたアンのトランクを見つけにいきますが、中に入っていたのはアル中の母親にビリビリにされたロリータ服だったのです。

それを見たアキと宮司さんは猿の仕業と思い込んだのですが、正体は母親と聞いて真剣な眼差しになり、アキは行き場のないアンに「家においでよ」とシェアハウス、というより『旅館アキ』の二人暮らしの冒険生活が始まるのです。

アンは寝てばっかりの事をアキに怒られますが、きちんと躾けられた事のないアンにとってそれは嬉しい事でした。

二人で暮らしている事を知ったアキの従兄弟のおじいさんが警察に渡そうとしますが、なんとか説得してこの家にとどまります。「何が正しくて何が悪い事なのか教えてくれるのがお母さんなら、アキが私の本当のお母さんです」と言われておじいさんも何も言えなかったのでした。

その後、アンはルールの知らない麻雀を初めて打ったり、したことのない梨の収穫(それでもロリータファッション)という畑仕事や、割ってしまったアキのお椀を買いに行くのに一人で汽車(電車ではないことにうろたえる)に乗り新しいお椀を一人で買いに行ったりと初めてづくしの生活をしていきます。こうしてアンは自分だけの世界地図を作って行くこととなります。

内容も勉強になります。

浴衣の着方やお箸の持ち方、日本にドイツ人捕虜がいた、とか私も初めて知ることが多くてワクワクしながら読んでいます。

現在3巻まで出ていますが、連載はまだ終わっていません。

次の新刊が待ち遠しい私です。



2016 01/26 21:34:38 | none | Comment(0)
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いくえみ綾先生の作品は中学のころから大人になるまでずっと愛読しています。

大人になっても新刊を待ちわびて発売日に買うのはいくえみ作品だけです。



いくえみ作品の魅力は語りだしたらきりがないのですが、一番好きで何度も読み返しているのが「潔く柔く」です。

主人公を長澤まさみさんが演じて映画化もされたので、世間的にもたくさん読まれた作品だと思います。

この作品の一番の大きな特徴はオムニバス形式で展開されていること。

いろんな人たちの恋模様が数話完結で繰り広げられていくストーリーで、最終的に主人公の瀬戸カンナの物語に到達するのです。

登場人物たちが絶妙にかすったり絡み合いながら瀬戸カンナへ繋がっていく様は鳥肌が立ちました。



オムニバス形式の一つ一つの物語は華美でも甘美でもなく、日常のごく普通の恋愛を描いています。

いくえみ作品を読んだことがある方ならわかると思いますが、すべてにおいて「いくえみ男子」と呼ばれる地味なのに憎めない男子が登場します。

どの男子も全く完璧ではなくてどこか欠点もあるけどとても魅力的で、女性がほっておけないキャラクターばかりなのです。

中でも私は主人公の瀬戸カンナと最終的に運命的な出会いを果たす赤沢禄に、とても魅力を感じました。

出版社に勤めている編集者なのですが、その飾らない仕草や言動、たまに発する少し的を得た言葉はいくえみファンにはたまらないものです。

照れ隠しにおどけているように見えて実はとてもまじめなところは、どの女子もとりこになること間違いなしです。



さて少し物語の話に戻りますが、「潔く柔く」はよくある普通の恋愛漫画ではなく、「命」がキーワードになっています。

いくえみ作品にはよくあるのですが、少しファンタジーの要素も入っており作品に深みを持たせています。

瀬戸カンナと赤沢禄はそれぞれが昔に経験した出来事を背負って出会いました。

二人がそれぞれ社会人として働きながらその昔の出来事を自分たちなりに理解していく様が、最終章で描かれています。

お互いの心の動きや関係性の変化が美しく、物語同様読んだあと私も心が浄化されたような清々しさが残ります。

最後まで読み終えて、主人公瀬戸カンナのシンプルでキレイなキャラクターがくっきりと浮きたつ不思議な感覚も味わえます。



何度読み返しても新たな発見や感動に気付く「潔く柔く」、まだ読まれていない方は是非読んでみていただきたい作品です。
2015 12/08 00:44:01 | none | Comment(0)
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山本英夫原作の、いじめられっ子が殺し屋になり、人を殺していく話です。主人公は過去いじめられていた経験から、他人に対して恐怖があり他人におどおどしてしまう性格です。そしていじめられると泣きます。二十歳を越えても泣きます。
妄想が爆発し勝手に暴れるときがあり、それを利用しようと「通称ジジィ」がイチの味方になります。東京新宿のヤクザを殲滅する作戦に出るのですが、途中でイチが「この人たちは暴力を奮うけれども、ボクをいじめていた人たちとは違うじゃないか」ということに気づき、ジジィいわく「イチが大人になってしまった」状態に入ります。殺しに対するスランプです。
イチは今まで殺人を犯すとき、この相手はボクをいじめていた○○くんに似ている、こういうことをやった人に似ているという妄想を爆発させ殺害していってました。しかし、それが根本的に違うと気づいたのです。
そんなイチがスランプに陥り、人も殺せないちんこも勃起したまま収まらない状態でいるとき、ひとつの電話がかかってきます。相手は間違い電話でSMのM嬢です。絶対的な絶望を味わいたい、という女性です。なぜ絶望を味わいたいのかというと、過去自分はいじめられっ子を助けたせいでレイプされたことがあり、目の前で観ていたいじめられっ子は助けもしないし何もしない、ただ勃起させているだけ、そしていじめっ子が去ったあと、レイプされた自分に向かって「ごめんなさい」といったのだといいます。絶望したくてもいじめられっ子は絶望させてくれなかった、本当はいじめられっ子にもレイプされて絶望したかったのだといいます。どうやらその女性は、イチを昔庇ってくれた女性(だと思いこみ)で「あなたはそのいじめられっこにもレイプされたかったの?」と聞きます。女性は「そうではない、あんたがヤリたいからヤルんでしょ?」と言われ、久々に射精します。
自分がヤリたいからヤる、これがイチのスランプを脱出させます。
ヤクザにとらわれていたイチの仲間を殺しその場で射精し逃げます。イチに追われている立場のヤクザは「復活したな」と楽しそうな顔をします。
イチはそのまま任務を実行し、ヤクザの親玉も殺しにいきます。しかしそこで新宿にきた自分に優しくしてくれた人を見つけてしまい決意が鈍ります。優しくしてくれた人のことを「友達」のように思っていたのですが、彼が撃つと「友達だと思っていたのに」と泣きながら殺してしまいます。
やっと親玉と対峙するのですが、親玉は生まれて初めて痛みを感じます。「イチという人間に恐怖した」からです。痛みを楽しみに置き換えてきていた親玉ですが、痛みとはただの危険信号だと知らされ逃げます。それを追うイチ、追いかけっこの果て親玉は転落死します。
その後ジジィから電話がかかってきて、M嬢も殺すことになります。M嬢はジジィのセフレで正直邪魔に感じていました。
「ヤリたいからヤラれたくなかった」イチは彼女を殺し、勝手な妄想で彼女は最後ボクに「ありがとう」と伝えてきたと歪曲してしまいます。
数年して、新宿という街に馴らされてしまった、ただの人間になったイチがキャバ嬢とのデートをすっぽかされ缶を蹴飛ばします。それが偶然ヤクザに当たり、殴りかかられそうになるとき、イチが涙を流して終わる作品です。
2015 12/07 11:50:06 | none | Comment(0)
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私は古くなった本については、すぐに古本として買取をお願いすることにしています。
それは、買取をしてもらうことによって、自分に収入がはいることと、リサイクルをしているという、気持ちの上でも納得をすることができるということです。
そんなことから、よく古本を買取依頼を行ってもらっています。
その古本は、どのような本を買取依頼をしたことがあるのか、まとめてみました。
予め買取相場を知りたいときには下記のサイトが参考になります。
古本を売るとき買取価格を比較して一番高価買取の古本屋を探そう!


・漫画の単行本
漫画の単行本は、たくさんあったので、まとめて出すことにしました。
まとめて出すと、いくらかお値段が高くなるようです。
全巻持っている場合は、かなり買取価格が高くなります。
そのため、本を購入する時も、買取をしてもらうことが意識して、全巻揃えることができるように購入をしたりしています。


・参考書
参考書の場合は、書いたりすると、その時点で買取をしてもらうことができなくなります。
そのため、記載をしていないものだけで持参することにしています。
買ったけどほとんど使わなかった参考書は高く売れるんじゃないでしょうか。


・専門書
仕事で使っていた専門書等も依頼をしたことがあります。
またその試験を受ける時の参考書も、依頼をしました。
こちらも書き込みがあると売れないので、普段からきれいに使います。


・小説
小説は、たくさんあったので、まとめて出すことにしています。
余りにも古くて、色が変色をしているものは、買取をしてもらうことができませんでしたが、その殆どをしてもらうことが出来ました。
これは無理だろうと思っても、一度持参をすることをおすすめします。
すると、可能かどうか判断をしてもらうことができます。


・百科事典
百科事典も買取をしてもらうことができます。
これも、全部揃えていると、相当高く買取をしてもらうことが出来ました。


・雑誌
雑誌の、最近見たもの等は、高価買取を期待することができます。
そのため、それらの雑誌も、一応持ち込むことにしています。
中には、とても高く買取をしてもらうことができた雑誌もあったので、それにびっくりしたことがありました。


・料理本
料理本は、高価買取を期待することができます。
相当昔の本でも、買取をしてもらうことが出来ました。



今までに買取をしてもらった本は、数しれません。
それは、自宅にある本だけではないのです。
時々、母親が読んでいた本なども、読んでいないものを持ち込むようにしています。
家の中はすっきりしておきたいですね。

2015 12/06 00:42:24 | none | Comment(0)
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6歳歳が離れた兄の影響で、私の読む漫画は藤子不二雄モノ、少年ジャンプモノ、そのほとんどがどちらかと言うと男の子向けのモノばかり。それでも熱く、時に切なく、バトルや友情を描いた作品は大好きなモノばかりでした。

小学生も高学年になると周りの友達は少女漫画の雑誌を読むように。りぼんやちゃおやなかよしなど。そんな少女漫画は食わず嫌いだった私ですが、たまたま母が本屋で買ってきてくれたりぼんに掲載されていた作品。矢沢あいの「天使なんかじゃない」、背景もゴチャゴチャと書かれ、異様にデカイ目やキラキラした目が嫌いだった私ですが、彼女の絵はなんとも見やすい。セリフも少なく一気に読める。一話読んだだけで虜になってしまいました。

ですが、お小遣いももらっていないし、毎回買ってくれとおねだりも出来ません。りぼんを読んでいる友達に頼んで見せてもらっていました。そんな時、兄が誕生日プレゼントにとコミックスの第一巻を買ってきてくれたのです。私がそれほど好きなことを知ってくれていたのです。最初に手にした時の嬉しさはいまだに覚えています。はみ出しのオマケの部分まで食い入るように読みました。

連載は続き、中学生になってもどっぷりとハマっていました。主人公の翠と晃に憧れこんな恋愛をしたいなといつも妄想。実際は女子中、女子高だったので結局制服デートの夢も叶わないまま終わりましたが、素敵な学園生活の疑似体験をさせてもらえました。

学生ならではの文化祭や運動会、修学旅行。先生との恋、友達とのいざこざや後輩との確執、ちょっとした三角関係、親子のすれ違いや兄弟との絆、将来への不安と希望。まさに青春真っ盛りの女の子にこれでもかというほどたたみかけてきます。全8巻と巻数にしては決して多くないのにこんなに盛り沢山な内容で何度読み返しても面白くて泣ける。少女漫画をちょっとなめていた私の考えを変えてくれた作品でした。

コミックスが出揃う頃、意を決してお年玉でまとめて買い揃えました。遂に自分の手元にやってきたと、その日はひたすら読んでいました。その頃は「天ない」と略されかなりの人気がありました。続く「ご近所ものがたり」や「NANA」のヒットもこの作品なしでは産まれてなかったかもしれません。アニメ化されたりもしましたが、声優さんの声が、自分の中の登場人物達との声と違ったらイヤだったので見ることはありませんでした。自分が決められたらなと思っていた子はきっと私だけじゃないはずです。

主人公の翠の髪型や服装も可愛く、真似をしたいなと思っていましたが、自分には似合わないと決め込んでました。今の私が当時の私なら好きならとことんやれ、と全部取り入れていたかもしれません。そしてバイクに乗っていた晃、私が初めて付き合った彼も、漫画に出ていたようなバイクに乗っていて、後ろに乗せてもらった時には、翠と晃になれた気がしました。その彼と結婚し、さすがに子どもには“翠と書いてあきら”と読む名前は付けませんでしたが、最高のトキメキと青春をくれたこの漫画は本棚に大事にしまって一生読み返したい大切な漫画です。
2015 12/03 23:00:17 | none | Comment(0)
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少し前の話ですがアニメ化もされるという情報を聞いて買いそろえたのが、「ジョジョの奇妙な冒険」です。この漫画はむかし兄が持っていたのですが、子供の我々には濃すぎる絵が気に入らず、ついつい読んじゃう面白さがあるけど、「変な漫画」扱いで終わっていました。しばらくすると三部までそろっていた漫画も、売られてしまいました。これ以降、私は「ジョジョはネタ漫画」という以上の認識を持っていませんでした。なので、私は本格的にジョジョにハマった時間でいうと、第一部アニメが始まってしばらくしてからだったので、いわゆる「にわか」の部類に入ります。そのまえにOVAアニメを見ていて、かなり出来がよかったと覚えていたくらいです。

 正直、アニメの前半、そして漫画を同時に読み始めても、「ネタ漫画」という認識はそのままでした。「変なセリフ」「がばがばな設定」が面白い、という感じです。しかし、最近の漫画にはない熱血さやあんまりかっこつけずにエンターテインメントに終始する感じに好感が持てました。

 ネタのつもりが感動しまったのは、三部のラスト。そうすると、四部が待ち遠しい、ここはアニメでも見たことのない未知の領域で、はやく読みたい、となっていきました。

 七部まで読み終えると、私が意識できる範囲ではとくに五部から、「運命」というキーワードが作品全体を流れているのがわかりました。この「運命」の扱われ方が、ほかの少年マンガとはすこしちがう。単純に、逆らうべき、打ち倒すべき「運命」なのではないのです。ジョジョの登場人物たちは、みな「運命」に逆らえない、むしろ覚悟をきめて受け入れていくしかない。

 その象徴として、「ローリングストーン(ズ)」というスタンドがあります。このスタンドは運命を動力として動き、死の運命が定まっているものに向かっていくという能力を持っています。それはまさに、坂道を転がる石が重力によって動くように、運命という力で動き、だれもこれには逆らえない、「われわれは『運命の奴隷』だ」と、このスタンドの所有者は

言います。ジョジョの登場人物はみなこの運命という重力に引っ張られ、物語に巻き込まれていく。さらに、この「ローリングストーン(ズ)」という名前は、六部までの主人公、ジョジョたちの象徴でもあります。というのは、主人公のスタンドは宝石ないし石の名前が必ず含まれており、「ローリングストーン(ズ)」は運命に巻き込まれるジョジョという主人公たちを意味しているのだと思われるからです。七部のスタンドは例外ですが、「転がる石」であるジョジョは六部でひとつの区切りをつけるので、そこにもそれ相応の意味があるのです。

 しかし、スタンド自体がある種、人間の限界という運命を越えた存在でもあったのです。石ころは加えられた力に逆らえません。植物は、すこしだけ自分を展開させる力があります。動物は自分から動き、獲物を捕らえてその動きを支配できます。さらに人間は、その動物の習性を知ることで、動物を支配できます。その人間を超越していくことが、ジョジョの物語の重要な要素であり、スタンドは完全に一般人の認識の外にあるものなのです。このスタンドでさえ、これがどれほど運命を乗り越えようとしても、乗り越えられない運命というものが、とくに五部、六部、七部でテーマになるのだと思います。

 という感じで、かなりうざく語れるほど好きになっちゃいましたよ、ジョジョ。

2015 12/03 00:00:00 | none | Comment(0)
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最初に読んだのは漫画版の「魔王 JUVENILE REMIX」の方でした。伊坂幸太郎さん原作で漫画を大須賀めぐみさんが担当されているのが本作です。小説原作ということで、ベースとなっているのが原作者の「魔王」の物語を主人公の設定などを大幅に変更して
さらに「グラスホッパー」という作品も絡めたエンターテイメント性の高い作品になっています。週刊少年サンデーで07年〜09年の間
で連載されて、単行本は全10巻となっています。最初に読んだとき、久々のあたりの作品に心が踊ってしまったほどに興奮しました。
当時、私はたまたま青年漫画ばかり読んでいたのでそろそろ王道の少年漫画が読みたいと思い、たびたび本屋さんの新刊コーナーに
立ち寄る日々だったのですが、目に留まった表紙がこの作品でした。表紙も主人公の顔のアップに真ん中縦にタイトルが印刷されているもので、結構目立ったのとタイトルに惹かれて購入したのが最初でした。
内容は主人公の男子高校生・安藤と弟の潤也を中心に物語が展開されていきます。安藤は弟と二人暮らしのごく普通の高校生ですが、ある時、自分の思っている言葉を相手に言わせることのできる能力「腹話術」があることに気が付きます。その能力を使ってある男に戦いを挑んでいきます。それが犬養という青年です。犬養は世界を変えるために手段を選ばず自分の理想を実現してきます。人々は彼の放つ力強い言葉に圧倒され、そのカリスマ性に心酔していきます。ですが、安藤だけが疑問を持ち、間違っているのではないか、ということに気付いていきます。「腹話術」と知恵を武器に危機を乗り越えていきますが、犬養との最終局面で安藤は命を落とします・・・。
兄の死に疑問を持った弟の潤也が真相を探っていく中で犬養にたどり着き、敵討ちを計画します。数年の時をかけて下準備をした潤也は計画を実行しますが、最終的に安藤の望み通りになったかは読んでからの楽しみではないかと思います。
この作品、安藤がものすごく格好いいと思いました。悩んで答えが出なくて立ち止まってしまう時も、苦しくて痛くて泣き叫んでしまうことがあってもあきらめたり逃げたりしないんですよね、彼は。そんな彼をみて潤也は兄の力になりたいと思いつつ、兄のしていることを
黙って見守っているのも、いい弟だと思いました。二人の絆も作品の見どころだと思います。
最終的に「魔王」とはいったい誰の事だったのでしょうか。それはその時の状況で変わってくるのですが、それぞれの人物たちの中にそれぞれの「魔王」がいたと思います。安藤にとっては犬養がそうだったかもしれないし、犬養にとっては潤也がそうだったかもしれませ
ん。他の登場人物たちにも各自に戦わなければならない「魔王」がいたように感じます。それとどう対決してどういう答えを出したのかも考えさせられるものでした。そして忘れてはならないのが原作者さんの世界観を見事に絵で表現されている漫画家さんの画力の高さに感服
いたしました。迫力の戦闘シーンにページをめくる手が止まらない、止まらない。印象的なセリフにぴったりのシチュエーションで描かれていて、安藤の最後のシーンは何度も読み直しては号泣を繰り返していました。
「でたらめでも自分を信じて対決していけば世界は変わる」自分がちっぽけで何にもできないのではないかと自信が無くなった時、この作品を読み返してみれば安藤の姿に勇気づけられること間違いなしだと思います。
2015 11/29 16:00:18 | none | Comment(0)
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「世界観」「キャラクター」「台詞」「雰囲気」「ストーリー」が独特で面白いので、是非とも一度読んでみる事をお薦めします。
なお、何個かの物語で構成されているのですが、どの物語から読んでも楽しめる作品なので、途中から読んでもOKです。


自分の場合は、独特な雰囲気が気に入って、全巻購入したのですが、この「コブラ」には1つだけ問題があったりします。
それは「主人公が強すぎ」という点です。
はっきり言うと「コブラ」1人で強引にほとんどの問題が解決できちゃいます。
もはや伝説レベルです。
あまりの頼もしさに男らしさも感じます。
キャラクターとしても最強レベルです。
この漫画の結論は「コブラ最強」なのです。
しかし、ストーリーが、その分犠牲になってしまいます。


一応、コブラ1人という訳ではなく、相棒の女性型アンドロイドの「レディー」がフォローもしますが、
基本的に「コブラ最強」で、全てが解決します。

最強たる理由としては、左腕にサイコガンという精神依存の銃を持っているのですが、
これが、かなり強力です。
また、心身ともに、信じられない位タフです。

少しネタばれしますが、幾つかコブラ最強伝説を挙げます。


宇宙戦艦来襲

 サイコガンで撃沈し終了。

 サイコガンを単なる拳銃のようなものと勘違いしている方も多いですが、

 コブラが怒ると、精神依存のサイコガンもパワーアップし、

 宇宙戦艦ですら撃沈できます。



精神攻撃をしてくる敵

 サイコガンは精神依存とは言え、

 物質攻撃なので、サイコガンが効きません。

 かなりピンチの状況です。

 しかし大丈夫です。

 コブラは精神力も強いので、

 精神攻撃も耐えきってしまいます。 

 そこに理由を求めてはいけません。

 何故なら「コブラ最強」なんですから。



サイコガンが効かない装甲を持つ戦車

 言葉って便利です、

 宇宙戦艦ですら撃沈できるサイコガンに対して、

 サイコガンが効かない装甲を持つ戦車が登場します。

 もはや言ったもん勝ちレベルですが、

 言ってしまえばOKで、なかなかの強敵でした。

 なお、この時はサイコガン連射し、

 戦車の乗組員を焼き殺して、やはり勝ってしまいます。



そんな感じで、「逃亡」や「事前準備や作戦」はコブラには似合いません。
基本的に、かなりの強敵であっても、「機転」だけで勝てます。
やはり「コブラ最強」です。
しかし、ストーリーとしては、少し単調になっている気もします。

そんな最強コブラですが、4人の仲間が登場する物語も存在します。
「コブラ最強」だから仲間いらないじゃんと
思う方もいるかもしれませんが、何と物語最初からコブラが捕まって
金属製の拘束具で拘束されており、仲間4人が助けに行くというストーリーでした。

しかし、コブラを助ける道のりは険しく、ゴール直前で仲間4人は絶体絶命のピンチになります。
だが「コブラ最強」を忘れてはいけません、何とコブラは自慢の怪力で金属製の拘束具を破壊し、無事脱出してしまいます。

コブラ最強伝説が、他のキャラクターの最強伝説と違うのは、単純に戦闘力としての強さだけでなく、
「ストーリーごとへし折る」という荒技も行っている所なのかもしれません。



最後に、「コブラ最強」が問題とは言いましたが、これを堪能するのが、この漫画の醍醐味かもしれません。
野暮な指摘はさておき、一度読んでみる事を再度お薦めいたします。
2015 11/25 19:43:16 | none | Comment(0)
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ご存じ不老不死(若返りが使える)の最強エスパー超人ロックが主人公の長寿漫画です。

40周年以上続いており、日本一みたいです。

自分は大学生当時、大きいサイズの漫画を全巻を持っていました。

(もしかしたら、違うシリーズも存在し、話の全ては網羅できている訳ではないかもしれません。)

ちなみに、「超人ロックが掲載されると、その雑誌は休刊になる」という都市伝説がありますが、その理由は、人気のなくなってきた雑誌に、よくテコ入れの意味で掲載されていたという背景があり、作品が悪いわけではないと思っています。



なお、この漫画を読んでて思うのが、「超人ロック」が強すぎる事です。

それだけ強いんなら、もっと積極的に活躍してくれれば、
もっと被害が小さくて済むのにと、自分の場合は、キャラクター「超人ロック」の活躍に対して、少しガッカリな感じでした。

まぁ、大活躍する話もあるのですが、「超人ロック」は、あまり歴史に介入したくないのか、裏でコソコソするような場合が多いです。
非常に主人公っぽくない所がポイントです。
物語「魔女の世紀」に至っては、「超人ロック」は、端役というか、登場はしますが、物語に全く絡んでいません。

農作業してるシーンが出るだけです。
ただ、この「魔女の世紀」のストーリーが非常に面白かったので、ますます漫画における「超人ロック」の存在の必要性が薄く感じました。

「最強超人ロック」が現れて解決というストーリーではなく、「超人ロック」不在の方が、ストーリーが面白くなっているように感じます。

主人公でありながら、最強すぎてしまい、話の中に登場しにくくなっているという

不思議な主人公とも言えます。

そんな訳で、主人公の割に、登場回数も異常に少ないです。

それでは「超人ロック」がどれだけ強いかと言うと、
若返り能力(不老不死)
相手の心を読む
雷攻撃(別途調査でサイコスピア(光の剣)という名前があるらしい)
確か第3形態まであった(主人公なのに、ラスボスっぽい)
テレポート
変装(化ける)

などがあり、一度「超人ロック」を倒そうという話では、
軍隊が総攻撃をかけて足止めして、一斉にジャマ―(超能力を封じる装置)を使い、それでも倒しきれなかったという話もありました。

別途調査では、第2形態の「超人ロック」ならば惑星を破壊できるともあり、規格外の攻撃力も持っているようです。

また、そもそも

ラーニング

という、相手の超能力を見ただけで使えるようになるという能力もあるようです。

さらに、後半の話では、

ジャマ―耐性

まで身に付けたようです。

さらに治癒技などの便利な技もあったような気がします。
もはやラスボスのような能力です。
(クリア後に出てくる裏ボスと言っても過言ではないかもしれません。)

長年生き続け、ラーニングという能力もあり、とんでもない能力になってしまった感じがあります。
また、あまり登場しないというのが、さらに黒幕(ラスボス)のイメージを増長させています。

ちなみに、自分の読んだシリーズでは分からなかったのですが、別途調査にて、第2形態はバーサーカー(狂人)モードなので、敵味方なく攻撃してしまうらしく、自分が問題を起こさないように、なるべく歴史に介入しないという見解もあるみたいです。
2015 11/23 19:43:15 | none | Comment(0)
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子供や女性向けの作品ではないかもしれませんが、モンキーパンチの原作漫画「ルパン3世」「新ルパン3世」が

個人的には漫画No1です。

「トリック」「ストーリー」が秀逸であり、他の追随を許さない金字塔だと思っています。



そして、非常に残念ながら、モンキーパンチ以外の方が描いた漫画「ルパン3世」は、「世界観」「カッコ良さ」ばかりが誇張されていて、
肝心な「トリック」の部分のキレがいまいちな物が多いです。
だいたい「二流」、せいぜい「一流」どまりです。

「一流」でも満足する方も多く、そして、通常なら全く問題ないのですが、原作が「超一流」のレベルに達しているので、

スペックダウン版リニューアルになってしまっているのが問題です。
しかも、最近の映画版やTVスペシャル版は、このスペックダウン版リニューアルが元になっているので、ちょっとパワーダウンを感じざるを得ません。



では、原作漫画の「トリック」は、何故「超一流」と言えるほど洗練されたのかと言うと、

「銭形刑事」の存在が大きいと思います。

原作漫画における「銭形刑事」は、はっきり言って強いです。

頭もキレているので、単純な「トリック」では騙されません。

このため、ルパン側も2重3重5重と「トリック」を仕掛ける訳です。

この騙し合いが、非常に面白かったです。

そもそも「ルパン3世」という作品は、「世界観」「キャラクター」「カッコ良さ」で勝負している訳ではなく、「トリック」1本で勝負している作品だと思っています。
この原点を忘れては、「ルパン3世」は楽しめないと思います。



ちなみに、原作漫画でも、ルパン側は、ルパン3世、次元大介、石川五ェ門、峰不二子の4人は登場します。
ただし、ルパン3世以外の設定は、キャラクターが定まっていない頃なので、コロコロ変わっている気もします。

峰不二子にいたっては、顔は同じだけど、設定、職業、名前(富士子とかそんな感じ)と、

ルパン以上に正体不明です。
現在のキャラクター設定と比べると、かなりビックリすると思いますが、

誰が何と言おうとも、モンキーパンチ版が原作漫画ですので、
これはビックリしながらも受け入れてください。
意外な発見が多くて、楽しめると思います。

そして、前置きが長くなり、大変申し訳ありませんが、ルパン側4人に対して、銭形刑事1人って不利だと思いますよね?

ところがどっこい原作漫画では、銭形刑事の相棒も何人か登場します。

そして、意外と知られていなくて残念なのが、「刑事メロン(でかめろん)」です。

かなりの長期間登場していたし、実力もかなり高く、頑張ったのですが、実力的に銭形刑事に及ばなかったのと、あまり実績を残せなかった事もあり、アニメ化などで大幅に削除されてしまい、世間の記憶から忘れ去られてしまったのかもしれません。

しかし、銭形刑事側が1人ではなくなる事で、「トリック」がより複雑化し、より面白くなっていたのは、言うまでもありません。



最近テレビアニメとして「ルパン3世」が復活するという噂を聞きましたが、個人的には「トリック」部分が凄く心配です。

なお、モンキーパンチの「ルパン3世」「新ルパン3世」は、
古い作品だからという理由だけで、古本屋などで格安で購入できますので、もし古本屋で見かけたら、迷わず購入する事をお薦めいたします。
2015 11/23 19:40:29 | none
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これからお勧めの漫画とその感想を紹介していきます
2015 10/14 23:49:07 | none | Comment(0)
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