模型ヘリ32クラスのエンジン 私のヘリコブターは32クラスのエンジンを使っています。この32クラスは何ccのエンジンなのでしょうか? 32は0.32立方インチ で、1インチは、およそ2.54 cmなので1立方インチは2.54 cmの3乗すなわち約16立方cm(16 cc)となります。従って32クラスは0.32 X16 ccで約5.12立方cmすなわち5.1 ccになります。 原付50CCバイクの10分の1になります。これを18000回転/分で回し最高1.2馬力を発生します。 (32クラスは5.12ccで18000回転は91.8リッター吸排気/分、これは50ccで1800回転と同じ吸排気/分 18リッタ灯油タンク5本に相当するガスを1分間に排出します。)
このエンジンが不調になりエンジンを下ろして分解して原因を探しました。 原因1、シリンダーライナーの止めピンが折れライナーが約5mm回転移動していた。 2、クランクシャフトベアリング(前後)2個にガタツキがありクランクシャフトの芯ぶれ 3、クランクシャフトがクランクケースに擦れ焼きつきが発生 4、クランクシャフトのバランサー部分がクランクケースに接触 異常現象( 原因 ) 1、 始動に長時間回転させないと動作しない(シャフトの気密が悪く燃料を吸引しない) 2、 燃料が濃いのに加熱する (軸の焼きつき) 3、 上昇する負荷で回転が落ちる (ピストンが押されクランクケースに当たる) 4、 オイルがマフラーにたまる (ピストンカラーの移動で燃料比がずれた) 5、 上空でトラッキングがずれる (エンジン軸が共振する)
この現象は長く使われベアリングが磨耗したためと判断しました。ピストンとカラーには傷が無く圧縮もあることから、エンジンの分解が遅れました。 対策 新しいエンジンに交換する。 更なる改善 クランクが片持ち支持でクランクシャフトベアリングに負担がかかる。(両軸受け) アルミのクリープでベアリングの圧入が緩む(両軸受け) アルミと鉄の電蝕をめっきで防ぐ
|