通説にとらわれない新しい歴史解釈
是皆、天より深く御誡の有がたき御告げに候えども、一向上たる人々心もつかず、猶小人奸者の輩、大切な政を執り行ない、只下を悩まし金米を取り立てる手段ばかりに打懸り、実にもって小前百姓どもの難儀を、吾等ごとき者草の蔭より常に察し悲しみ候えども、湯王武王の勢位なく、孔子孟子の道徳も無ければ、いたずらに蟄居いたし候処、此節米価いよいよ高値に相成り、大阪の奉行ならびに諸役人共万物一体の仁を忘れ、得手勝手の政道をいたし、江戸へ廻米をいたし、天子御在所の京都へは廻米の世話もいたさざるのみならず、五升一斗位の米を買いに下り候ものどもを召し捕りなどいたし・・・
いずれの土地にても人民は徳川家御支配のものに相違なき処、かくのごとく隔てを付け候は、全奉行等の不仁にて、その上勝手我儘の触書などを度々差し出し、大阪市中游民ばかりを大切に心得候は、前にも申す通り道徳仁義を存ぜざる拙き身故にて、甚だもって厚かましく不届きの至り、かつ三都の内大阪の金持ち共年来諸大名へ貸し付け候利得の金銀並びに扶持米などを莫大に掠め取り、未曾有の裕福に暮らし、町人の身をもって大名の家老用人格などにとり用いられ、または自己の田畑新田などを夥しく所持し、何不足なく暮らし、この節の天災天罰を見ながら畏れもいたさず、
2008 02/02 23:22:41 | none | Comment(0)
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