今回もまたS先輩のご厚意に甘えて、
レ・ミゼラブルを観に日生劇場まで行ってまいりました。
自分の人生ではたぶん4回目のレミゼ。
そのうち1回はロンドンだぜいっ! 過去は、キャストとかを全く気にせず見ていたので、役者による違いとかを語ることは出来ないのですが…とりあえず今回のキャストはこんな感じです。
4月15日マチネキャスト
ジャン・バルジャン 山口祐一郎
ジャベール 今拓哉
エポニーヌ 坂本真綾
ファンテーヌ 井料瑠美
コゼット 剱持たまき
マリウス 岡田浩暉
テナルディエ 駒田一
テナルディエの妻 田中利花
アンジョルラス 東山義久
今回S先輩が取ってくださった席が…
なんと1階A列センター席! おおおおお!こんな良い席は初めてです!
おかげで、最後の花束も初めてゲットすることが出来ました!
ただし、係員さんが舞台に投げる時に、誤って後ろに飛んできたやつなので
役者さんが触っていない物ですが……orz
ところで、あのチラシなどに描かれている少女の絵は、子コゼット?それともエポニーヌ??
子コゼットってあんまり出てこないし、エポの方が『革命の最初の犠牲者』なのでフランスの旗と描かれるには合ってると思うんですけど…どうなんでしょう??
それはさておき、レ・ミゼラブルです。ああ無常です。
まずはバルジャン。
山口バルジャンは、やはりごつくて立派!一人で馬車を持ち上げるほどの怪力も納得できる風体です。
長年過酷な労働を強いられていたワリには、ちょっと元気すぎやしないかい?という感じですが、迫力があって良いですよね。
今回物凄く何回もあったカテコでは、「帰っちゃうよ?帰っていい?」といわんばかりに体を縮ませて、何度も振り返る姿が可愛かったです。最後は下手の柱影からこっそり顔だけ出して挨拶したりと、まるで小動物のようでしたv
ただバルジャンは聖者とか言われてますが、結局は『娘の恋人以外は、死のうと生きようとどうでも良い』という物凄い自己中キャラだと思うんですけど…。
そして自己中といえば、マリウス。
最初は一緒に住もうと言っていたのに、バルジャンが犯罪者だと知った途端に『邪魔者よさらば!』と言わんばかりの態度。
そして自分の恩人がバルジャンだったと知ったら、またまた手のひらを返したように『あなたは聖者だ!』って…なんじゃそりゃ!
おまえ、恩人じゃなかったら見捨てるつもりだったんだろ!!
いや、犯罪者と関わりたくないという気持ちは良いんですけど、表面的には良い人ぶってる感じがちょっとムカツイテシマイマス。
仲間が死んで一人生き残った悔恨も、コゼットと一緒になれる喜びですぐ忘れちゃうし…。
死ぬ間際のエポに対しての思わせぶりもなんだったの?!というくらいの喜びようですよね!エポはこんなキャラの何処が良かったのか…
コゼットも、正直と言えば正直なのですが、『革命派の人間が死んでも、マリウスさえ戻ってくればおっけー!』というのがロコツすぎて…。一応落ち込んでいるマリウスに対して、満面の笑みで話し掛ける姿がちょっと無神経ちっく。
剱持コゼが大人っぽすぎるせいで、イラつきが大きくなってしまった気がします。
まあ実際に自分がその立場だったら、やはり自分さえ良ければOK!にはなってしまうとは思いますけど… あと今回気になったのがファンテーヌ。
以前違う人のを見たときは、男に捨てられ周囲に翻弄された儚げな女性…という印象だったのですが、井料ファンテは
ドスの効いたふてぶてしい女性ちっくな印象が…。
『バルジャンに縋る』じゃなくて、『バルジャンに言いがかり』みたいな感じ。
そんな感じだったので、今回はファンテが死ぬ場面で泣けなかったです。
そういえば、エポニーヌが一人夜の町を彷徨うシーンも以前見たときは涙々でしたが、今回はそれほどでもなかったカモ…
それでも、相変わらず物語としてはモヤモヤする部分もありますが、名作といわれるだけあって今回も泣けました。
個人的には、感動できる演目だと思います。