腐女子の妄想と欲望に満ちた日常へようこそ。
※ネタバレアリなのでご注意。
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本日、行ってきました 「ダブリンの鐘つきカビ人間」inルテアトル銀座。 なぜか昨日の夜まで、場所をアートスフィアと勘違いしていました。 どうやら、ダニ小僧とごっちゃになってしまっていた模様…気づいてよかった(^^; とりあえずせっかくだからと昼食を会場近くで食べよう〜と時間に余裕を持って出かけ、ひとりがんこ寿司銀座一丁目店にて定食注文。 結構混んでいて、席への案内も料理も待たされました。 あの場所で800円以下で定食が食べられる数少ない場所なので、混むのは仕方が無いですか。 つか、一人客は自分だけ… そんなわけで、そんなに時間の余裕がなくなり会場へ向かいました。 ところでこの演目、再演らしいのですが今日が初見。 もちろん前情報も何も無い状態で見たので、あんまり細かいところまでは理解できて無いかも? そんなネタバレありの感想ですが、ご興味のある方はどうぞ〜。
とりあえず、パンフレット2,000円を購入して着席。 会場内は多少暗め、BGMは鳥の声。 そして暗い舞台の上には、深い森の中という感じのセット。 なんだか既に舞台の世界に入り込んでいるような気分で、とても不思議な感じでした。 まあこれは、かなり前方の席だったため、照明が暗い上に、他の人が視界に入らなかったおかげかもしれませんが…。
とにかく舞台です。 全体の話の流れとしては、現代の男女が御伽噺の世界に紛れ込んでしまう&順応力の高すぎる女性に常識人男性が振り回される…という辺りが、ダニ小僧と似ているかも。 …と思ったら、同じシリーズ??ウマとか出てきたし。 大好きなウマですが、本当に出てきただけでした。一発ギャグ用? もうちょっと活躍してくれても良かったのに…ちょっと残念。
ストーリーは、濃霧の中、荒地にある一軒家に迷い込んだ旅行中の男女二人(真奈美と聡)が、そこに住む老人(?)の話す過去の物語に引き込まれていく…
その話は以前その場所が町だったころ、不思議な病に襲われ、町人達は様々な症状に侵されてしまう。 それを治すために、1,000人を斬れば望みを叶えてくれるという伝説の剣を探さなければならない…が、町人達はみな尻込みしてしまう。 するとなぜかその話の世界に入り込んだ真奈美と聡が、その剣を探す旅に出ることに。 二人を阻もうとする市長と神父、そして神父に騙され二人を追う戦士。
町では、皆に嫌われる醜い「カビ人間」と思ったことと正反対の言葉しか言うことが出来ない病の「おさえ」が出会う。 他の人間と同じくカビ人間を嫌うおさえだが、出てくる言葉は「好き」「美しい」「そばに来て」「触って」…。 避けられ続けて孤独だったカビ人間は、おさえの病を知らず惹かれていく。
その後おさえの罪を被り罰せられたカビ人間は、おさえの病を知ってもおさえに好意を寄せ続けた。そんなカビ人間に心惹かれるおさえ。
とある事情でカビ人間を排斥しようとし、教会への放火の濡れ衣を着せるという市長の企みにより、カビ人間は処刑へと。 そしてその濡れ衣を晴らそうと言葉を重ねれば重ねるほど、おさえはカビ人間を窮地に追い詰めてしまう。
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さてここからが感想です。 まず全体として、鐘の音や鳥の声、西洋的な建物や衣装…不思議な御伽噺の世界に引き込まれそうな雰囲気。 その中で、町民の病は深刻さからはほど遠く、大王の小噺や群馬水産高校や変な人形などの様々なお笑い要素が散りばめられていて、飽きることがありません。 そしてハチャメチャな設定とギャグの多さで、お笑いなのかと思いきや、物語自体は重く、かつ暗さを潜めています。
なんと言っても終わり方が超ダーク!!
まさかあんな結末とは… ここからは、本当に完全なネタバレなので、それでも大丈夫!という方だけ反転してください。
町民に包囲されても、鐘をつこうとするカビ人間を救おうとして「殺して!(殺さないで!)」と叫ぶおさえ。 その叫びがカビ人間を殺す切欠となってしまう。
つーか、自分が反対の言葉しか言えないと自覚してるんだから喋るなよっ!
わざとやってるとしか思えないんですけど…(−−;
それでも、死んでしまったカビ人間の為に、伝説の剣を自らに突き立て、息絶える場面ではうるっと涙腺にきました。 ぶっちゃけ、吉原〜よりも全然泣けちゃったよ……
彼女の望みは、カビ人間を助けることではなく、カビ人間が心安らかになれるよう、町人達が幸せになること。 かくして、町人達の病は治り、死の病に侵され、死を恐れていた市長は死から開放される。
おさえとカビ人間は死んでしまったが、町は救われた。
そして現実に戻った真奈美と聡は、この悲劇に涙する…で終わると思いきや!
まさか、真奈美と聡が殺害されちゃうなんてっっ! びっくり!大どんでん返しっ!! えええ?! かなり驚きでした。 ああ、町民皆が心安らかに…ということで、死を恐れた市長は死なずに済んだではなく、死ねなくなってしまったんですね。
きっとカビ人間が死んだ後、暫く町は繁栄を続けたが、自分が不死になってしまったと気づいた市長によって町民は皆殺害されてしまったのでしょう。 勿論、伝説の剣で1,000人の人間を斬る為に…。
そして町は廃墟となり、荒れ野となった。 残ったのは、死ぬ為に1,000人の犠牲者を待ち続ける町長だけ。
本当は残酷な●リム童話のような残酷な結末!!
いやはや、途中のギャグの軽さからは、考えもつかないエンディングでした。 この後味の悪い終わり方が、かえって心に深く残りました! ダニ小僧がお気楽ハッピーな終わり方だったので、同じように幸せに終わるものだとばかり…でも良い意味で裏切られたように思います。
と、ここからは、重要じゃないツッコミ。
まずはジジイ。 年寄りなのは判りますが、目が見えない設定は全然気づけませんでした! つか、ちゃんと視線は対象物に向かって動いてましたがな…… でも病にかかる前のカビ人間に騙されて(たぶん)目が見えなくなったということだから、物語の最初から見えていない設定ですよね??
カビ人間。 あんまり存在感と言うか個性と言うか…が感じられないような〜…。 心が綺麗という設定ですが、純白と言うよりはお馬鹿さんっぽく見えてしまいました。 そしてタイトルロールなのに、あんまり主役っぽく無い?
おさえ。 ↑でもツッコんでますが、病を自覚しているなら喋るな阿呆。 そして婚約者に対して、どういう感情を持っていたのかがあまり判らなかった。 まあこれは、自分の座席が上手の端っこで表情とかが一部見えないせいで、判らなかったのかもしれませんけど。
侍従長。 やっしーに見えて仕方なかった。 しかし、ぶっちゃけ壊れる前のこのキャラが好みです。
真奈美。 あの平坦な演技は、真奈美というキャラの個性なんでしょうか。 個人的にはこういうキャラクターは結構好きです。 ただちょっと声が聞き取りづらそうな感じ? 今回、かなり前方席だったので問題ありませんでしたが、一番後ろとかだとどうなんでしょう…。
聡。 うーむ…とりあえずノーコメント…というコメント。
神父。 途中で腹筋さんに見えてきた…(すみません
市長。 大好きです、こういう判り易い悪役。 最後は改心して語り部として思い出を語る…と思ったらっっ!!!
最初から最後まで悪役でした。
判り易い悪役で始まり、最後は判り易くない悪役に。 そして途中は、お笑い担当としても重要。 個人的には群馬水産高校の校歌(?)が大好きです。 海が無くても水産を学べる(だったかな)というコメントに感心してしまったのは内緒vそういや群馬には海は無かった…
殺陣やダンスは正直、感動する程とかではありませんが、とにかく色々なものがぎゅっと詰め込まれた複雑な物語と、不思議な世界に誘うセットが印象的な舞台でした。 紙人形が見つけた♪という歌詞の変化も面白いですし、個人的にはかなり面白い舞台だと思いました。
なんか色々と書きそびれていることがある気がしますが、とりあえず思い出せる分だけ。
観劇後は、すぐ隣のコー●ーコーナーにてチョコパフェを注文。 今日も一緒のS大先輩は、ストロベリーシャンテリー。 そして「つついていいよ〜♪」と言われたにも拘らず、あえて突つかせていただきませんでした。 なぜなら…
S大先輩にもSシャンテリーを一人で完食した女
…という称号を分かち合っていただきたかったからです!! ええ、もちろん私はその称号を大学時代に与えていただきました。
しかし結果は……(涙 いや、残されてたのは生クリームだけでしたけど… そしてその生クリームを浚ったのは…………てへっ。
さて、明日・明後日は2連荘でメタルライブだ! 初めてのリキッドルームだ!頑張るぞー!!!
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