通説にとらわれない新しい歴史解釈
餓死の貧乏人乞食をも敢えて救わず、その身は膏梁(美味な肉と飯)の味とて結構な物を食い、妾宅等へ入り込み、あるいは揚屋、茶屋へ大名の家来を誘引参り、高価の酒を湯水を呑むも同様にいたし、この難渋の時節に絹服をまとい候かわらものを妓女とともに迎ひ、平生同様游楽にふけり候は何等の事哉。紂王長夜の酒盛も同事、其所の奉行諸役人手に握りおり候政をもって、右のものどもを取り締まり、下民を救い候儀もできがたく、日々堂島相場ばかりをいじり事いたし、実に禄盗にて、決して天道聖人の御心に叶いがたく御赦しなき事に候。
蟄居のわれらもはや堪忍なりがたし、湯王の勢、孔孟の徳はなけれども、よんどころなく天下のためと存じ、血族の禍いをおかし、此度有志のものと申し合わせ、下民を悩まし苦しめ候諸役人をまず誅伐いたし、引き続き驕に長じおり候大阪市中金持ちの町人共を誅戮におよび申すべく候・・・必ず一揆蜂起の企てとは違い、追々年貢諸役にいたるまで軽くいたし、かえって、中興、神武帝御政道の通り、寛仁大度のとりあつかいに致しつかわし、年来驕奢淫逸の風俗一洗相改め、質素に立ち戻り、四海万民いつ迄も天恩を有難く存じ、父母妻子を養わせ、生前の地獄を救い死後の極楽成仏を眼前に見せつかわし、堯舜、天照大神時代に復し難くとも、中興の気象に恢復とて立ち戻り申すべく候・・・」
2008 02/02 23:50:47 | none | Comment(0)
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